2010年06月04日

けいおん!! 第2期 第9話 「期末試験!」感想

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けいおん!!(第2期)


前話までの感想はこちら

また先に結論を書きますと、今回は単なる小イベントと見せかけて、裏に垣間見えるテーマがかなり重く、意欲的な展開を見て取ることが出来ました。
勿論、ロールシャッハテストばりに勝手な解釈という可能性はあります。しかし私としては、成長テーマと「日常萌え」ジャンルの根幹へと切り込む準備ととりました。



さて、前回進路問題の入口を描き、今回の題名は期末試験。と言うわけで、何らかの進展を期待しつつ視聴開始です。




今日の部屋着は「ハイテク」。相変わらず酷くて素晴らしいですが、よく考えるとユイはあの手の部屋着を相当数コレクションしているわけですよね?あるいは、憂に頼んで作ってもらっているという可能性もありますが…… うん、それにしよう!




憂も、珍しくざっくばらんな格好をしてますね。髪を下ろすとちゃんと姉妹に見えるのは相変わらず。




さて、この画像、もの凄い衝撃を受けませんでしたか?学校内で、セリフまである男性キャラが出てきたのは、多分はじめてじゃないかと思うんですが。
それにしても、一学期最後で明治維新と言う事は、この学校は3学期までかかってちゃんと日本史を完結させるんですね。おお、すごい。

先生が余談で語ってるのは、悲劇の幕臣小栗忠順ですね。新政府は結局、幕府の人材プール(官僚)無しには行政を行う事もできないテロ組織上がりだけに、この手の人材無駄殺しは本当に惜しいんですよね。



でまあ、今回の内容は、唯の期末試験特訓となるわけです。でも、仲間と一緒に勉強しても、雑談に流れて勉強にならないのはお約束。ああ言うのは、終わったら一緒に帰る約束をする(時間まではきちんと勉強する、と言う縛りになる)とか、わからない所が出たらきいたりきかれたりする、と言う位が上手く機能する限界ですよね。




今回初登場のおばあちゃん(表札によると一文字さん)は、ずるいですよねえ。そんな、「おばあちゃん」なんて属性付けられたら、好印象しかないじゃないですか!
そして改めて、唯はみんなから愛される子だなあ。



なおここでも、「昔から一緒」の象徴として、和と憂が入っているのは侮り難し。しっかし、前回のキャンプの時の画像もそうでしたが、和はどう見ても男の子幼なじみのポジションです。



まあ、このシーンの唯の貧乳ぶりに比べれば、何ほどのこともない気がしますが。

さて、今回のメインは、なんと演芸大会出演と試験勉強の両立。一瞬、進路まとめて投げ出すつもりかと突っ込みたくもなります。
いいのかなあ。そんなことしてていいのかなあ?
勿論、こう言う諸々が唯の将来への選択を絞って行くのでしょうが、見ているこちらはハラハラします。


夕日の川辺は鉄板だけど、語る相手は下級生(同性)。何やら色々と、お約束からの肩すかし感が。


でも梓は、唯のことをとても良く理解していると思います。この、睡眠時間をきちんと9時間確保してるスケジューリングとか。
一日4時間半の勉強じゃどうしようもないだろうとか、夕食&風呂で2時間って、フランス人かよとか、色々突っ込みたいところもありますが。
でも、唯ですから、あれでも精一杯なのでしょう。と言うか、あれでもまだ希望的観測に基づくスケジューリングな辺りが、なんとも。



「憂のお姉ちゃん、本当に面白いよね」
「うん、だから毎日楽しいよ!」
この温度差がたまりません。純は、数少ない仲間集団外部からの視点を担当するキャラですから、この描き分けは理想的。

ところで、演歌を歌おうとして挫折する二人ですが、現在70歳の人間が20歳の時は1960年。普通にジャズを演奏した方が、受けてくれると思います。



ユニット名は「ゆいあず」。
あ、うん…… 確かに、そのカップリングが正しいよね。唯は攻めキャラだよね……



閑話休題、試験は順当に進みます。この、消しゴムを転がして回答を決める、律さんの真剣なこと(笑)


そして唯さんは、まさかの大爆睡!


