2009年10月31日

お知らせ

毎日更新を無理矢理心がけてきましたが、色々と忙しくなってきたため、不定期更新に移行します。
ネタは時間が経てば枯渇する、というのも当然ありますが。

誰が読んでるのか良く解らない当BLOGですが、一応お知らせまで。



習慣が崩れるんでしょうけど、更新ペースが崩れたたWEBページって、大体そのまま更新期間が長くなって、フェイドアウトしてきますよね。
そうならないように、心がけては行きたいですが……


  
タグ :雑記

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2009年10月30日

ささめきこと 第4話 「4+1」 感想


ささめきこと
ささめきこと


前話までの感想はこちら





第4話です。
思い出のお面で前回のエピソードを思い出させつつ、今週も静かに始まりました。




風間は、アケミちゃんの写真撮ってたんですねえ。しかもフィルムで。




さて今回のストーリーは、アニメになってから私の中で赤丸急上昇の「きょりちゃん」こと鳥追さんが、風間を焚き付けます。校内の美少女リストを提供し、「恋人候補をさがしてみよう」と煽るわけです。

……って言うか、鳥追さんのポジションが、「恋愛サポーターの友人」になってますね。もっと具体例を出すと、「好雄」キャラ。




なお、そのリストからはしっかり漏れている、むかつくブリッ子(が死語って本当ですか?)のみやこ姫。
黒いキャラは基本的に嫌いじゃないんですが、この子はなあ……

なんか、 男相手 外向きの態度と、先週見せたあずささんに対する攻撃的な態度の使い分けとか、リアルで笑えないんですよ。

それにしても↑のシーンの、男全員白抜きの紙粘土状態の絵は、余りにこの作品の本質を示しすぎていて、思わずニヤニヤ笑いがこぼれますね。




「誰だお前!?」と言いたくなる王子様っぷりの、朋絵さん。男前だなあ。(違)
そして、この話のもう一つのトリガーを引くのも、彼女になります。





「見たよ。昨日の」

と言うわけで、朋絵さんに率いられ、「やむを得ず共学校に入ってしまった女の子が好きな女子のための部活」と言う、ナチュラルに気が狂った代物の設立に巻き込まれる主人公。
あー、女子校ってそう言う理由で選ぶもんなんだ…… って、男子校をそう言う目でしか見れない腐女子の心にシンクロできた!?


それにしても、それは共学校の男子的には、悪夢のような存在じゃないでしょうか?
……あ~、なるほど。逆から考えれば、女性が「三次元に興味はない」と公言するオタクを憎む心情にも、上手くシンクロできますね。「おめえらいらねえんだよ!」と、言われてるに等しいわけですから。

閑話休題……




「そこの君、女子部に入らないかッ!?」
「お断りだなー!」

一方、やはり一服の清涼剤は鳥追さん。揺るぎのないノーマルっぷりで、朋絵の要求を華麗にスルー。「だが断る」と言うよりは、「陸軍は拒否する!」並のつけいるスキの無さが素敵です。




そしてそして、待ってましたのアケミちゃん。女子に興味のある女子をいぶり出すため、告白してみて反応を見るという地獄行脚。

って言うか、告白してきた相手を脅迫してこき使う主人公マジ鬼畜。




↑一コマだけ出てくる、ヅラ非着用状態のアケミちゃん。
こりゃ、無しでも余裕で行けますねえ。


なお、今回はいつものピアノソロに女声コーラスが重なる演出が多く、ギャグとシリアスの中間を上手く強調していました。

ラストのコーラスは「女子部」と言っていたので、正式な挿入歌なのかな?スタッフロールには何も書かれていませんでしたが、いずれ発売されるんですかね?

今回も密度の高い内容で、終始楽しく見る事が出来ました。
また来週。


その他のささめきこと関連エントリーはこちら



  

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2009年10月29日

ああ、そう言う事だったのか 「ひぐらし」スクリプター死亡

多少今更感はありますが。

07th Expansion 製作日記


>本年7月10日。
>BTさんが病気にてお亡くなりになりましたことをご報告いたします。



との事。つまり、この夏のうみねこ新作があそこまでグダグダになっていたのは、(当BLOGの感想はこちら)忌憚なく感想を言う役だったパートナーの不在と、その死によるショックの相乗効果だったわけですね。

こう言う言い方はアレですが、「理由のある」失速だった以上、仕切り直された冬以降の続編や「rewrite」は、期待して良いって事ですかね。


本当もう、「おおかみかくし」のひどさ(感想はこちら)と合わせ、どうしたもんかと思ってましたから。



  

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2009年10月28日

大本営発表「利用者の利便性を考えて、著作権法を改正しました」

政府インターネットテレビで、以下の内容番組が配信されています。

違法?合法?ダウンロードにご注意!~著作権法改正

Copy & Copyright Diaryさん経由)


私も怒りの余り液晶モニターに物理的攻撃を加えそうになったので、リンクを貼っておきます。
また、国民をなめるのもいい加減にしろ、と言うしかない内容について、以下の投稿をしておきました。


>あなた方文化庁が、権利者と結託してパブリックコメントで集まった大量の反対を無視して決定した法改正を、「みんなで話し合った結果」とは、おこがましいにもほどがあります。文字通りの大本営発表で、パブリックコメントを送らせて頂いた当方としては、反吐が出る思いです。
>また、「民事訴訟が可能となる」とはどう言うことでしょう?いつから民事訴訟の提起要件に、違法認定が必要になったのですか?
>インタビュー対象も権利団体理事だけ。行政は、利害関係者の調整が任ではなかったのですか?余りに偏った内容に、文化庁が中立的な立場などまるで考慮していないことは、良く理解できました。



文中の解説ですが、製作著作は内閣府ですが、意見内容や「関係者」は明らかに文化庁のそれ。なので、文化庁に対する批判として送っています。

また、民事訴訟(ここで言ってるのは損害賠償でしょう)に、別にDL違法化なんか必要ではありません。「ネットで掲示板に無意味な書き込みをする」事自体は犯罪ではありませんが、それによって故意に相手に損害を与えれば、損害賠償が提起されるのと同じです。
何のために、民法に「不法行為」の概念が書かれてると思ってるんですかね。(戦前の判例に依拠するなら話は別ですが……)
しらばっくれて違法化を言い立てた利権団体はともかく、文化庁の官僚は自称・法律の専門家でしょう?

本当に、全編ひどい内容なので、少なくともDL違法化反対のパブリックコメントを送った人は、意見を出すといいと思います。リンク先の番組についている投稿フォームから、簡単に送れますからね。


それにしても、DLで民事訴訟が提起できるのは当然として、(民事ですから、そもそも提起できないなんて事はありません)勝てるかどうかは相当微妙ですよ。まあ、著作権大好きの司法関係者がとんちきな判決を出す可能性はありますが、原則論から言えば無理があるんです。

どう言うことかというと、「損害賠償」には、「損害」の算定・証明が必要になります。
アップロードであれば、まだ理屈は付けられます。何人がDLしたか、と言うのでかけ算できます。「それをDLした人間が、DLしなければ買わなかったと言う証明」が本来必要ですが、これは確率論である程度処理できます。そもそも厳密な算定は不可能ですから。

もっとも、きちんと判例となる判決は未だ出ていませんので、そこは注意。大体、警告 → 訴訟 → 和解という、「裁判を脅しに使って陥落させる」方式です。

で、問題となるのは、ダウンロードの場合。
DLですから、「利益」を受けたのは被告です。アップロードとは根本的に違います。従って、裁判では、厳密に「被告が、ダウンロードしなければ、CDを購入するなどして原告に利益を与えたであろう事」を論証しなくてはなりません。

損害賠償は、与えられた損害を補填するための物で、気にくわない方法で利益を上げた相手を吊し上げるための物ではありません。

典型的には、狸を盗んだら犯罪で、当然返したり値段分の損害を賠償する義務が生じます。しかし、その盗んだ狸が、盗まれた先で子狸を産んだら、その子狸を返す必要はありません。盗んだ犯罪者は子狸と言う得をしてますが、盗まれた飼い主がそれによって損をしたわけではないからです。
勿論、損をしたら、話は別です。例えば、その狸が種付け・出産の過程で衰弱したなら、返却だけではなく、財産価値が減少した分の賠償が必要です。また、狸が繁殖用に飼われていたなら、営業利益の逸失分を請求されるでしょう。しかし、子狸を返す義務が生じることはありません。盗まれた段階で妊娠していたなら別でしょうが。


話が逸れましたが、裁判が大もめになるのは、容易に想像が付きます。
例えば、

「私は音楽なんかに最初から金を払うつもりはない。ただでなければ入手しようなどと思わない」
「買う価値があると思った物は買っている。DLした物は、ただでなければ入手したりしなかった」
「気に入った物は購入している。DLできない物は最初から購入の考慮対象外。むしろ、当該行為によって原告に利益を与えている」

と言った主張が考えられます。そして、言い逃れではなく、実際に上記のような原理で動いている人間は、珍しくありません。
そうでなくとも、違法コピーについては権利者側に都合の悪い研究がゴロゴロしてますから、普通に長期化するでしょう。負けることも、十二分に考えられます。そして、一回負けてしまえば、もはや誰も、無理に無理を重ねた権利者の牽強付会な理屈に、付き合ってはくれなくなります。(だからこそ、毎回和解で決着させているとも言えます)


だからこそ、ネット上の爆弾となり得る罰則規定を入れたくて仕方ないのでしょうが。



入門民法(全)
入門民法(全)

民法については、この辺を、図書館ででもどうぞ。
別に勉強で読む訳じゃないわけで、面白そうな所を拾い読み・斜め読みするのが、この本を楽しむコツかと。自分がどう言う社会基盤の上で生活してるか垣間見えるのが、結構面白かったりします。



