2010年05月20日

けいおん!! 第2期 第7話 「お茶会!」感想

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けいおん!!(第2期)


前話までの感想はこちら


画面の向こう側は、梅雨も終わり初夏になったようです。卒業が…… 卒業が近づいてくる!と、あの切ない焦燥感を思い出してアンニョイになったり。



今回は珍しく和が冒頭を担当していますが、この書類整理も委員会を去るための準備でしょうか?進学校でなくとも、3年生の夏ともなれば、間違いなく引退になるでしょうし。
ところで、受験はどうするんですかね?和は放っておいても半年の勉強で普通に国立大学辺りに行けるでしょうが、軽音部の面々は……



さて今話の内容はと言うと、題名どおりのほのぼの会。そりゃまあ、この作品でこう言うティーパーティをされても困っちゃいますしね。


ファンクラブとか、いかにもな80年代少女漫画ノリ。ギャルゲも萌えアニメも、この辺の世界観には実に忠実です。それにしても、女子校でファンクラブができるなら澪より律のような気がするんですが。様式美的に。


一方、ムギのティーセットがきちんとしているのは好感度が高い(紙コップとティーバックとか平気で書いちゃう女子校小説とは、この辺が違いますよね)のですが、これどこのでしょう?雰囲気的にはウェッジウッド?ギターやヘッドホンなら宣伝になっても、高級ブランドはこう言う所で模写するのは危険すぎるでしょうし、オリジナルと考えるのが妥当ですかね。

タイアップと言うか作品内宣伝として、この手の高級小道具は、実は結構効果が高いんじゃないかと思うのです。本来の顧客層とかけ離れていても、ティーセット位なら大人買いするファンは普通に出ると思うのですが。



さて、今回は回想シーンを多用する形で話が進みましたが、これは理に適っていますね。わずか13話で2年間を駆け抜けてしまった一期の勿体なさ補完と、1年に26話かける二期のアンバランス解消で一挙両得。



ところで、今回最大の役者は、所々で妄想茶々入れと過去捏造を放り込む、律じゃないかと思います。これが、叙述トリック……!



一方この曽我部先輩は、ポイントリリーフとしてなかなか見所があって、使い捨てには勿体ないキャラ。でも、卒業しちゃったわけですしねえ。卒業…… どうせ!どうせ、大学であっさり彼氏とか作って!(以下略)

…………

失礼。色々と黒い思いが噴出しそうになりました。リアル退散!三次元退散!




今回はここのところ影の薄かった澪も可愛いから、何も言うこと無いよね!(取って付けたように)



でまあ、前半はお約束どおりの内容で〆と。


でも、ストーカーに「ふわふわタイム」は、1on1なら即押し倒されても不思議ではないシチュであり、澪さん無防備すぎるかと。実際、このあとの会長はたがが外れた感もありましたし。



この梓の表情……
久しぶりにこう言う苦り切った顔を見た気がします。凄いなあ。


そして、やっと表題のお茶会へ。割と真っ当なプログラムなのが、又凄いことで。
ま、澪はいじられキャラですし。むしろ、梓のツッコミが入らなかったことが意外。



半目開き・中途半端に歯が出ているこのひどいプリクラは、澪精一杯の抵抗か?



まあ、財力がバックに付いちゃった時点で、無駄な抵抗の気がしますが。

一方、「サークルの旅行で来られない」と言う、色々と……色々と!リアルを想起させられる理由で来られない元会長。明らかにもうどうでも良さそうな伝達内容と言い、そりゃあ、大学入ったら、ねえ?



