2010年02月06日

「男の娘」のグラデーションとか


ブームに乗って(?)その手の漫画を読みあさってみたら、頭痛が痛くなって世界が紫色に染まるかと思ったでござる。

とりあえず、以下何となくこんな感じだろうと思った、各描写についてのグラデーション。
右端のロリ漫画はコントロール(対照群)です。
/BLショタふたなり女装ロリ
服装男の子大体女の子女の子女の子
体つき男の子女の子女の子女の子
男性器描かれない?強調強調ぼかす
男の子女の子多し半々女の子


項目について軽く解説。
服装は良いとして、体つきは胸を筋肉(マッチョという意味ではなく)として描くか、脂肪として描くかで分かれますね。ショタはここが絵としてはメインになるようです。
男性器は、ショタとふたなりはアイデンティティのためか強調。ショタが巨根というパターンも多いですね。それは、アイデンティティに齟齬が出るのでは?と思いますが、そう言うもんみたいです。ぶっちゃけ非常にグロく感じるので、この二つは厳しかったです。
面白いのは最後の「心」で、ふたなりはあくまで女の子に生えている、と言う描写パターンに対し、女装は基本が男の子の心と言う描写になります。まあ、結局行動自体の描かれ方は、女の子そのものになることが多いようですが。


さて、これらの特徴が、上記のとおりグラデーションを描いて居るようです。また、「男の娘」と言う言葉が使われる場合、おおむねロリと女装の中間程度の描写みたいですね。

なおサンプルは、左に行くほど少ないです。だって、きついんですよ!前に表現規制に絡めて少し書きましたが、ストライクゾーンに入っていない性描写なんて、グロ画像そのものなわけで。
こうして見ると、許容量の水準に合わせて棲み分けがされてるんでしょう。

と言うわけで、皆さんそれぞれの許容水準に合わせて、楽しい二次元ライフを送って頂ければ幸いです。とりあえず、女装までは結構行けると分かりましたよ!と言うか、最初に書いたとおり「男の娘」はロリと女装の中間のようなので、結構上手いラインを狙っているようです。それって、「ロリから半歩だけ踏み込んだジャンル」と言う事になりますから。怖い物見たさで手を出して貰うための、上手い所をマーケティングしてるように思えます。



ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション1
ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション1

何を貼るか迷いましたが、無難に古典など。
これも昔読んだ時は相当キツかった憶えがありますが、今見ると何て事ないですねえ。許容量と言うのも、結構変わる物なわけです。



  
タグ :漫画

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2010年02月05日

男子高校生の日常 単行本化


男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)
男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)

2/5現在、まだ表紙絵は登録されてないみたいです。

ガンガンオンラインのサイトに上がっている表紙画像は↓



書店で探す方は、こちらを参考にどうぞ。



前に紹介した、山内泰延の「男子高校生の日常」が、いつの間にか単行本化される事になっていました。2/22らしいです。

久しぶりにガンガンオンラインを見に行って、気づきましたよ。
前回のエントリーに書いた予想のとおりですね。気づくはずがない。

これも前回のエントリーで書きましたが、面白いコンテンツを持っているのですから、もっと金にするための宣伝をしてもいいと思うのですよ。
面白かった作品について登録しておくと、単行本化が決まった時に知らせてくれるとか。
この手のサイトのメールサービスは、登録しておくと余計な情報ばかりSPAM状態で送りつけられて、結局何も読まなくなるのがオチ。情報のアタリショックを起こさないためにも、「必要最低限の宣伝を送る」方法はもっと各社考えて然るべきかと。

とりあえずカートに放り込みましたが、毎回毎回こうだと悲しくなってきます。
情報の交通整理は、本当にネット時代の課題ですねえ。



  

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年11月09日

9年越しの完結 「ふたつのスピカ」 16巻感想


ふたつのスピカ16 (最終巻)
ふたつのスピカ16 (最終巻)