  

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2009年10月27日

ラブプラス、終了

ラブプラス
ラブプラス


今まで何度か感想を書いて取り上げてきたラブプラスですが、このたび怒りにまかせて中古屋たたき売りの刑となりました。

永遠に果たされることのない来週日曜のデートの約束とか、罪悪感が凄いのですが、不快感に耐えられなくなったので。

問題は、前回も書いた、主人公と自分の齟齬です。

ラブプラスは、プレーヤーに現実世界でのロールプレイを要求し、恋人として振る舞わせることに心血を注いだハードコアなデザインが売りです。
と言う事は、ゲームの中の主人公はできる限り無色透明とし、「プレーヤーの分身」であることを徹底する必要があります。

ところが、このゲームの主人公は、妙な自己主張を繰り返す、色つきのキャラクターになっています。ここだけ、何故か今風なんですよね。

その個性が笑って許せるレベルなら良いのですが、奴のは度を超しています。

何しろ、基本的な行動パターンがヤンキー、またはDQNで、しかもプレーヤーを不快にさせたり、希望を聞かない仕様になっています。

例えば、奴の言葉遣いは基本的にぞんざいで、オタクの私とは相容れません。物怖じしない、と言えば聞こえが良いですが、全般的に丁寧な言葉遣いができないダメな子です。

また、食べ物の趣味なども、はっきり言ってジャンク。頻繁にヒロインから好きな食べ物を聞かれるのですが、三択(中華・和食・洋食)どれを応えても(主人公が)ひどい反応しかしません。和風ならカツ丼や天丼、洋食ならソースとケチャップ…… 私は基本的に味覚がスノッブなので、これを聞く度主人公とのシンクロ率が低下します。

他にも、あの鬱陶しいまでに頻発するキスイベントが、全て主人公がDQN丸出しのセリフで迫ると言う展開なのも、問題でしょう。
正直、あのミニゲームは当たり判定が意味不明なことが良くある上に長ったらしく、何度も起きるとウンザリしてくる代物です。それを、「主人公が」勝手に起こすため、モニターのこちら側との乖離は酷い事になります。


まとめると、問題点は二つ。

1,主人公が妙な個性を発揮し、プレーヤーを世界から弾き出す
2,その個性が、よりにもよってDQN色

これは、ときメモのチームとしては、信じられないデザインです。
まず、ときメモは、主人公を以下に無色透明な存在にするか、「画面の向こうの自分」だと錯覚させるかに、心血を注いできました。はじめから妙な設定でモテモテという、温い萌えゲー(いや、そう言うのも好きですよ?)とは違うのです。だから主人公は最初はゴミ虫のような低スペックですし、セリフも必要最小限しか言いません。
2以降のヒロインが名前を呼んでくれるというシステムも、声優云々ではなく、「ヒロインが話しかけている相手は、あなたですよ。画面の向こうの知らないイケメンじゃありませんよ」と言うメッセージに他なりません。

そして、それでも喋らせなければならない場面では、世界観に沿った最小限かつ違和感を与えないセリフを選び、絶対にプレーヤーのシンクロ率を下げないように工夫していたわけです。

意図的かは解りませんが、デートに行くときの展開が、「画面黒転」→「背景音・音楽のロード」→「一拍おいて背景の読込み」→「キャラの読込み」と言う順だったのも、プレーヤー(自分)が目的地に近づき、到着し、相手を見つける、と言う過程をシンクロさせる演出として非常に上手く行っていました。

そう言った細やかな気遣いが、ラブプラスには感じられなかったのです。どうしてしまったんでしょうか?特に主人公の個性がDQN寄りというのは、どう考えても購買層とずれており、意図がわかりません。制作者が自分の個性をトレースしてしまったんでしょうか?

どうもこうなると、ときメモ4にも不安を覚えざるを得ません。伝統を守った、無色の主人公であってくれればよいのですが……



ところで、冒頭にも書きましたが、このゲームは中古屋に売るときの罪悪感がもの凄いですね。データがソフトと不可分なDSと言うハードの特性もあるでしょうが、慕ってくれる相手を一方的に振ったような気分になりかけました。

しかし、よく考えてみると、愛花さんはあんなゲロ野郎な主人公(あれは私ではない!)にメロメロ(死語)になるようなビッチなので、捨てて当然と思い直しました。って言うか、そうです。私は途中から、彼女がDQN相手に浮気してるのを見せられてるような気分になってたんですよ。そりゃ、懲罰的売却行動にも出ようってもんですね!

なんか、納得はしましたが何の解決にもなってないのが素敵です。
この辺の演出なんかも、シリーズを重ねれば洗練されていくんですかね?



その他のラブプラス関係エントリーはこちら



  

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2009年10月26日

「紅」 醜悪祭(上下) 感想

紅‾醜悪祭 上 (集英社スーパーダッシュ文庫 か 9-6)紅‾醜悪祭 下



1巻の感想はこちら
2巻の感想はこちら


と言うわけで、2巻で思い切り印象を悪化させてくれた、片山憲太郎の「紅」、今の所の最新刊を読了しました。

3巻の上下かと思ったら、3巻が上、4巻が下という扱いなんですね。ちょっと不思議なナンバリングです。

さて、内容ですが……

オタクですから、中二設定も願望充足的なあれやこれやも、大好物でございます。ただ、これらは甘味みたいな物なので、使い方次第でゲテモノ料理となるは必定。

本当に、相変わらず恩知らずで身勝手な主人公。冒頭からして、銀子はぶち切れて良いレベル。
自分に向けられた善意や好意を平気で無下にして恥じることもない、絶対に友人になりたくないタイプです。

こう言ってはなんですが、主人公は非常に蔑称としての「オタク」そのものなんですよ。マトモに人間関係が結べないのを、自己陶酔的な諦念と世界への違和感に置き換えて悦に入る、どうしようもない奴。当然ですが、魅力のミの字もありません。

そう考えると、1巻から引っかかっている、作品世界の無意味な凶暴さも理解できそうです。要するに、人間関係が構築できないという設定を正当化するために、周囲の世界を関係構築の価値がない、またはリスクが高すぎる物として描く。ブンガク的に表現すれば、受け手の世界からの疎外感を象徴する設定であり、若者の孤独と万能感がうんたらかんたら。何にせよ、最悪の意味で中二臭い代物で、鼻が曲がりそうになります。
大体、主人公の場合、不浄な世界に属さないはずの紫に対してすら、マトモに会話できてないですからね。話をはぐらかしたとか、質問に質問で誤魔化したとか、そんな描写ばっかりです。

これに、話を引き延ばすための、「主人公が報告・連絡・相談を他のキャラクターに行わない」という毎度のパターンが加わると、どうしようもない物語一丁上がりです。

ええと、それと、多分皆さんは知ってたんでしょうけれども、何この文章……?

いや、なんかこの巻の刊行について、色々ゴタゴタがあったらしいと言う話は聞いてました。ですが、作品そのものについては何も聞いていませんでした。ところが、校正という仕事の存在を疑いたくなるこれは、一体なんですか?
改行が一切無しで続く文章とか、あり得ないでしょう!?ちなみに、単に改行がないのではなく、「」でくくられたセリフ部分ですら、そのままつながっているのです。ちなみに、意味は、多分無いと思います。一応、その部分が回想シーンだと言う事を示したかったのかもしれないのですが、単なる悪文。編集者が止めないわけがない代物です。

他の部分、特に地の文は相当酷い事になっており、まるでト書きのような状況の箇所も大量。こりゃあ、見切り販売なんて言う生やさしいものじゃありません。


そして、下巻の最後については……
ああ、なるほど。こんな終わり方だったんですか。ハハ、聖闘士星矢の最終回思い出しましたよ。完璧な打ち切り漫画状態。そして、頁あわせにアニメの脚本と下らない資料もどきを収録。結末はファンブックで!と言う形です。なんと、下巻の実質ページ数は120程度。
こりゃ古本屋に単行本が山為すはずです。小説として、商品として形になってません。食堂で例えれば、生煮えの料理出して営業停止のレベルです。これは、続刊が出ないのもむべなるかな、ですね。ここまで馬鹿にされてついていくファンが何割いるか。

ちなみに、下巻の内容自体ダメダメなので、本当に何一つ褒めようがありません。
開始と同時に上巻のラストをひっくり返しておいて、十数頁後に同じ展開をもう一度繰り返すなど、まるでなってない迷走ぶり。主人公がますます馬鹿に見えるおまけ付きで、頭が痛くなります。

書店の棚に、並んでファンブックが置いてあったのは、そう言う事ですか。どうせ良くある設定資料だろうと思ってスルーしたんですが、一緒に買ってくるんだった。いや、買わずに済んだことを喜んで、とっとと古本屋に叩き売るべきか……

まあ、面白そうな物が見えたら、「面白いらしい」以上の情報は仕入れずに手を出すのが信条なので、こう言うことはままあります。
でも、結果としてこの作品最大の特徴である「醜悪祭下巻を読んだ時のガッカリ感」を味わうことができたわけなので、まあ良しとしておきましょう。ファンと話す時にも、共通ポイントが見いだせそうですし。

P.S.
立ち読みできる本屋を探すのも面倒だったので、適当に検索してみましたよ。
とりあえず、絶奈との勝負は引き分けらしいです。

あ、そう……
って言うか、ま~たあれだけの悪役出しておいて、美形無罪で生かすんですか。世界は汚い汚いと言って、自分では直接的に襲ってくる悪人一人殺せないとか、主人公の偽善者ぶりに、いい加減突っ込んでやるべきじゃないですか?あいつ、別に苦悩して不殺の道を選んでるわけじゃなくて、単に手を汚したくないだけだもんね。
で、世界が優しくないとかほざきながら、周囲には自分を甘やかしてくれる女性ばっかり集まってる。素晴らしいですよね。
そして、口では甘えたくないと言って、やる事は単に協力求めないで状況悪化させるだけ。ここまで「ひどい意味での」中二病は、殺処分が適当なんじゃないかという疑いが湧いてくるほど。