でも、それに気づいてさりげなくフォローする和の世話女房ぶりには、微笑ましさで涙が出ますよね。
間違いなく、彼女は一生唯の友人で居てくれるはず。


さて、最近週替わりコスプレショウと化しつつある感がありますが、今回は着物。


さりげなく、先生も見に来てるんですよね。本当、いい先生だと思います。

歌も会話芸も、褒め言葉ではない、掛け値無しにひっどい代物なんですが、商店街の演芸大会としてはむしろオーソドックスで無難に見えるのがやなリアル。
そして、鐘二つという評価も、まことに持ってリアルそのもの。

いやこれ、結構重要な事じゃないかと思うんです。学園祭で大受けして、モニターのこちら側では馬鹿売れしても、所詮女子校の弱小素人バンド。商店街の演芸大会程度ですら、通用する腕前ではない。
だから、前回唯が書いたミュージシャンという志望も先生は真面目に取り合わないし、「進路」としてあり得るのは、進学なり就職なりの堅実な道しかあり得ない。
女子校、もとい高校生というモラトリアムに居られた放課後ティータイムは終わりを迎え、否応なく外へ出ていなければならないという現実を、やんわりと提示したのが今回じゃなかったかと思うわけです。



一方、期末の方は高得点。
ヤマが当たったとは言っても、ヤマを張るためには基礎学力がないとダメですし、全科目というのはそれなりに勉強した証。これは、前回からつながる進路問題については、一つの方向性を示していると言えると思います。

もともとけいおん!は、普通の女の子(あくまで二次元的なそれですが)を主人公に据える当世流行の作劇。だから結局、ふつーの進路を普通に進むことになるのでしょう。寂しい話ですが、結局それが「日常萌え」の行き着く先なわけです。あずまんが大王で、ちよちゃんが年齢を重ねて卒業時には周囲との違和感をなくし、普通へと着地していったように。

いずれにせよ、終わりを前提にした話は、哀しいけど独特の切なさがあって良いですね。



そしてなんと、次回は先生をネタにしつつ異性間の「恋愛」を意識させざるを得ない話を持ってくるようです。
いやこれ、本当に「終わらせ」にかかってますよ。制作者は、微温的な百合百合しい理想世界を自ら破壊するのでしょうか?そんな成長テーマをぶち込んでくるなんて、余程気合を入れたシナリオラインを取るのか、それとも単なる蛮勇か。

これまた驚くほど先鋭的にジャンルそのもへと切り込みそうな気配が感じられます。作品として最後まで見守りたい、そんな思いを新たにしました。




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なんだか良く分からないけど、唯がアップを始めたようである。とにかく頑張るのだそうだ...
(アニメ感想) けいおん!! 第9話 「期末試験!」【ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人】at 2010年06月08日 19:08
この記事へのコメント
まぁあずまんがと違って
けいおんはこの先モラトリアムの延長が結論になるので
あんまり期待しすぎると肩透かし食らいますよ、と。
Posted by   at 2010年06月04日 23:04
追記。
「放課後ティータイム」の今後については
一期14話の「ライブハウス」の話を見ているか否かでもまた解釈が変わりそうな部分だと思います。
(snow-wind氏はご覧になったのかどうかは分かりませんが)
いや、卒業後にミュージシャンの道を選ぶとかは絶対に有り得ないと思いますけどね(笑)
出来れば前の重複したコメントは消して頂けると有り難いです。
Posted by   at 2010年06月04日 23:36
ネタバレは!ネタバレはやめて!
あ、そう言えば14話は見てませんでした。DVDのおまけなんでしたっけ。一期がとても綺麗に落ちていたので、特に見る気が起きなかったんですよね。
今度DVDレンタルなりでさがしてみます。

こう言うのに限って、PS.storeで取り扱ってないんだなあ……

重複コメントは、消しときました。
Posted by snow-windsnow-wind at 2010年06月05日 00:19
ちよちゃんは漢字じゃないよー

おばあちゃん萌えですな
筑前煮うまそう……
着物かわいいー
真田(ヴィータとか好きだ)ファンには次回は嬉しいかも~


将来は漫才師になってくれなゆいあずでしたな
Posted by かがみん at 2010年06月06日 15:56
失礼。千代もといちよちゃん、訂正しておきました。

個人的には、演芸会場でセリフのない先生が気になったり。どんな思いで眺めていたかを考えると、ほろりとしたり。
Posted by snow-windsnow-wind at 2010年06月06日 23:10
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