積みゲー積み本を多数抱えるオタクとしては毎度の事ながら、やはり言わずには居られない後悔というものがあります。

つまり、ふたつのスピカ最終巻は、「何故発売日に何を置いても読まなかったのか!」と嘆きたくなる、素晴らしい出来映えでした。

この巻では、ドラマと呼べるような物は、ほとんど全くありません。セリフのある登場人物自体限られており、背景や些細な表情だけでシーンを切る方法に完全依存。竹井10日presents「天と美駿の漫画がんばるぞ!」にあるとおり、まるでエピローグのような構成です。

ですが、その中で、描くべき事は全て描ききっています。宇宙に行ったアスミの心、ライオンさんの物語、親世代の再出発、五人組から減ってしまった四人組の歩み……
そして、府中野君とアスミの過去エピソードと、次の世代へと順繰りに受け継がれていく思いまで。

特に、ラストシーンへと流れ込むポイントが、宇宙から見た地球でも、宇宙学校の風景でもなく、校庭の隅で見つかったタイムカプセルである事は、この作品の真骨頂でしょう。

本当に、素晴らしい作品でした。宇宙漫画、あるいは青春漫画の傑作として、今後も語り継がれる作品になって欲しいものです。だからこそ、ふざけたドラマを作ってくれたNHKには、怒りしか湧いてこないのですが。アニメ版にしても、滅茶苦茶なスケジューリングによる作画崩壊であの始末ですし。


それにしても、ここまで傑作を描ききってしまうと、次回作はどうなるのでしょう?充電期間で一年くらい音沙汰が無くなるのは覚悟する所ですが、同工異曲でグダグダになるのだけは避けて欲しい所。

ところで、九年前の段階で十二分に「古くて」「地味」だった今作、完結に至っても全く印象が変わらないのが凄いですね。何というか、ずっと変わらず「十年くらい前の雰囲気」を維持しているというか。

何はともあれ、今後の人生でこの16冊のために本棚のスペースを確保し続ける事に、些かも迷い無し。作者の次回作に期待したいと思います。



当BLOG内、その他のふたつのスピカ関連エントリーはこちら




  

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年10月22日

テーマとの齟齬が気になる 「友達100人できるかな」



友達100人できるかな 1巻
友達100人できるかな 1巻


少し前に、あちこちで話題になっていた作品です。作者はとよ田みのる。それなりに長く活動していたようですが、ほぼ無名だったみたいです。

基本設定は、藤子不二雄の「ひとりぼっちの宇宙戦争」みたいな感じです。(あれ自体海外作品のオマージュ、と言う話はこの際置きます)

地球を侵略することにした宇宙人。でも、宇宙のルールでは、「愛」を持つ種族は知的生命として、一方的に征服してはならないことになっていた。と言うわけで、ランダム抽出で人類代表に選ばれた36歳の小学校教師(奥さんは出産直前)は、人類が愛を持つことを証明すべく、小学校時代に戻って友達を百人作るべく奔走する事に。

友達認定のためのルールが課題として上手く機能し物語を盛り上げている所に、作者の力量を感じさせます。簡単に言うと、ターゲットロックオンしてアプローチ開始。そして、ターゲットの変更は不可という物。つまり、仲良くなれるだろうと思って近づいて、失敗したら相手を変える、と言うような大人の態度は許されないわけです。

よく考えてみると、人類が愛を普遍的に持つことを示すためのテストなので、理に適っていますね。手当たり次第捕まえて、とりあえず百人の帳尻を合わせるという話にはできないわけです。

そして、懐かしい1980年代の描写と合わせ、大人の心を持つ主人公の描写が実に上手い。
はっきり言って、大人の心(しかも小学校教師!)を持つ主人公は、小賢しくてむかつく子どもになります。児童心理学の知識も、教師としての経験もある。でも、それが「友達」を作るのに役立つかというと、むしろ足を引っ張ってしまう。
特に、SF好きの少年と仲良くなろうとして苦労する話は、これが端的に表れていてドキドキしました。そして、解決法もまた見事。こうして主人公が漸進的に子どもに戻っていく事で、課題達成に近づくと共に、読者との共感も得られるという寸法です。

と、各所で言われているとおり、基本的にとても良くできた作品です。勿論、20代から30代でないと、懐かしい町並みやアイテム(主人公が大事にしている自転車の、ワクワクさせるあの姿!)に共感できないので、魅力は大きく削がれるでしょうが、些細なこと。