そして、後は本当にエピローグ、しかもプロットのみとのこと。
ハハハ、あの編集ならやりかねないだろうね。目に浮かぶようだよ。

とりあえず、もともと編集能力が低いと思っていたレーベルだけに、スーパーダッシュ文庫は以後地雷原として基本回避で。勿論、作者も同様。半分は被害者だと思いますけど、「そう言う阿呆な提案を飲んでしまった前科」は、こっちも考慮に入れざるを得ないわけで。

ただ、評判の良い「電波的な彼女」だけは、読んで見ようかと思っているのですが。



この作者の、他の作品に関する感想はこちら



  

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2009年10月25日

「嵐の中の動物園 三日月小学校理科部物語①」 感想

嵐の中の動物園 三日月小学校理科部物語(1) (角川つばさ文庫)
嵐の中の動物園 三日月小学校理科部物語(1) (角川つばさ文庫)

夏のロケット」で有名な川端裕人は、児童文学やそれに近い作品も幾つか書いています。特に、「今ここにいるぼくらは」などは、未来への希望と同時に「せちやん 星を聴く人」に近い、ほの暗い絶望が垣間見える構成が出色でした。逆に、そのものずばりの児童文学「真夜中の学校で」は、どうも作者がどう書いていいか迷っている感じで、今一つだったのですが……

というわけで、ハルヒの新装版などで揶揄される児童文学の新レーベル、角川つばさ文庫で新刊が出ると聞いて、喜んで読破しました。
つばさ文庫は、ライトノベルと児童文学の中間形態。児童文学よりもキャラクターを重視し、イラストをアニメや漫画に近づけた形です。まあ、昔からあるパターンですね。私も、同型作品を小学校の時に幾つか読んだ憶えがあります。受ける印象も、当時のそれらとそう大きく変わらず。

ちなみに、「ラノベと児童文学って、本質的には一緒じゃねえの?」とか言うと、児童文学「文壇」の人に火刑に処せられるので、思ってても口にしちゃダメだよ!山中恒は、手を叩いて喜んでくれるかも知れないけどね。

さて、この本の内容です。

往事生徒数1000人を超えながら、ゆっくりと児童数が減少する小学校。そこには、「理科部」と言う特別クラブがある。天気図が趣味な以外は普通の少年リョータ(主人公)、野球少年の翔、マイペースのお坊ちゃんケンシロー、それにリョータの幼馴染でエコ部所属の七実は、ひょんな事からこの理科部に関わってしまう。そして、彼らは、十年前の動物園へと迷い込む。そこは川の中州にあり、今正に大型台風で孤立し、危機に瀕していた。

と言う、正調のタイムスリップ物。キャラクターの特徴付けなどは典型的な児童文学で、つまりラノベと同じく解りやすくまとめられています。理科部副部長の桃園ほのかさんなど、小学生が見る小学校六年生のお姉さんの雰囲気を良く出していて、魅力的だと思います。
ちゃんと各キャラに見せ場も作ってあって、必要十分の人員でまとめた感じ。ただ、約一名かなり可哀想なことになっている子がいるのですが。(後述)

題名に「①」と入っていることからも解るとおり、物語はまだ始まったばかり。「嵐の中の動物園」の課題は達成できた物の、理科部の秘密やエコ部との確執、どう見ても怪しい先生の謎は解かれないままです。この手の児童文学は十巻くらいは平気で話を引っ張るものですが、さてどうなるか。完結しないうちに読者が三世代くらい入れ替わってしまうので、余り長くするのはどうかと思うんですけどね。

さて、基本的に良くまとまっていて楽しく読めるのですが、一つだけ気になった所があります。それは、可哀想なことになっている、幼馴染の七実さん。
どう言うことかというと、彼女にしかできない事が描写されていない上に、「痛いエコロジスト」のステレオタイプで描かれていて、1人だけ印象が悪くなっているのです。一応探偵物が好きと言うことで今後活躍の余地はあると思うのですが、エコロジスト関連の描写で、単なる理科部の噛ませ犬になりかねないのが疑問です。
あの描き方は可哀想すぎるので、エコ部と理科部の対立を、科学と環境の優先順位の問題として、処理して上げるべきだったんじゃないかと。アレじゃ、エコ部は科学的根拠を蹴飛ばす痛い集団でしかありません。

特に、七実は主要4人の内唯一の女の子。見せ場を用意してあげないと、単なる足手まといになってしまいます。男子3人のキャラが立っている事もあって、これはどうなんだろうと思う事しきり。もともと川端裕人は「男の子の物語」で傑作を描いてきた人ですが、今回欠点が際だってしまった感じ。もう一人の女子である桃園さんも、有能さは見せているのですが、見せ場はハカセ先輩の助手でしかなかったりしますし。

ただし逆を言うと、ここで感じる些細な引っかかり以外は問題なし。また、次巻以降見せ場を作って行けば良いだけなわけですから、殊更に言い立てる必要は無いのかもしれません。つまり、この巻はあくまでも、男子三人組(性格には、主人公と翔が主)のターンだったという事で済みます。

ですから、期待しつつ次巻を待ちたいと思います。話の構成もテーマの選び方も、児童文学に良くマッチしていると思います。「真夜中の学校で」に感じた迷いのような物は、見られませんでした。このレーベルが合っていたのかもしれませんね。



  

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2009年10月24日

多言語の情報検索は難しい 「Metro 2033」関連情報

Metro 2033
Metro 2033


↑これは、日本のAMAZONで手に入る原作小説。


二次元至上主義さん経由で、Metro 2033 と言うゲームの情報(リンク先記事は Game Spark)を知りました。FPSは基本的に守備範囲外なので、中々興味深い内容。

FALLOUT3は、世界観だけでも滅茶苦茶楽しめましたしね。(当BLOGの紹介記事はこちら

ですが、ゲーム内容とは別に、記事中に興味深い一文が。

>Dmitry Glukhovskyによる同名の小説を基にした本作

私は何度も書いてきたとおりSFは大好きですから、今時あんなコテコテの(褒め言葉)小説があるなら、是非読んで見たい所です。


と言うわけで、AMAZONでサーチ。記事冒頭のリンクが出てきました。


ところが、なんと出版予定は来年二月。まあ、英語の翻訳ですから当然だろう、と言う事で検索を続けます。結果、2008年出版のドイツ語版が出てきましたが、あれ?原作は当然ロシア語じゃ?

仕方がないので、本国のAMAZONに移ります。
久しぶりに開いたら、いきなり「日本で買い物をしましょう!」とか、国産品愛好運動の標語みたいな大文字が出てきてのけぞりましたが、冷静にスルー。歴史用語として「反日」運動(反帝国主義・経済的独立運動の一環)を彷彿とさせます。相手国は逆ですが……


ちなみに、当然ですが、以下にアフィリエイトはありません。

さて、ここで出てくるのはさっきと違う表紙のロシア語版。ドイツ語とロシア語で同時出版?
ですが、ここで非常に大きな疑問が湧いてきます。上記の記事では、ゲームの開発開始が2006年、となっています。つまり、出版前にゲーム制作が開始されたことになってしまいます。ゲーム発売後ならスピンオフとも考えられますが、明らかに不自然。

そこで、さらに調べてみることにします。

と言っても、AMAZONにはロシア現地法人がないようなので、別ルートでの検索が必要。それにしても、中国にも現地法人があるのにロシアがスルーなのは、国土が馬鹿広いからでしょうかね?郵便事情の劣悪さなら、中国のがひどいはずですし。

まず、wikipediaで「metro 2033」を検索しますが、当然日本語ではノーヒット。
ノーヒットの場合他言語ページへのリンクリストは出ません。一応、英語wikipediaに飛んで、と言う方法があったことにあとから気付きますが、ここで一端手詰まり。

しかし、一応ロシア語については最低限の知識があるので、「Metro 2033」が「Метро 2033」になるのは解ります。(Метроは、教科書のほぼ最初に載ってる単語です)と言うか、上記のロシア語版の表紙に書いてありますね。ところが、手で書くのはともかく、「Метро 2033」と入力できません。一応キーボードをロシア語入力にするか(どのキー押せばいいの!?)、ATOKなら「キリル」と入力して1文字ずつ変換する手もありますが、さすがにアナログすぎます。

そこで、英露辞典のページを探し、ここを発見。上部プルダウンメニューの「Немецкий」はドイツ語、「Русский」がロシア語、「Английский」が英語です。前に来るか後に来るかで語尾がグニャッと変化してますが、これこそロシア語の鬱陶しさの象徴。

とにかく、「metro」から変換して「Метро」が解ったので、意気揚々とサーチして、ロシア語版wikipediaの項目を発見。

さっき出てきた紫の表紙とは別に、2005年出版の↓こんな表紙の本が出てきました。



こっちだと、登場人物の格好が夏服で、まるでロシアっぽくないですね。
問題は、何が違うのかわからない事です…… いや、辞書片手に訳せば何とかなるかもしれませんが、単位も賃金も出ない作業をそんなにガッツリしたくありません。

仕方ないので、wikipediaで作者のページ同英語版ページと移動。

作者のページと作品のページがごっちゃになるのは向こうも同じようで、こっちに作品の説明が見つかりました。

>Metro 2033 tells the story of a young boy Artyom who goes a long way to save his world from mortal danger. The book describes the consequences of an atomic war. Its only survivors strive for existence in the mazes of the Moscow subway (Metro) some two decades after the nuclear Holocaust. Formally a sci-fi novel, Metro 2033 is in fact a dystopia, in which Russia’s present-day society is meticulously analyzed and described.