そして、卒業したら自分もそうなるのか、と悩む澪。
恐らくこれが、今話における一番描写したかった部分でしょう。続く人間関係が無いわけではないけれど、やっぱり卒業は大きなイベントで、つながりは細切れになっていく。
律の茶々で誤魔化してはいますが、間違いなく第二期でもっとも大きなポイントが、ここで改めて強調されているわけです。

ただし、この律の茶々に関しては、「心配しなくても、私は今までどおり一緒にいるよ」と言うアピールにも見えるのです。そう考えると、今回軽音部ではない幼なじみの和が前面に出ているのも、納得できるかもしれません。少なくとも、唯と和の関係は、学校と言う共通の場を失っても残る要素が多いわけですから。



さて、シリアスのかおりをちょっとだけ漂わせたあとは、きちんと全力でほのぼの進行。良い表情だ!(笑)



リアル女子校のような恐ろしげな物とは一切無縁の、麗しい生徒の皆さん。



口に出すことなくツッコミ担当の役割をこなす、文字通りの裏方・梓さん。



でも、その中でもちゃんと緩急を付けて、上述のテーマを消化していきます。

ただ、ここで自作ポエム朗読と言う自爆技を持ってきたのは、どうなんでしょう?手塚マンガにおけるヒョウタンツギ(一次的冷却)の役割かもしれませんが、あまりの痛さにのたうち回るかと思いましたよ。



朗読終了時のこの「やり切った」顔と合わせて、ですね。とても、とても微妙な気分に。



しかし、あくまでもこれはラストに向かう「ため」の部分。少しだけ大人っぽい新曲に合わせ、映し出される先輩の姿。
歌う歌が少しだけ大人っぽくなっても軽音部の面々が本質的に変わらないように、ピアスを開けて女子大生らしい格好をした先輩も、決して全てが変わってしまったわけではない。

けいおんの世界観としては、最後に先輩は「変わっていない」ことを示さねばならないわけで、きちんと落とすべき所に落とした安心感があります。

その流れでエンディングに流れ込むと、雰囲気がガラリと変わっているエンディングのPVも、いつもと雰囲気が変わって見えますね。きっと、撮影が終わったあとは、現在(?)と変わらない表情で、彼女たちは笑い合っているのでしょう……



てなわけで、来週はついに避けては通れないこの問題が主題になってくるようです。
さあ、ここからが 本当の地獄 本番ですね。3年生という「終わり」の区切りまで描くことになっている作品ですから、ラストに向けてどう話を積み重ねられるかで評価が決まってきます。
勿論、個々のパーツが水準以上の物になるのは確定済ですが、全体でどう魅せて行ってくれるのか?楽しみに次週を待ちましょう。





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なんだろう今回は色々と違和感が・・・。これまで私は二期のけいおん!!に関しては、絶賛に近い評価をしてきたのですが...
(アニメ感想) けいおん!! 第7話 「お茶会!」【ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人】at 2010年05月25日 14:35
この記事へのコメント
七話の矛盾は指摘しないんですねー
まぁどうでもいいか・・・(笑)
Posted by かがみん at 2010年05月23日 16:16
あれ?矛盾って、どこかありましたっけ?
全然気づかなかったんですが。
Posted by snow-windsnow-wind at 2010年05月23日 19:23
>2010年05月23日 19:23
>snow-wind
>あれ?矛盾って、どこかありましたっけ?
>全然気づかなかったんですが。

2ちゃんに記事が建ってましたよー
私はコピペを日記にメモっといたので参照してください
http://d.hatena.ne.jp/reinerrubin/mobile?date=20100523
Posted by かがみん at 2010年05月25日 01:22
なるほど。制作者が曽我部さんの卒業年について、設定のすりあわせをしてなかったわけですか。良く気づくなあ。
タイの色や諸々は曽我部=一年先輩で、ライブ描写等は二年先輩になってる、と。多分、二年先輩が本来なんでしょうね。さすがに、卒業3ヶ月で「高校生は思い出」状態になってるのはアレですし。
一年生の一学期に、明らかに学期終わってないはずなのに北海道旅行とか、ひでえ大学(または大学生)も良い所になっちゃいますしね。
Posted by snow-windsnow-wind at 2010年05月26日 00:44
今更なコメントですけど
後発の放送局でタイの色が修正されたみたいなので曽我部先輩は
1コ年上、が公式みたいですね。
Posted by   at 2010年06月08日 11:26
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