ですが、読んでいてずっと気になった点があり、どうにも絶賛することはできませんでした。

どこかというと、この作品が過去遡行系の時間物なのに、それを活かせているとは言い難い所です。

「過去に戻って人生をやり直す物語」は、まず変えたい過去と現在がある事が、大前提です。リプレイであれ、夏への扉(ちなみに、リンク先は最近出たばかりの新訳版)であれ、そこは変わりません。そうでなければ、過去に戻る物語上の必然性がないからです。

では、この作品はどうでしょう?
主人公は、「現在」において、幸せ一杯です。充実した仕事・綺麗な奥さん・生まれてくる子ども…… 非の打ち所のない、絵に描いたような理想の人生です。

それどころか、主人公がすれ違いを後悔していた幼馴染に見られるように、過去の友人候補達も、別に不幸になっているわけではありません。

当然物語は、「現在を守る」事が主眼になります。バック・トゥ・ザ・フューチャーの系統ですね。

ところが、この物語の中で描かれるのは、「過去を変える」という課題です。

別に、改変しなくてはならない過去など、本来どこにも存在しないのに。
主人公は、宇宙人が余計なちょっかいをかけて来たから、仕方なく過去で活動しているだけ。あくまで受け身の目標で、物語が提示するモチベーションとしては最低です。

また、パラレルワールド扱いにした事から来る、根本的な問題もあります。
主人公は過去へ戻り、当時仲良くなれなかった・すれ違って離れてしまった人々と、友情を築き直します。しかし、これは「現在」に影響を与えないことが明言されており、(パラレルワールドの扱い)主人公は、ゲームをやっているのと変わりません。勿論、ゲームをクリアしなくては幸せな「現在」に戻れません。しかし、問題はそう言う事ではないのです。
何人友達を作ろうと、その友情は泡沫の夢と消え、最終的に以前と何も変わらない、誰とも友情を築けなかった世界へ戻る事が約束されています。

つまり、個々の課題と大目標が分離しており、読んでいて違和感がどんどん強まっていくのです。


一言で言うと、こう言うことです。

「現在を変えないために過去を変えるって、どう考えても矛盾してるでしょ?」


これなら、最初に「ひどい現在」と「あり得たかもしれない幸せな現在」を見せ、課題を達成したらそちらに行ける、と言うような導入こそが相応しかったのではないでしょうか?
正直、このテーマの分離はかなり深刻で、何故誰も彼も手放しに絶賛しているのか理解できません。


と言うわけで、面白いのですが、どうにも乗り切れない・共感できない物語でした。
あと推定94話は続く話なのですが、このテーマの矛盾を解消できるかで、全体としての評価が決まると思います。




  

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年10月05日

ジャック・フィニィな傑作少女漫画「ひみつの階段」

ひみつの階段 1 (PIANISSIMO COMICS)
ひみつの階段


私は、少年漫画よりも少女漫画が好きな少年でした。夭逝した従兄の影響もありましたが、繊細な描写力が決め手でした。

勿論少女漫画は、大きな物語や世界設定の練り込みなどは酷いです。ですが、そう言う方面の楽しさは、ライトノベル(当時はそう言う言葉はなかったですが。栗本薫とか田中芳樹とか菊地秀之とか)やSFから補給してましたから。まあ、棲み分けという奴です。

まあ、おたくと少女漫画は親和性が高いですから、珍しくもないでしょう。ときメモ以来の基本的なギャルゲーの世界観は、少女漫画準拠ですしね。

そして、多分同じパターンが多いのではないかと思うのですが、ジャック・フィニイやレイ・ブラッドベリ、フィリパ・ピアスの幻想小説も大好きでした。

過ぎ去る刹那と、積み重なった歴史と想い。過去と現在が交錯し、あり得ない出会いが心を揺さぶる。そんな物語から受けた影響が、今の私の感性を形作っていると断言できます。

と言うわけで、紺野キタ「ひみつの階段」の感想です。ただし、読んだのは全二巻の内まだ一巻だけ。ですが、続き物ではないので、この段階で書いてしまって、特に問題はないはずです。