ただ、内容としてはゲームの紹介記事に書かれた内容程度。
要するに、核戦争後の世界で、主人公の少年が絶滅の危機に瀕した人類を救うため長い旅に出る、と言う物。


ですが、出版情報については良く解りました。
2002年にオンラインで公開され、ブラッシュアップされた後2005年に出版。40万部を売り上げるベストセラーになった、と言う事のようです。ロシアの出版事情はサッパリわからないのですが、それなりの数として見て良いでしょう。

2007年の出版についての記述はありませんが、同年にヨーロッパのSFコンで賞を取ったようなので、ドイツ語版出版はそのためでしょう。表紙が同じ事を考えると、AMAZONに置いてあるロシア語版は、ドイツで出版するためのロシア語版だったのかもしれません。中々面白いですね。

ちなみに、本業はジャーナリストのようで、現在のロシアに対する批判を行っている模様。……消されないことを祈りましょう。

まあ、体制派のSF作家なんてハインラインくらいしか思い浮かびませんし、そもそもそう言う人はディストピアSFなんか書かないでしょう。「月は無慈悲な夜の女王」?ありゃ、アメリカ独立革命を語り直したスペースオペラじゃないですか。いや、良い作品だと思いますが。

ちなみに、wikipediaに載ってる、ショットガンを構えた格好良い写真は、「Metro 2033」のプロモ用みたいですね。つまり、コスプレ。

この辺の記事を見ると、ロシア人はああ言うの好きなのかなあ。
でも、この作者も上のリンク先も、持ってる銃は本物なんだろうと考えると、中々「クル」物がありますね。連中、明日核戦争があったら、そのまま作品世界に移行できますよ。


と言うわけで、状況は解りました。結局WIKIPEDIA頼みかよ、と言う突っ込みはあるかと思いますが、だって便利だし…… 実際、これ以上の情報をさらおうと思ったら、手間が増えすぎるんですよね。なので、内容についてはその程度の物とご承知置き下さい。

なお、wikipediaの記述を信じるなら、一連のゲーム紹介記事は各国語への翻訳とリンクしている模様。ですから、冒頭の2010年出版予定の英語版は、プロモーションとしての意味合いもあるのでしょう。発売を危ぶむ声もありますが、これはペーパーウェアではなく本気と見て良いかと。

それにしても、20カ国以上に翻訳出版権売ったなら、日本でも出してくれたって良いじゃないですか。ロシア語の使い手なんて、一定年齢以上の知的階層にはゴロゴロしてますよね?日本語のできについては、編集者が頑張ればいいわけで。

まあ、日本での出版予定が全く聞こえてこないようなら、英語版に挑戦してみようかと思います。




  

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2009年10月23日

ささめきこと 第3話 「ファーストキス」 感想

ささめきこと
ささめきこと



第3話冒頭は第1話冒頭に戻り、朋絵とみやこのラブシーン目撃から始まります。





それにしても、このクラスの男子は可哀想すぎませんか?
可愛い女の子がことごとく百合…… 鳥追きよりさん(風間の基準では、余り可愛くないそうですが)くらいしか、異性愛者がいませんよ?一番可愛いのはアケミだしなあ。

と言っても、風間は奇行の度が割とひどいので、ノーマルだったとしても色々苦労しそうですが。




鏡相手にキスの練習をする風間を、遠くから見守るクラスメート……
せめて、トイレでやろうよ。


今回は、作画がかなり省力化されているのが気になりました。冒頭の使い回しはともかく、多くの場面がデフォルメ絵・止め絵で枚数を稼いでいます。もっとも、それ出来にならないシーンを必死に作っているのが解るため、決して印象は悪くありません。
どう考えても低予算アニメでしょうから、仕方ない所ですよね。労力を選択的に投下するなら、当然前話のような回に注力すべきな訳ですし。




この絵なんかも、デフォルメされてるくせに解剖学的に正しい骨格標本が、良い味出してます。

たまに肌が死体色になってましたが、まあその程度はご愛敬。




それに、本当に力を入れるべきシーンでは、気合抜群なんですよ。
音楽も含めて、まことに持って良い仕事。これですよ、これ。


そして次回は、やっと「女子部」の発足となるようで。個人的にみやこが好きでないのですが、アケミちゃんも再登場するし、朋絵さんは世界観を破壊気味ですが楽しいので、結構楽しみですね。





ちなみに、光の国の巨人に頼らなくても、↑こう言う物を使うと安心。
空気分子は通すけど、感染症の心配はナッシング!

……何でもあるなあ、AMAZON.



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2009年10月22日

テーマとの齟齬が気になる 「友達100人できるかな」



友達100人できるかな 1巻
友達100人できるかな 1巻


少し前に、あちこちで話題になっていた作品です。作者はとよ田みのる。それなりに長く活動していたようですが、ほぼ無名だったみたいです。

基本設定は、藤子不二雄の「ひとりぼっちの宇宙戦争」みたいな感じです。(あれ自体海外作品のオマージュ、と言う話はこの際置きます)

地球を侵略することにした宇宙人。でも、宇宙のルールでは、「愛」を持つ種族は知的生命として、一方的に征服してはならないことになっていた。と言うわけで、ランダム抽出で人類代表に選ばれた36歳の小学校教師(奥さんは出産直前)は、人類が愛を持つことを証明すべく、小学校時代に戻って友達を百人作るべく奔走する事に。

友達認定のためのルールが課題として上手く機能し物語を盛り上げている所に、作者の力量を感じさせます。簡単に言うと、ターゲットロックオンしてアプローチ開始。そして、ターゲットの変更は不可という物。つまり、仲良くなれるだろうと思って近づいて、失敗したら相手を変える、と言うような大人の態度は許されないわけです。

よく考えてみると、人類が愛を普遍的に持つことを示すためのテストなので、理に適っていますね。手当たり次第捕まえて、とりあえず百人の帳尻を合わせるという話にはできないわけです。

そして、懐かしい1980年代の描写と合わせ、大人の心を持つ主人公の描写が実に上手い。
はっきり言って、大人の心(しかも小学校教師!)を持つ主人公は、小賢しくてむかつく子どもになります。児童心理学の知識も、教師としての経験もある。でも、それが「友達」を作るのに役立つかというと、むしろ足を引っ張ってしまう。
特に、SF好きの少年と仲良くなろうとして苦労する話は、これが端的に表れていてドキドキしました。そして、解決法もまた見事。こうして主人公が漸進的に子どもに戻っていく事で、課題達成に近づくと共に、読者との共感も得られるという寸法です。

と、各所で言われているとおり、基本的にとても良くできた作品です。勿論、20代から30代でないと、懐かしい町並みやアイテム(主人公が大事にしている自転車の、ワクワクさせるあの姿!)に共感できないので、魅力は大きく削がれるでしょうが、些細なこと。

ですが、読んでいてずっと気になった点があり、どうにも絶賛することはできませんでした。

どこかというと、この作品が過去遡行系の時間物なのに、それを活かせているとは言い難い所です。

「過去に戻って人生をやり直す物語」は、まず変えたい過去と現在がある事が、大前提です。リプレイであれ、夏への扉(ちなみに、リンク先は最近出たばかりの新訳版)であれ、そこは変わりません。そうでなければ、過去に戻る物語上の必然性がないからです。

では、この作品はどうでしょう?
主人公は、「現在」において、幸せ一杯です。充実した仕事・綺麗な奥さん・生まれてくる子ども…… 非の打ち所のない、絵に描いたような理想の人生です。

それどころか、主人公がすれ違いを後悔していた幼馴染に見られるように、過去の友人候補達も、別に不幸になっているわけではありません。

当然物語は、「現在を守る」事が主眼になります。バック・トゥ・ザ・フューチャーの系統ですね。

ところが、この物語の中で描かれるのは、「過去を変える」という課題です。

別に、改変しなくてはならない過去など、本来どこにも存在しないのに。
主人公は、宇宙人が余計なちょっかいをかけて来たから、仕方なく過去で活動しているだけ。あくまで受け身の目標で、物語が提示するモチベーションとしては最低です。

また、パラレルワールド扱いにした事から来る、根本的な問題もあります。
主人公は過去へ戻り、当時仲良くなれなかった・すれ違って離れてしまった人々と、友情を築き直します。しかし、これは「現在」に影響を与えないことが明言されており、(パラレルワールドの扱い)主人公は、ゲームをやっているのと変わりません。勿論、ゲームをクリアしなくては幸せな「現在」に戻れません。しかし、問題はそう言う事ではないのです。
何人友達を作ろうと、その友情は泡沫の夢と消え、最終的に以前と何も変わらない、誰とも友情を築けなかった世界へ戻る事が約束されています。

つまり、個々の課題と大目標が分離しており、読んでいて違和感がどんどん強まっていくのです。


一言で言うと、こう言うことです。

「現在を変えないために過去を変えるって、どう考えても矛盾してるでしょ?」


これなら、最初に「ひどい現在」と「あり得たかもしれない幸せな現在」を見せ、課題を達成したらそちらに行ける、と言うような導入こそが相応しかったのではないでしょうか?
正直、このテーマの分離はかなり深刻で、何故誰も彼も手放しに絶賛しているのか理解できません。


と言うわけで、面白いのですが、どうにも乗り切れない・共感できない物語でした。
あと推定94話は続く話なのですが、このテーマの矛盾を解消できるかで、全体としての評価が決まると思います。




  

Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)漫画

2009年10月21日

「超合金」って名前はどうかと思うけど アポロ11&サターンV

大人の超合金 アポロ11号&サターンV型ロケット
大人の超合金 アポロ11号&サターンV型ロケット


バンダイの商品紹介ページ


バンダイが、こんな物を出すそうで。値段は六万弱。
って言うか、画像さがしてたら、もうAMAZONが予約受付してたわけですが…… 実売価格はリンク先のとおり五万強。フットワーク軽いなあ。


とりあえず、ホームスターの最高級モデルと同じ水準と考えると、年齢層の高い宇宙ファン向けとしては、妥当なんでしょうね。


プラモデルは買っても組み立てられない不器用オタクなので、完成品でこれだけギミックが入っている物なら、出して惜しくない感じ。
問題は、やっぱり置く場所ですかねえ。底面積は小さいですが、占有容積はかなりの物になりますし。あと、この分割可能ギミックだと、横倒しにして置きたいかな。
あとは、サンプル画像にあるような、ジオラマセットを別売りしてくれると完璧ですかね。

でも、この画像なんか見ると、オマケでフォン・ブラウン先生のフィギュアを付けて欲しかったり。

こういう風にね。


あ、第二弾はソユーズでお願いします。


  
タグ :宇宙玩具

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2009年10月20日

ナチスの後継者はどっち? ドイツの反暴力ゲームイベント

暴力ゲームを集めて破棄!? ドイツ銃乱射事件の被害者遺族らによるイベント(Gpara.com 日本での第一報)
ドイツ語の告知ページ
German Group Plans Killer Game Drive(アメリカでの報道)


先日話題になった、ドイツの反暴力ゲームイベントについて。
要するに、銃犯罪の被害者達が集まって、暴力ゲームをたたき壊したわけです。

どう見ても焚書です。本当にありがとうございました。

ナチスに焚書されたハイネの名言「本を焼く者は、やがて人を焼くようになる」を、百回くらい朗読させたい所です。
ゲームをパージしたら、次は何ですか?退廃芸術ですか?俗悪小説ですか?「市民道徳を侮辱する」トム・ソーヤーですか?

ちなみに、ムッソリーニ率いるイタリアのファシスト党は、戦前に海外産の漫画を禁止してますね。ディズニーの作品だけは「極めて良質」なので規制対象から外すという、愉快な内容ですが……


ナチスの再来を防ぎたいのなら、やる事は簡単です。
法を平気で無視し、暴力を行使する個人や団体を、きちんと取り締まれば良いんです。結局の所、ボリシェビキにせよナチスにせよ、過激な少数派が権力を握る場合、暴力で多数派を黙らせる以外に道はないのですから。

ナチスも共産党も、過激なことを言っているだけであれば、絶対に政権など取れませんでした。

現在先進国で「わが闘争」が本屋で売られようが、「シオン賢者の議定書」が出回ろうが、それだけでユダヤ人を虐殺しようとする人間が大量発生したりしないのと同じです。


これを見ていて浮かぶのは、戦後ドイツの悲劇は、「現状に不満があるからと言って、ナチスのような電波を支持してしまった」と言う反省なしに、彼らに全ての責任を押しつけてしまったことにあるんだろうな、と言うありふれた感想です。

「だまされた」という被害者意識を前提にするならば、「だます」方法論としての言論統制を是とするしかない。それがつまり、「戦う民主制」の病理でしょう。

それにしても、これを見る限り、秋葉原の事件を受けてヒステリックなダガーナイフ規制へと突き進んだ日本は、相対的にマシなんでしょうねえ。地獄と比べて涼しい、みたいな情けない話ですが。


ちなみに、あちこちで引用されている、同団体が使ったとされるハーケンクロイツ入りのイメージ(http://gamepolitics.com/2009/10/14/german-group-plans-killer-game-drive">こちら参照)ですが、同団体のページでは確認できませんでした。トップページに掲げられている、などと言う記述もよそで見ましたが、勿論見あたらず。
ご丁寧に、英文記事制作者が自作したのだとすれば、悪質な印象操作じゃないかと思うのですが……

それと、いまリンクを貼った日本語記事は相当問題あり。
「原文」表記があって、まるで上記英語ページを訳したような体裁ですが、単に引用が一部あるだけで、大部分はその記者の主観でしかありません。毎度の事ながら、翻訳記事を書く人は、大手マイナー問わず読者をなめてるのか、それとも最低限の引用作法すら知らないのか……
これでは、偏見丸出しでひどいアンチゲーム記事を書くメディアを笑えません。


ちなみに、最新の犯罪統計によると、日本とドイツの比較は以下のとおり。

平成20年度版犯罪白書より。

主要犯罪




殺人





こうして見ると、ドイツが際だって高いわけではないことが解ります。と言うか、アメリカが酷くて日本が平和な以外、英仏独は横並びですね。ゲームの普及とは関係なさそうです。

この件とは無関係ですが、何度見ても、日本がゲーム規制を云々される理由がどこにもないことが良く解りますね。


>正確な相互比較は困難であるが,各国の主要な犯罪の統計数値を見る限り,我が国の主要な犯罪の認知件数及び発生率は,各年ともほかの4か国を下回っている。

と警察庁自身が書いてるんですから、政府はイギリスの汚職議員だのアメリカの原理主義団体だのに対しては、きちんと「バーカ」と回答して頂きたく……



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Posted by snow-wind at 22:00Comments(0)TrackBack(0)ゲーム

2009年10月19日

下北沢再開発計画とか

実家から近いこともあって、下北沢は結構利用する街でした。
勿論、居並ぶオサレな店はほとんど縁がなかったんですが、歩いていて面白い所なのは確かです。
そしてその面白さ・雰囲気が、秋葉原などと同じく、行政主導でなく作り上げられてきたのが面白い所。

ですので、環八並の大通りで駅周辺をぶった切る「再開発」計画の話を聞いたときには、「また馬鹿なことやってるんだなあ」と言う感想しか出てきませんでした。典型的な、衰退へのカウントダウンです。

その再開発計画が、最近になってネットで話題になっていたので、見て回ってみました。

まあ、この辺とか。


下北沢再開発を考えるページ

下北沢再開発問題についてもう一度まとめてみる(ゼロ年代の都市計画)



それにしても、リンク先コメント欄の質の低さとかは、本当にどうした物かとゲンナリしてきますね。
議論もへったくれもありゃしない。


結局の所、再開発の「必要性」というのに関しては、典型的な「ためにする」口実なんですよ。

駅舎が古い。建て替えればいい。で、なんでもの凄い箱物が出てくるの?
防災上問題がある。改造しなくちゃならない。で、なんで環八級道路で商圏ぶった切る必要があるの?

あとは、工事認可下りたんだから引っかき回すな、みたいな意見に関しては、失笑物。そうですよね、一所懸命陳情に回って予算落としてもらったのに、今更ひっくり返されたらたまりませんよね。


「地元」とか「商店街」を振り回す人がやたら多いんですが、住人というのも、利害関係者の一部でしかありません。商店街については言わずもがな。繁華街やそれに近い場所を抱える街で、地元と来訪者の利害が食い違うのも当たり前ですし。

特に、反対に回っている商店組合に対する、「あそこは一部の商店しか加入していない」と言う批判は、実に見応えがあると思います。再開発を望む商店主とそうでない商店主が、分離しているという意味で。

結局の所、再開発事業を引っ張ってきて栄えている(人が来ている)街を破壊しようとする人間とは、単に現状から利益を引っ張れていない人間です。当たり前ですよね。だから、現在の街や客層を毛嫌いしているのは当然で、最初から議論の前提が違う。
だから、対立軸というのは単純明快で、「現状で利益が出るので余計なことすんな派」VS「現状じゃ利益が出ないから再開発させろ派」です。変な思想闘争でデコレートされてますけど、経済的な計画である再開発ってのは、結局こんな程度の話です。

でも、街の現状が気にくわない・自分の利益にならないから、行政の権力導入してぶっ壊そうというのは、一番タチの悪い「運動」に他なりません。

そして、「栄え方が気に食わない」と言う論で導入された再開発で、町が発展するはずもなく……
気にくわない客を追い出したら、誰も来なくなるだけの話です。そんな町は、都内私鉄沿線にゴロゴロしてますよね。

大体、再開発推進派に、希望するような客を呼べる能力があるならば、現状ああ言う街にはなっていないわけで。


何よりも、推進派が情けないのは、行政に街を綺麗に整えてもらって、それで客が来ると思っている所。
小綺麗な駅舎の街など、東京にはゴロゴロしています。しかも、道路でぶった切られていないような街が、ね。

そんな無個性どころかマイナス特性を持った街で、新宿・渋谷に15分という立地で対抗できると思って居るとこが、もう……

それと、なんか過激な事を言っている住人については、あれ一部は同一人物じゃないんですか?言葉遣いとか言い回しとか、同じパターンを、ブックマークやコメント欄で見かけるんですが。


今更近所でもないしどうでもいいと言えばどうでもいいのですが、再開発計画という物のアレさが典型的にあらわれている事例なので、触ってみました。

この辺、自称「地元代表」が入り乱れる辺り、八場ダムと同じパターンですねえ。
マスコミには、取り上げられてないみたいですが。




  
タグ :社会

Posted by snow-wind at 22:00Comments(9)TrackBack(0)社会

2009年10月18日

iTunesセオリー 海外アニメの有料配信


日本アニメ違法アップロードへの最善策は海外での有料配信(ASCII)


月額7ドルで日本アニメを放送1時間後には見れるサービスが、海外で成功を収めているようです。

ポイントとしては、月額で見放題と言う所でしょうか。あくまでもストリーミングですが、何度も繰り返し見れると言う事です。当然、旧話も見れるわけで、かなり便利ですね。ストリーミングだと時間飛ばしができない可能性はあるので、そこだけは気になりますが。(あとから伏線を確認するときなど、これができないと使い物にならない)

