2010年05月29日

ユニセフの本来の仕事 少年兵裁判問題

今日は、ちょっと趣向を変えて、ユニセフに関する海外のニュースを。

UNICEF head: Don't try Guantánamo `child soldier'

英語なので内容をかいつまんで。
Omar Khadrは、2002年にアフガニスタンで米軍に、手榴弾投擲によるテロ容疑で逮捕されました。当時15歳。その後8年間(!!)グアンタナモに収監され、今回軍事法廷に引き出される事となりました。
これに対し、ユニセフ会長は抗議を表明。「戦場に子どもを引き出すことは戦争犯罪である。裁かれるべきは、子どもを使った連中であって、戦うことを強制された被害者ではない」と言うのがその内容。

これは全くもってそのとおりです。威勢の良い宣伝に踊らされて、あるいは生活苦から、さらには完全に拉致されてテロ要員にされる子どもは、被害者です。特に、少年兵の問題はアフリカを中心に世界的な課題となっており、テロリスト扱いして銃殺すれば済むという問題ではありません。(そもそも、使い捨てにできるからこその少年兵であり、テロ組織には痛くもかゆくもありません)

必要なのは教育であり、こう言う層の温床となる状況の改善なわけです。子どもを救うために活動するユニセフとしては、それこそ会長声明で声高に主張を広めねばならない局面です。個々人の感想はともかくとして、UNICEFの名前で出てくる活動として、実に理に適っているでしょう。

ちなみに、彼が手榴弾を投げたという証拠が不明確である事に加え、代用監獄真っ青の長期収監も、批判対象となる重大なポイントです。

そして、何度も言っているように、こう言う緊急性が高く(国際的な少年兵の扱いという、とても影響力の大きい話になります)かつ政治力を大量に必要とする(対テロ戦争の方針に反対するわけで、ロビイングや世論喚起も一筋縄ではいきません)事案が多くある中で、効果も不明確なら被害者もあやふやな創作物規制などに、割くべきコストなどほとんど無いはずなのです。

どう考えても、ユニセフは政治力のリソース配分を間違っているんですよ。まあ、単に日本関連だとやる事が余りない(表面的には。人権・経済問題では課題が山積しています)ので、訳の分からない暇つぶしに走ってるだけかもしれませんが。

本来の戦場で戦っていてくれる分には、尊敬に値する組織であり、必要不可欠な存在だと思っていますので、早急に戦略的に無意味かつ有害な表現規制方面より兵力を引き上げ、正面に集中していただきたいと思います。




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