最初に結論。

この作品、上で書いた「私が好きだったもの」の魅力を両方とも備えておりまして、気に入らないわけが無いじゃないですか!
人間は、思春期に耽溺していたものを、一生愛好し続けるんですよ。上記の文章で少しでも共感できる部分のある方なら、十二分に楽しめると想います。

以下、細かい紹介。

舞台となるのは、伝統ある女子校。その寄宿舎は、建てられてから非常に長い年月を経ており、様々な不思議を抱え込んでいる。
あるはずのない階段、居ないはずの生徒、夢を見る校舎、思いを孕んだ品物達……
そう言った、怪談にもなりかねない「すこし・ふしぎ」と学生達の関わりを描く、オムニバスの群像劇です。鉄板です。作者の描写力があれば、外れるわけがありません。

月並みな言い方ですが、思春期の心の揺れと、寄宿舎に紛れ込む少しの不思議が絡み合い、とても豊穣な空間を作り出しています。主役は個々のキャラクターではなく、彼女たちの心とたおやかな関係性。群像劇の、一方のお手本でしょう。(もう一方は、銀英伝のように、徹底的にキャラクターを立たせる方向)

なお、いわゆる百合物ではありません。むしろ、恋が「恋愛」まで発展しない重しとして、女子校を選んだきらいもあります。ブラッドベリが言う所の「肉とモラルが意味を持ち始める前の恋」(10月はたそがれの国収録、「湖」より)の方が、切なさや胸の痛くなる懐かしさは、強くなりますしね。

また、教師がポツリと漏らす時の流れについての独白や、卒業生が入学する従妹にタイを渡す時の言葉(「この子は、帰れるのね……」)など、切ないタイムファンタジーの勘所を、きちんと盛り込んでいます。
かすみ雲が薄くかかった秋の日に、サンルームで紅茶でも置いて読みたい素敵な作品です。あー、読んでる自分の姿は、画面に入れない方向でお願いします。

丁寧に作られているのは、それだけではありません。物語はほぼ全て学校と寄宿舎の内側だけで完結し、女学生と一部の教師以外原則出てこない所も、「作法」に則っています。閉じられた世界の中で、一瞬だけのきらめきを残して入れ替わっていく女学生達の群像。
細部の描き込みを意図的にぼかしてある絵も、想像力をかき立てる限界を上手く見極めています。私もあの学校の寄宿生になって、夜中に部屋を抜け出して、あの廊下を歩いてみたい!(性別は、二次元だから考慮しない方向でお願いします)


結局、こう言うタイムファンタジーは、自分に全く関わりのない空間を「懐かしい」「愛おしい」と思わせられるかで、優劣が解ります。
そして、この作品は完全に合格。素晴らしいです。
見たこともないゲイルズバーグの石畳や路面電車に、狂おしい想いを抱けるように。真夜中の19世紀で出会った女の子と彼女が属する庭園に、胸が張り裂けるような愛おしさを感じられるように。

本当にもう、ベタ誉めして悔いはありません。

それにしても、作品自体は結構古いのですね。(初出は軒並み前世紀末)こんな作者を見逃していたとは、痛恨でした。作者さんのサイトを見ると、著作の半分弱はBL系みたいなんですが、それにも手を出すべきか悩み中。
BLが怖くて少女漫画が読めるか!と言うのはその通り。ですが、いたいけな中学時代に、銀英伝のやおい同人を予備知識なしに読んでトラウマを被った経験がありまして……

ま、それはさておき、心からお勧めできる一品です。
ああ、なんで二冊まとめて注文しなかったんだろう、と今後悔している所です。



ゲイルズバーグの春を愛す ハヤカワ文庫 FT 26
ゲイルズバーグの春を愛す

もう、一々紹介するのおこがましい、タイムファンタジーの名作短編集。
でも、フィニイは長編になると、かなり質が下がると思います……

  

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年08月14日

金を払えない不思議 「男子高校生の日常」

今日は、こんなWEB漫画の紹介です。

男子高校生の日常(ガンガンONLINE)