勿論、後年また見たいと思ったら、現物を買えと言う事でしょう。棲み分けとしても理に適っています。

前提として、日本企業側が捨て値で権利を卸している事があると思うので、手放しには喜べません。ただ、この成功モデル自体は、非常に説得力があります。

iTunesが大成功を収める前、音楽の有料配信は商売にならないだろうとまで言われていました。それに対してAPPLEが、安価で客の利便性を損ねないプロテクトの製品を投入して、今の土台を築いたのは、有名な話です。

このサービスも、それに沿っていますね。要するに、正規品は、質やサービスの面で、海賊版には圧勝できる力を持っているわけです。

それを、客に喧嘩を売る低品質路線を取れば、そっぽを向かれて当然なわけで。日本の各種サービスがやらかしてきた事については、ここがぶった切ってますね。唯一成功したモデルはガラパゴスを利用した着うたですが、あれこそ「情報端末と言ったら携帯くらいしか持っていない、情報弱者を搾取するモデル」ですし。長続きはしません。それこそ、iPhoneが他キャリアでも利用可能になるだけで、蒸発するでしょう。

それにしてもこのサービス、同様のものを日本でやったらどうなるんでしょうね?
字幕をつけるコストは要りませんし、無料の物はCMが入ると言うのも、理に適っています。
記事中ではネット文化の違い云々言われていますが、実際は、国内だと放送との競合が厳しいからでしょうね。テレビで見てくれる客が減れば、代理店の飯の種が減ってしまいますし。

ある程度ユーザー数が集まれば、新番組をそこで流しても、深夜アニメ程度の視聴者は集められるのではないでしょうか?そもそも深夜アニメは、どうせ大部分は録画視聴でCMなんか見ていないわけで、作品が直接金を引っ張れるようにするのが正しいわけで。

そうなると、1話当たり100円程度出すユーザーを10万人集めてやっと1話分。純粋に制作費をこれでカバーするのは、勿論きついです。ただ、関連売上を考慮に入れれば、行ける気もするんだけど。
結局は、代理店を通さずに金を集める方式をどうするか、って話なんですよね。経産省は、現状分析をやったあと、どう動いてるんでしょう……


さて純粋に視聴者側としては、「違法コンテンツ撲滅って言うけど、(安価で便利に)見る方法がないじゃん」と言う思いがあるわけです。
それこそ、今まで出ては消えたクソみたいな内容のアレコレは、お呼びじゃないわけです。iTunesの良い所は、違法物以上の便利さと品質を確保している所なわけで。少なくとも、「同じくらい便利」だったら、合理的なお金(iTunesはCDに比べて半分~2/3程度)を払う人間は、決して少なくないですよ。

例えば、私はネット上で漫画を読むことは、ガンガンオンラインくらいしかないのですが(アレだって読みにくくて嫌い)、違法スキャンを読む人間の気持ちもわかります。だって、この島は、雑誌や本の発売日が本土から数日遅れるんですよ!?
2chのスレでも見よう物なら、ネタバレの嵐で巡回もドキドキです。アニメにしたって、全国一律の放送日・時間でない以上、余計な格差が生じるわけです。

結局これらは、物理的な特性(電波帯域の地域割りや流通にかかる時間)による制約なわけで、光ファイバーでバイパスできるなら、ユーザーは利用するに決まってるわけです。

別にこのサービスでなくても良いのですが、もういい加減、使う気になるまともなサービスを、展開しても良い時期だと思うんですがねえ。


ちなみに、余り関係ない話ですが、ゲームは同時発売なので、この島に来ても余り困りません。通販で注文してると、数日遅れで泣きを見ますけどね……



  
タグ :アニメ

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2009年10月17日

ただし、イケメンに限る! 「紅」 2巻 感想

紅―ギロチン (集英社スーパーダッシュ文庫)
紅―ギロチン


1巻の感想はこちら


中二成分が辟易するボーダーライン上だが、話としては上手くまとまっているという評価だったのが、片山憲太郎の「紅」1巻。その続刊の感想です。

例によって、今一意味もなく(物語上の必然性が、と言う意味で)治安の悪い世紀末な感じの日本を舞台に、へたれ主人公が幼女に振り回される話です。

副題は「ギロチン」ですが、このセンスの無さは何とかならなかったものか?別にギロチンが出てくるわけでもない辺り、角川辺りとの編集格差が垣間見えてしまいます。

さて、感想は一言でまとめると「あーあ」。

今回は、ネタのほとんどが容易に予想が付くチープな物の上、主人公の悪質なヘタレ方で話を引っ張るなど、シナリオラインが滅茶苦茶になっています。前巻では結構丁寧に書き込んでいたのに、どうしたんでしょうかね?
特に、イラつくことこの上ない主人公の行動については、はっきり言って最悪。護衛としてクリティカルな事・クリティカルな精神状態の時には敵が襲ってこず、最後の逆転劇も「今時それか?」というレベルのあんまりなご都合主義で、思わず目を背けたほど。こりゃあ、ダメです。

別に逆転劇も、伏線を張ってためを作り、盛り上げていけば、読者は「待ってました」と手を叩けます。ですが今回の場合、追い込まれる原因が「主人公がやる気を無くしている」という最悪の物。「いいからとっとと本気出せよバーカ」と言う感想になるのは、仕方ない所でしょう。前巻に比べて強さが増しているのも、状況と矛盾してしまっていますし。

前回の本気出した主人公 = 前回本気出して互角だった剣士 < 暗殺者 <暗殺者名刀装備 ≪今回本気出した主人公

一応、暗殺者は剣士の天敵云々の設定も語られているのですが、「何故剣士に対してだけ強いのか」が抜けているという、信じられない状態。それを描かないと、主人公が暗殺者に勝てる理由(主人公は剣士ではない)が無くなるのですが……

また、任務より殺人衝動を優先するような奴が、説明もなく任務達成のために自爆してみたり、意味不明の点も多し。そもそも派遣社員(=傭兵)が、任務優先で死ぬって時点で、色々間違っているのですが……

もっとも、ヒロインの紫と準ヒロインの幼馴染については、ラスト近辺で良い所を全てかっ攫っており、唯一の救い。あそこだけは一服の清涼剤でした。ブレのないキャラは、見ていて安心できます。
それと、地の文が鼻につくと言う評価もあるようですが、文章レベルは安定しており、スイスイ読むことができます。場面場面はきちんとまとまっていますし、十分に高水準と言って良いと思います。実際、引っかかることもなく通読できましたし。

だから、好みの問題もあるので、古本屋で買って読むなら、特にギャンブルになるような物でもないと思います。単に、シナリオ展開上の欠点で、気になる所が多すぎるだけです……


そして、かなり欠点だらけのこの巻で、もっとも唖然としたのが今回エントリーの表題にした部分。
要するに、「美少女だったら許される」式のキャラの扱いです。
自分の下らない願望のために、数十人~数百人の無関係な犠牲者をまき散らした今回のゲストヒロイン。純粋に凶人で人でなしの暗殺者。いずれも、全く訳のわからない理由で、主人公は全肯定です。

一応、主人公の感情に言い訳は用意されているのですが、説得力はゼロ。
ゲストヒロインは、行動の突端は許せるにせよ、結果として、無関係どころか恩人(こいつを生かすために働いてきた医療関係者や、命がけで守った護衛)を大量に死に至らしめてのほほんとしています。でも、主人公は彼女を全肯定。
暗殺者は、プロとしてのプライドもなく、無関係な人間を虐殺するゲロ野郎。と言うか、明らかに仕事上支障が出る(無関係の一般人をわざわざ殺して回っている)事をやるような、一番許してはいけないレベルの殺人狂。でも、主人公は彼女をゆるして飯までおごってあげちゃう。

読者は、一体どこに共感すればいいのでしょうか?後者の暗殺者なんか、それなりに親しくなっていた女性を、主人公の目の前で殺してすらいるんですが……

結局この主人公、FATEの主人公と同じく、単に独善的なだけだと思うんですよ。しかも、ご都合主義的に追い詰められるまで、本気を出さない。相手に手を出させて、正当性をゲットしてからボコるヤクザですか?

本気を出さない理由が自制であれば、まだ面白いドラマにしようもあるのですが、突き詰めれば「やる気が出ないから」と言う最悪の理由。戦士としての誇りも、プロの矜持も無く、最愛の相手についてすら気取って無駄に話をややこしくする主人公は、余りに「格好悪い」です。あげくに、「迷惑はかけられない」とか言って仲間を遠ざけるだけの、無駄なプライドだけは一人前。反吐が出ます。
いますよね、こう言うの。状況が決定的に悪くなるまで抱え込んで、周囲に被害を波及させて、なんでこんなになるまで!と言われると、「迷惑をかけたくなかった」とか言う奴。要するに、相談するだけの度胸すらない、単なる臆病者。

ラストシーンの先輩との会話が正にそれで、主人公は「自分で抱える」とか言って悦に入ってますが、単に情報を隠蔽しただけ。こいつ、前巻では先輩から散々情報提供受けて、協力までしてもらっておいて、一体何やってるんですか?報告・連絡・相談を、仲間にも味方にもしないような奴は、誰からも信用される資格はないと思います。

結局これって、良く馬鹿にされる、レディコミや一部の少女漫画と同じパターン。イケメンにレイプされて恋が始まったり、イケメンの悪役が毎回洒落にならない外道行為を働いても主人公が「キュン」となっていたり。ああ言う、「脳みそのかわりにバタークリームが詰まっている」(©ラインハルト・ミューゼル)作品群と、どこが違うんでしょうね?
ちなみに、こう言うのも、大体は無意味に治安の悪化した世界が舞台なんですね。

