2010年05月28日

けいおん!! 第2期 第8話 「進路!」感想

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けいおん!!(第2期)


前話までの感想はこちら


さて、第二期で高校三年生を舞台にした段階で避けては通れない課題に、ついに切り込む話がやって参りました。
全ての学生と元学生が、何らかの思いを込めて回想せずにはおれない高校三年生。もう、このエクスクラメーション付の表題を見るだけで、思い出が領空侵犯ですよ。



いや、これ↑はさすがに古すぎるとしても。




そしてやはり、今回も回想シーンから開始。前回の和の存在感や、律の澪に対する「私は一緒だ」アピールと言い、まずは予防線を張るわけですね。過去から未来へとつながる課程を映すと共に、時を経て変わらない物はきちんとあるとまず示しておく。とても優しい作りです。



また同時に、亀を強調することで、ゆっくりでも進んで、変わっていくと言う事をアピールすることも忘れません。成長は近代が褒め称えたように良いことばかりじゃないけれど、ポストモダンが逆ギレするほど失うことだけでもない。最初に自然に結論を持ってくるこの描写、私は好きです。

しかし、これは画面外の我々の視点から見てはじめて言えること。進路という否応無い選択に放り込まれた当事者にしてみれば、とても微笑んでなど居られません。
さっき貼り付けた昔の歌の流れで行くなら、ここで引用すべき歌はさしずめこっちですかね。あれ?割と合う?

閑話休題……


和「唯、このままじゃ、本当にニートになっちゃうよ?」
一瞬、リアルと仮想現実の壁が破れて、恐ろしい物が吹き出す音が聞こえるかと思いました。そりゃ、唯がどんな大人になるかなんて、恐ろしくて考えたくないじゃないですか。

一方、和は国立とのこと。関東圏と言う事ですから、東京とか一橋とかなんでしょうねえ。



でまあ、お約束として、志望は同じ学校でいいと抱きつく唯。ここで、私は少しオヤっと思いました。いえ、和が予想以上に貧乳だったとか、そう言う事じゃなくて。
オープニングの画像から行けば、唯が和と同じ志望校を選ぶのは、一番無難な線になります。しかし、最初に冗談でこれを使ってしまえば、結論として落とすわけにはいきません。結構本気でドラマを作る気なんだな、と解釈しました。

さて、他のメンバーは、澪が推薦、ムギは難関の名門女子大。



この付箋の数、ムギは本気で勉強してますね。
「赤本」はそのまま。ただし、実際の物とデザインが少し異なり、大学名が書かれていません。
大学入試シリーズの「3」は、赤本のサイトによると北大の前期なので、これは適当に画像を当てはめた感じですね。



予想のとおり、律と唯は受験準備どころか基礎体力も無さそうな感じ。意味不明な内容が一年生の範囲と言われ、カメラ目線で素に戻る律は可愛いですが、状況は洒落にならず。「未定」は不戦敗って事ですよ。



「もしもしかめよ」の語呂合わせは憶えているけど、内容は意味不明とか、心当たりがクリティカルな方も多いんじゃないでしょうか。私は、「もしもしかめよ」は中国歴代王朝に使ってましたけど。



そして、ここが今回の重要ポイント。唯には和が、律には澪がおり、あんな状態でも関係が「残る」事は確定しているわけです。一方、結局は高校に入ってからの関係でしかないムギは…… そう、実はこう言うトラップが隠れていたんですね。特に、今まで対等な友達を作れていなかったらしいムギの事。これは、実は唯などより余程大きな試練を抱えて込んでいるわけです。
本人があっけらかんとしているので表に出てきませんが、一人実家の階級も違うムギのこと。関係性の維持は、最も困難でしょう。


どうも今回は進路問題のさわりと言う事らしく、物語は回想シーンを中心に。小学校時代の、ボーイッシュな和は良いですね。
それにしても、キャンプでレトルトとか、ふざけすぎだろ、その学校!何が楽しいのかと問い詰めたい。むしろ、焦げて味付け失敗してまずい飯を食べる位が丁度良い思い出だろうと、正座させて説教をしたい。



「幼稚園の先生になって、子ども達とずっと遊んでいたいです!」
これも回想シーンですが、小学校の作文とか、黒歴史製造機ですよねえ。
後から出てくる澪の作文発表もそうですが、少なくとも全員の前で読み上げさせるとか言う羞恥プレイは、意味があったのかと。私も、大っ嫌いでしたねえ。
プレゼン訓練とか場慣れであれば、内面さらけ出させる作文なんかより、よっぽどマシな方法があると思うのですけれど。



一方律の澪への「ちょっかい」は、完全に好きな子にちょっかい出す男子のパターンですよね。


さて、かなりダメな感じのコスプレショウを経て、出てきた第二の結論がこれ。これも、落としどころとしてはアリですが、さすがにこのタイミングで投入すると、残り18話あまりをスポ根路線に切り替えないと無理そうですしねえ。


でも、二人を送り出したあとの先生のこの表情は、本当に素敵です。懐かしそうな、少し嬉しそうな顔。先生も、同じような事をくぐり抜けてきたわけですから。
「せんせ せんせ といばるな先生 先生は生徒のなれの果て」というはやし歌を、ここではとても優しい意味で口ずさみたくなります。



「言えない…… お姉ちゃんが心配で、同じ所に行きたいだなんて」
一方、僕らのアイドル憂さんは、歪みなくお姉ちゃんしか見ていません。有り余るハイスペックを無駄遣いし、お姉ちゃんのフォローに人生を賭ける彼女に幸アレ。

TVアニメ「けいおん!」イメージソング 平沢憂
このキャラソンのナチュラルな狂い方とか、大好きですよ。



と言うわけで、手足の比率を亀っぽく見せるこの映像に、今回のテーマソングと言うべき「もしもしかめよ」が重なり、結局全ては先送り。

しかし、ここで先送りした以上、以後この影は常につきまとうことになります。終わりを約束されたシリーズとして、漸く終わりの始まりを告げる号砲が鳴り響いたわけですね。
この緊張をどうシリーズに活かしていくのか、なかなか興味深いところです。

ところで、他の生徒達の進路を見ると、大学進学は3割位ですかね?関東だとすると、女子校としてもランクは低めか。恐らく、和とムギが規格外なのでしょう。



と言うわけで、次回は微妙にネタが継続するかという感じの期末試験。受験を控えた状態では消化試合も良い所ですが、夏休み直前という意味でも、色々差し迫ってきます。少なくとも、志望校を決めた上で夏期講習を受けないと、合格はまず無理なわけですし。
と言うわけで、「進路・後編」としての展開を期待しつつ、次週を待ちたいと思います。




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今期のけいおん!!は唯達の卒業を見据えての物語になっていますから、「進路」についてのお話しは...
(アニメ感想) けいおん!! 第8話 「進路!」【ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人】at 2010年06月01日 17:47
この記事へのコメント
原作通りなら進路の話はこれ以降は文化祭が終わるまであんまり出てこないんじゃないかなぁ・・・
今のところ原作を膨らませる話は書いても原作を大きく変えるような
話は無いので。
Posted by   at 2010年05月29日 07:45
ちっちゃい唯にゃんかわいいです(*゜∀゜)=3
Posted by かがみん at 2010年05月30日 20:16
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