作者は「山内泰延」氏。はっきり言って無名です。
全然関係ない掲示板で、貼り付けられていたURLから知りました。なるほど、SPAMが無くならないわけです。確かに一定の集客は見込めるわけですね。

ガンガンONLINEは、「stand by me stand by you」の時も見ていたのですが、(紹介記事はこちら)漫画についてはノーチェックでした。やっぱり、ディスプレイって読みにくいんですよ。

ところがこれは、ノーチェックだったことを後悔させるに十分な作品。
内容は、もてない男子高生三人組みが馬鹿な話をすると言う、「神聖モテモテ王国」とかあの辺の路線です。

まあ、ギャグマンガを口で説明するのは難しいので、まずは一話読んで見ることをお勧めします。
なおその際は、画面上部に出て来るツールバーにある、ドライバーのアイコンをクリックしましょう。全画面モードで読むことができます。

基本的には、

もててえなあ

もてねえなあ

もてなくてもいいんじゃね?

でもやっぱり……(以下ループ)

と言うお約束の構成。
そこに、理想というか仮想現実から入り込んだ「かくあるべきシチュエーション」とリアルのギャップがネタとして入ってくると言う、堅実な作りになっています。
読める中では、1話と2話と11話がなかなか。


と、これだけなら単なるお勧め紹介なのですが、不思議なのが上記のサイト。
何故か、1・2話と最新2話しか読めないのです。
てっきり残りはお金を出せば読めるのか、あるいは単行本が近日中に出るという話かと思ったのですが、さにあらず。

読んで十分気に入ったので、お金を払ってでも読みたいのですが、その方法が無いとはどう言うことでしょう?
利益を得る機会を見事に逸失していますよね。普段サイトをチェックしているわけでもなし、本になる頃には忘れてしまっていること請け合いです。
特に、1話と2話だけというのが意味不明。これでは、気に入っても、公開されている11・12話へと飛ぶか、いつか来るであろう単行本化を待つ(そして当然、大多数は忘れ去る)かの二択になってしまいます。

あ、P2P等で手に入れるか、の三択ですか。なんか、作者名とかでサーチすると、大量に出てきますし……
APPLEのジョブスが言っているとおり、きちんとした正規品が適正価格で出回っていれば、海賊版に手を出す人間は大幅に減るのに。

この辺、単に商売が下手と言うだけでなく、読み手も描き手も損をする構図ですよね。
せめて、作品ごとに新作発表・商品化のメール配信登録ができれば良いと思うのです。そうすれば、「単行本化を待つ」と言うのが、選択肢として有効になってくるでしょう。
ああ言うサイトって、欲しい情報があってメール登録をしても、ノイズが酷すぎて、結局配信停止をしてしまうんですよね。


ちなみに、なんでこんな事をクダクダ書いたかというと、上記記事で紹介した「stand by me , stand by you」が、いつの間にか単行本化されていて驚いたためです。
商品化に伴って、名称が「スタンド バイ ミー、スタンド バイ ユー。」とカナ書きに変わっていたのも、アンテナに引っかからなかった一因かも。

スタンド バイ ミー、スタンド バイ ユー。 (ガンガンノベルズ)
スタンド バイ ミー、スタンド バイ ユー。 (ガンガンノベルズ)


とにかく、スクウェア・エニックスは、もう少し商売のやり方を工夫して、ユーザーが散財するのを助けて欲しいと思います。
例えば、本編完結と同時に商品化の日程を掲示するとかするだけでも違うでしょう。気に入って買いたいユーザーは、記憶やスケジュール帳に情報を留めてくれるはずですから。



  

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年07月29日

素敵な大人達 「こどものじかん」 7巻 感想

こどものじかん 7 (アクションコミックス)
こどものじかん 7巻

このシリーズ、最初は要するに「小学生+昼ドラ」というフォーマットの話でした。

当然こう言う刺激で売っていく路線は早晩飽きが来るので、4巻辺りで買うのをやめるつもりでした。ところが、それまで完全なモブキャラだった白井先生が、黒との絡みで大化け。ほとんど白井先生のエピソードを読むために買ってるような感じになってます。