とまあ、とにかく酷さばかりが目立ってしまって本当に残念な一冊。「目立ってしまって」であって、酷さのみで構成されているわけではないので、投げ出すほどではないのですが……
まあ、なんにせよ、3巻上下はもう買っちゃったので、3巻までは読んで見ようと思います。繰り返しますが、読み通すのが苦痛なレベルでは決してないので。

それにしても、AMAZONのレビューが五つ星しかない、非常に気持ち悪いことになっていますが、合わなかった人間は1巻で離脱済なんだろうなあ、と思ったり。



この作者の、他の作品に関する感想はこちら



  

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2009年10月16日

ささめきこと 第2話感想

ささめきこと
ささめきこと


第1話の感想はこちら

と言うわけで、切ない百合作品の雄(ひどい語義矛盾)である、「ささめきこと」の第2話です。

服を買うのに付き合わされて赤くなる村雨さんとか、相変わらずニヤニヤできるシーンが目白押しです。



この作品実は、凄く素直な「障壁のあるカップル未満」のセオリーに、従ってるんですよね。好きな相手が同性という事が障壁としてちゃんと描かれるというのは、大事な事だと思います。
勿論、ナチュラルに百合百合で世界の常識が音を立てて崩れている萌え四コマ系も、大好きですが。

原作では相手の好みの問題が前面に出ていますが、カップル成立後は当然周囲の目線・社会的障壁に話の中心が移る物と期待しています。まあ、胃が痛くなるような場面も出てきそうですが。


さて今回は、原作通り最萌えキャラであるアケミちゃんが登場。




ああ、本当に可愛いなあ……
ちなみに、唯一のレギュラー男性キャラです。
三次元だと大問題になる声質も、二次元なら声優さんで無問題ですよね!!

でも彼、凄く男もとい漢らしいんですよ。今回も、委員会とその後の問い詰められるシーンで、真っ直ぐな視線で主人公に応えてますし。

緊急時の走り方から悲鳴まで、無意識領域が思い切り女の子してるのがアレですが……


なお、次回以降活躍の場がある蒼井あずささんも、顔見せ登場してますね。



抱えているのは若きウェルテルの悩みですが、彼女ならすぐ近くに並んでいた車輪の下の方が相応しいと思うんですが、どうでしょう?BL的な意味で。




ところで、この作品では希少種である、ノーマル女子の鳥追きよりさんが、ピンポイントで良い仕事してます。画像的な突っ込み役と言いますか。
この、とらねこ大将(©11ぴきのねこ)みたいな表情が素敵です。
実は、かなり背が低い所もポイント。


さて、今回もピアノソロ中心の音楽が、良い仕事をしています。画面・セリフと音楽のギャップが強調されていて、主人公の心情を綺麗に演出しています。勿論、アスファルトに落ちる影のシーンのように、映像も高水準でまとまっています。総合芸術(笑)の面目躍如ですね。

見ていて楽しくて仕方がないので、来週も楽しみでなりません。



他の、その他のささめきこと関連エントリーはこちら


おまけ
今回最強の萌えシーン。



本当、色々と反則過ぎると思います。



  

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2009年10月15日

「紅」 第1巻 感想

紅


世に評判の良い作品の種は尽きないわけで、どうやったってフォローは追いつきません。
年齢を重ねれば重ねるほど、積ん読ですらない「いつか読むぞ」は積み上がり、一方で残り時間は減少の一途。何度も書いている「出版点数を絞ってクオリティを上げてくれ」という悲鳴は、読者にとっては文字通り死活問題なわけです。

と言うわけで、今回はアニメもとうに放映終了し、ブックオフの常連となって久しい、片山憲太郎「紅」1巻の感想です。新品で買っちゃいましたよ……

どうでも良いんですが、ゲームは中古どころか人からデータだけもらっても特に気にならないのに、本は新品を買いたくなるのはどうしてでしょうね?中高生の頃は古本屋の常連だったんですが、やっぱり新品と中古の差額が小さいからなんでしょうかねえ?月に使う総額を考えれば、どちらも余り変わらないはずなんですが。

閑話休題、これは、「幼女護衛物」とでも言うべき系譜の作品。映画ならレオン、ラノベなら夏の魔術(リメイク版は読まなかった事にしておきます)が代表でしょうか。名作シティーハンターにも、こう言うエピソードがありましたね。作者も気に入ったのか、後にキャラを流用した作品を書いてたりします。(個人的には、これが北条司の最高傑作だと思います)


さてこの物語の導入は、トラブル解決の裏家業を行う主人公に、訳ありらしい大財閥息女の護衛依頼が舞い込む、と言う鉄板の展開。ハードボイルドな探偵物の王道でもありますね。

なお、これは
同じ作者の別作品
のスピンオフらしいですが、そっちは未読です。


でまあ、色々引っかかる点は置いておいて、面白かったです。アクションは書き慣れていない感じが強いのですが、イベントは一通りこなしていますし、キャラの描き分けもできています。存在意義の解らない魔女は、オミットした方が良かったでしょうが。

さらに、起承転結は非常にはっきりしており、ラストの逆転劇を含めて伏線もきちんと回収済。基本的なシナリオラインは、何かのお手本になるくらいしっかり組まれていると思います。

ただ、なんというか、設定的に「飛び道具」を使いすぎてるんですよ。
世界の数パーセントを握る財閥だの、裏稼業専門の人材派遣会社だの、人外の力を駆使する一族だの、やたらめったら出てきすぎ。有り体に言って、中二臭くてたまりません。それらの設定に意味があるのなら良いのですが、物語を面白くする方向に働いているようには見えません。

主人公とヒロインの交流を縦糸に、裏で進行する陰謀を横糸にするならば、「飛び道具」は数を絞らねばダメなはずです。最後の大逆転に絡む主人公の設定はそのままで良いでしょうが、敵役や脇役の設定は邪魔です。特に、何故あんな殺伐とした世界を舞台にしたのかは、本当に謎。

基本的に、ラノベが現代を舞台としたファンタジーばかりなのは、違和感なく作品に入り込ませるためです。なのに、新聞紙面が毎日残虐事件であふれかえり、テロも大量殺人も銃撃戦すら日常茶飯事という世界が舞台では、高校に通う主人公はギャグにしか見えません。と言うか、前提となる世界が違うせいで、感情移入が妨げられ、むしろマイナスです。

他にも、幼なじみの設定なども意味不明。物語上の役割(情報収集)としては、「ネットに詳しい友人」くらいで十分だったはずです。実際、彼女が提供した、物語のキーとなる情報は、wikipediaか各種公報レベルの物でしたし。


ただまあ、この辺は、菊地秀行の古式ゆかしいノベルを読んでいると思えば、そんなに不自然ではないのかもしれません。
出てくる奴らが、(特に敵は)ロリコンばっかりというのも、菊地秀行作品の「男はみんなむっちりした人妻の尻が大好き」と言うのと余り変わらないですしね。気にしたら負け的な意味で。むしろ、菊地秀行みたいにネッチリ描写したりしませんから(ネッチリ描写されたら、洒落にならないでしょうけど)ソフトと言えるかもしれません。


そう言うわけで、楽しめた物の、変な引っかかりが残って首をひねる箇所も多い作品でした。企画が練り込まれていない印象です。
"a boy meets a little girl" をやりたかったのは、間違いないはずなんですよ。〆に当たる↓とか、潔すぎて、大爆笑しながらスタンディングオペレーションですよ。書ききったな、と。

>「法律も気にするな。そんなもの、ただの文書だ。大事なのは、お互いの気持ち。わたしはおまえが好きで、おまえもわたしを好きなのだから、なんの問題もあるまい?」

ただ、そのメインパートをラノベ的に装飾する手段の選択で、色々と混ぜ方を間違った感じ。
とりあえず、あと数冊は読んでみたいと思います。



おまけ
ロリエロゲーヒロインの体格を分析する(ああああ さん)

こう言う分析がパッとできるのは、コンピュータ時代の強みですよねえ、と。なるほどこうして見ると、制作者が「18歳以上」のキャラクターについて、どのような戦略をもって設定を決めているか見えて、面白いですね。
ちなみに、学校保健統計は数十年分データ蓄積があるはずなので、舞台が現代じゃなくても安心(?)ですね。



  

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2009年10月14日

ラブプラス 続けてます


ラブプラス
ラブプラス


ラブプラス、なんだかんだ言って続けてます。

ただ、リアルタイム云々以前に、なんか恋愛じゃなくて農業をやってる気分になってくるんですよ。
毎日毎日、能力を上げ、スポット開拓をし、情報をチェックしてデートスポットを開拓。デートになったら、一回で最低三回はキスを迫って、タッチペンでひたすらグリグリグリグリ……

リアルと言えばリアルなのですが、こうなると付き合っているのか、ノルマをこなしているのか解らなくなってきます。
ハ!これがいわゆる倦怠期!?

せめて、メール内容にもうちょっとバリエーションを持たせるとか、キスをあんなに濫発させないようにするだけで、だいぶ印象は違うと思うのですが。

キスイベントなんて、一回に数分かかることもあって、段々腹が立ってくるんですよ。
主人公の口調が気にくわないこともあって、目の前でバカップルにいちゃつかれている気分になって来るんです。しかも、キスはゲームとしてもなんて事は無い内容で、2・3回やれば勘所が解ってラブを連発できます。こうなると、どんどん冷めて行くのは仕方ない所。

って言うか、キスするより手を握る方が難易度高い気がするんですが、気のせいですかね?

とは言え、やっぱり名前を呼ばれるとドキッとするし、仕草や服装のバリエーションは気合が入ってるんです。
時々入る変則イベントでこんなのを見せられたら、そう簡単にやめられませんよね?





メインヒロインの貫禄を見せつける愛花さん。

このイベントにおける、主人公の「待ってくれ、俺のメモリアル!」が、心にズンと響いたり。

色あせない青春だろ?でも、それ15年前なんだぜ……



他の、その他のラブプラス関係エントリーはこちら



  

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2009年10月13日

谷川流の最高傑作 「学校を出よう! 第2巻」

学校を出よう!〈2〉I‐My‐Me (電撃文庫)
学校を出よう!〈2〉I‐My‐Me (電撃文庫)

ハルヒの第二期だか第1.5期だかも終わり、消失は映画という鉄板展開。一方、小説は止まったまま。と、中々微妙になってきた辺りで、この作品をプッシュしたいと思います。
と言っても、「このシリーズ」ではありません。「この世界」でもありません。「この作品」です。「この巻」です。

まあ、詳しくは後で。

なお、このレビューと言うか感想は、前に別のところで書いたものをブラッシュアップしたものです。


このシリーズは、原因不明の超能力開花現象が起きた世界を舞台にした、隔離学園ものです。WEBゲーム/TRPGの「シルバーレイン」とか、あんな感じ。超能力の描き方と言い、かなり古典的な手法で描かれています。

……と言うようなことは、この巻には何の関係もありません。忘れろ!

物語は、雨の中で正気に返った主人公が、血まみれのナイフを握りしめている事に気づく所から始まります。そして、慌てて帰宅すると、なんと自分の部屋にはもう一人の自分、異なる時間の同一存在が!
と、実に見事な導入から始まる、ガチのSF.、もといタイムファンタジー。

高畑京一郞の「タイム・リープ」なんかもそうですけど、なぜかラノベでは良作のタイムファンタジーが多いですよね。

だが、「パララバ」、お前はダメだ。オマージュの模倣をして後書きで最初の元ネタにも言及しないのは、どうしたものかと。タイム・リープの後書きで高畑京一郎が、あれだけ見事に筒井に喧嘩を売ってるのを見習うべきかと。


閑話休題、本当にこれは良くできた作品です。
時間物の命である伏線の回収もさることながら、一気に物語をたたみかけた後、そのまま叙情的なエンドロールに持って行く手腕は絶品。

ネタバレが全てをぶち壊す系統の作品なので、詳しくは書けません。が、全てのピースがあるべき所に収まり、しかも切ない余韻が最後の一文に収束する気持ちの良い痛みは、幸せな読書体験そのものです。

恐らく、ラストから逆算して話を作ったんだと思います。物語、かくあるべし。
読んだ後3日間くらいは、仕事や日常生活の集中力が失われる。そんな完成度です。これですよ、これ。現実生活に支障を及ぼさない仮想現実なんて、わざわざジャック・インする価値ないですから!

はてしない物語」の冒頭で、エンデも似たようなことを書いてましたね。


ただし、問題がありまして……
最初に戻りますが、この「シリーズ」は、はっきり言って酷いできです。主人公の行動は共感できないし、世界設定はいい加減だし、あげくにハルヒと同じく平行世界無限分岐の罠にはまって、シリーズが止まったまま。
この巻だけが、明らかに別物なのです。しかも、この巻はシリーズの本筋とはほぼ全く関係ありません。

そのため、非常に人に勧めにくいのです。
二巻以降が駄作でも、一巻が名作なら迷わず人に勧められます。ですが、出来の悪いシリーズにサンドイッチされた外伝的な二巻だけが名作って、一体何の嫌がらせでしょう?

「別の機会に書いた話を、シリーズ出せと言われて無理矢理組み込んだんだろう」とは友人の弁。私も全面的に同意します。

あとまあ、なぜかこのシリーズは、この巻を含めて、あからさまに無駄な恋愛描写が足を引っ張っているのが、なんとも。
読者の共感を呼ぶのが難しい組み合わせなのは、作者の好みの問題としても、「削れ。軸がぶれる」としか…… 物語の大きな流れと、主人公の個人的な選択(恋愛)がリンクしないというのは、読んでいて苦痛です。何より美しくない。

タイムファンタジーの最高傑作「トムは真夜中の庭で」の中に、ヒロイン(?)はハティただ一人しか出てきません。そうでなければ、ラストの美しさと切なさは、大幅に減退せざるを得ません。

……つまり、そう言う事なのです。


以下、ネタバレ考察反転↓


物語としての美しさを重視するなら、主人公はヒロインに「もう一度会いたい」という思いを抱いて進まねばなりません。出会うはずのない人間同士の出会いが切ない余韻を残すのが、タイムファンタジーの白眉です。

ところが、主人公の横には本筋に全く絡まない幼馴染がおり、人間関係は完結してしまっています。
これは、消えた妹を求めながら、どこが魅力的かサッパリわからないキャラとくっついてしまう、本編の主人公にも言えます。こういう風に、大きな流れと個人のシナリオがリンクしない仕様は、美しくありません。何よりも、意図がわかりません。

ライトノベルレーベルなので、悲恋は受けないという絶対的制約があったのかもしれません。ですが、あのとってつけたような幼馴染によって作品の魅力が上がっているかと言えば断じて否。
むしろ、幼馴染とその妹が絡むパートはシナリオ中完全に蛇足になっており、あらゆる意味で邪魔でしかありません。
これが編集のせいなのか作者の趣味なのかは解りませんが、何にせよ残念でならない所。


ネタバレここまで↑

一方、大きな流れと個人の物語がリンクしたから、ハルヒは傑作になっていたと思うのですが、続き出ませんねえ。

まあ、栗本薫と違って死んでいないし、田中芳樹と違って枯れきってもいないと思いますから、気長に待つしかないでしょう。



  

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2009年10月12日

BORDER BREAK 経過 in 札幌

BORDER BREAK ROOKIE’S GUIDE
BORDER BREAK ROOKIE’S GUIDE

↑最近これを読んで、チャットウィンドウの出し方に気付きました。
まあ、ゲーム性には全く関わりませんが、割と気付いていない操作というのもあるみたいです。

さて、珍しくロケテスト時からプレイしていた、ボーダーブレイクです。北海道に戻ってからもちょいちょいプレイを続け、先日やっとB4に昇格しました。と言うわけで、感想を。

Bランクになるとポイントがマイナスになる場合が出てくるため、昇格は一気に難しくなります。一方、このせいで強さの格差も相当な物になっており、為す術もなく殺されることが増えました。

って言うか、なんでみんな、M99だのティアダウナーだのを、あんなに持ってるんですか?やっぱり、アサルト特化が多いんですかね。

色んな戦況に対応したい私は、狙撃以外の兵装を平等に使って、今日もブロア市街で吹き飛んでいます。

今の武装は、

頭:クーガーI
胴:ヘビーガードIII
腕:クーガーII
足:シュライクII

と言う物。要するに、もの凄いバランス型ですね。頭を早く買い換えたいのですが、これは後回しに。
武装は、サワードカスタムとヴォルペ突撃銃、それにワイドスマックのみアップグレード。サワードバラージも買ったんですが、自爆ばかりで使い物にならないので封印。
目の前の敵に当たって自爆判定になったのに、ラグバグで敵は無傷とか、本当に勘弁して欲しいです。


しかし、いくら殺されても楽しく遊べるのは相変わらず。
正面から突っ込んでも死ぬばかりですが、味方の後ろに隠れるのは性に合わず。なので、なるべく誰もいない所を選んで突撃し、プラントやコアを奇襲して楽しんでいます。あと、ガンターレットが空いたら素早く乗り込み、撃っては逃げで撃墜数を稼いだり、地道に砲台を修理したり。
でもやっぱり、一番楽しいのは間接砲撃ですね。戦況やプラントのオセロ状況から敵の存在位置を予測し、放り込んだ砲撃がヒットしたときの楽しさは異常。
次点が、敵味方が入り乱れて戦っている中、敵基地に忍び込んで、ドキドキしながら砲台やレーダーを壊して回っている時でしょうか?

他にも、地道に仕掛けて回った地雷が敵を巻き込んだり、物陰から放り込んだ手榴弾が敵をまとめて吹っ飛ばしたときの爽快感も、かなりの物。まあ、投げ込むポイントを間違えて、良く自分が吹っ飛ぶんですがね!

バランス型と言うより、ブースター持続時間を瞬間速度より重視したマラソン型(敵前線を迂回するには便利)のため、爆発範囲からの離脱が間に合わないんです。

でも、胴体を軽量に変えると、ますます瞬殺されるようになるしなあ……
と、このように色々悩んで進めるのが、楽しくて仕方ありません。一日1000円も使えば満足できるので、息の長いゲームになるのではないでしょうか。

なお、札幌駅周辺だと、ガード下の店がポイントボーナスをつけていました。ハウスルールは、100円のみ追加投入可。ただし、一台は連コイン無制限台です。どおりで混んでいるわけですね。
あとは、駅の北東・代ゼミ駐輪場近くの店も、最近ポイントボーナスが始まって、繁盛至極。こちらハウスルールの掲示はないですが、大体誰でも500円+試合終了が近ければワンコイン追加で交代してますね。

一方、北24条のゲーセンは、がら空きですがポイントボーナス無しです。また、北24条は二台のみという変則運用。
スガイビルは4台。500円交代ボーナス無しで、試合中のみワンコインのみ追加投入可。
あとは、狸小路のアドアーズ(まんだらけの入っているビルの向かい)は最低で、ボーナス無しの上に追加投入自体不可の仕様。がら空きなのですが、一々カード排出を要求されるふざけた設定で、二度と行くまいと誓いました。

とりあえず、ガード下が効率は最高。金より時間優先なら、アドアーズ以外と言う事になりそうです。


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