さて、と言うわけで最新刊です。
この巻で、ついに3人組も五年生。開始から一年半経過しているわけですね。

まあ、エロコメの面目躍如というようなリンの行動(ギャグ部分が一番光っているというのが面白い所ですが)がウリに見えますが、その辺はむしろどうでも良し。重要なのは、白井先生と黒のエピソードが、一つの山を越えるという所です。

「大人」であることを課され、また当然の価値観として自分に課し、結果「子ども」をやれなかったために「大人」として不完全なままの白井先生。「子ども」をどうやっていいか解らないまま、演じるような行動しか取れない黒。
実は、鬱屈したオタクが共感しやすいのは、熱血主人公よりも彼らだと思います。

って言うか、白井先生へのシンクロ率が凄いですよ。理詰めで考えて自分も突き放して、結局大事な所で踏み込めない不器用さとか、愛おしくて仕方ないです。先生、結婚してくれ!!

低学年の担当に回されたせいで、方法論が通じず右往左往している様子とか、憐憫と共感が良い感じ。そうなりますよねえ!(笑)

ここに限らず、エロの入らないギャグが割と高水準で、作者がやりたいのはこっちなのかなと言う雰囲気。特に今回、小矢島先生をBLネタに絡めて使ってみたり、思いっきり楽しんでいる印象があります。カバーを取った表紙も、今回彼が主役ですし。
ちなみに、現在給食については、意識の高い市町村以外端から外部委託されています。なので、実はあのギャグは成り立たない場合が多かったりします。

これは関係ない話ですけど、文科省も、安上がりだからと外部委託をしている状況で、良く「食育」とか言えますよね…… 大事だと思うなら、それに携わる人間には金を出せと。


閑話休題、メインシナリオの方は、どうにも迷走気味。レイジを悪役または異常者にしてしまうと、話は割り切れますが途端に安っぽくなってきます。

落としどころは大体見えるのですが、彼の存在はこの話に必要だったんでしょうか?どうも、作者自身が主人公の二人を、扱いかねているように見えます。

ともあれ、白井先生と黒についてはまだ最終的な話のオチがあるはず。単純に母親が改心するみたいな安っぽい話(あの母親は母親で、できる限りの精一杯をやってるわけですし)になったら興ざめですが、それを確認する意味でも続きが楽しみです。


とにかく白井先生が素敵すぎるので、ロリ漫画だと思っている人は、是非一度四巻以降まで目を通してもらいたいです。
五巻で自分をだましながら黒を抱きしめる所とか、六巻で小矢島先生の手を取るシーンとか、泣けますから。六巻最後の、「教育」についての決意とかも。本当に、幸せになって欲しいと思います。俺が幸せにしますから!とか、叫んでも届かないのが哀しい所。

これがアガペって奴ですよね?

とまあ、そんな本音戯言はともかく、次巻を楽しみに待ちたいと思います。

  

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年07月01日

教師という強者 「鈴木先生」第7巻

鈴木先生 7 (7) (アクションコミックス)
鈴木先生 7巻

まず、この漫画の批評ならここが欠かせないでしょう。

武富健治『鈴木先生』(紙屋研究所)

確かに、面白い作品だと思うのですが、傑作とまで言えるかというと、どうかと思います。どうにも、価値観の多様性をテーマにしながら、鈴木先生の一部の(全部の、でないのは評価すべきポイントですが)「正しさ」は、公理として担保されている感じが、好きになれません。
リンク先が言っている鈴木先生自身の正論への攻撃は、あくまで限定的と思えるのです。

以下詳細。

  
続きを読む

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年02月24日

ローゼンメイデンとクマのプーさん

これまた今更感溢れる作品ですが、『Rozen Maiden』の新装版を一気買いしたので、感想など。アニメは、今の所一期まで。

誰も言っている人が見あたらないのですが、この作品って基本ラインは「クマのプーさん」ですね。勿論、著作権切れを良いことにディズニーに原作レイプされたアニメ版ではなく、A.A.ミルンが書いた原作の方。
  
続きを読む

Posted by snow-wind at 00:14Comments(0)TrackBack(0)漫画