2010年06月10日

南の島で独裁者! 「トロピコ3」感想

トロピコ3
トロピコ3

二日に一編の更新は維持したかったのですが、忙しさよりこっちのせいで、久しぶりに二日おきです。

このトロピコ3は、南の島で独裁者をするファンキーなPCゲームのXBOX360移植版です。
何だか生温いパッケージ↑ですが、海外版は↓。


Tropico 3 (輸入版)
Tropico 3 (輸入版)


はい、大体解って頂けたと思います。

ゲームを始める際、まず指導者を選ぶ必要があるのですが、こんなかんじ
ヴィジュアルもまんまであり、政治風刺というのはこうでなくて!と大笑いしたくなる代物。

と言っても、「アカを馬鹿にしてやるぜ!」みたいなアメリカンな方向ではなく、バーナード・ショウのようなイギリス的諧謔に近くなっています。
色々な革命家、政治家、風刺家の名言がロード画面に表示されるわ(「選挙期間中、空気は演説に満ち、演説は空気に満ちる」とか)、自国だけではなくアメリカとソ連も本当にどうしようもないわ、全方位に皮肉を飛ばすブラックジョークが素敵すぎ。
脳天気な南米風音楽もそうですが、皮肉を効かせて助言してくる政治秘書に、「ポジティブ放送法」に基づき常時プロパガンダを流している国内放送(褒め殺し状態で、むしろ皮肉が効いている)など、見ているだけで楽しかったりします。

でまあ、ゲーム自体はいさぎよく「テーマパーク+シムシティ」。即物的に金になるが枯渇する資源、利率は高いが汚染をまき散らし高学歴も必要な産業、安定感は最低だが先進国の人間をカモにできる観光、と言った物を組み合わせて島を発展させる一方、各政治派閥や外国へのおべっか使いに余念のないプレデンテは大忙しです。
どの建物も、単に建てれば良いという物ではなく、原材料の確保、労働力の確保、道路網への接続から、通勤経路の整備に価格・人件費の設定と、やれることは大量。ただ、デフォルト設定が割と有能なので、細かい数値の調整はピンチになった時だけいじる感じでしょうか?

とは言え、実はスイス銀行の秘密口座への送金を前提としなければ、破綻を避ける事自体はそんなに難しくありません。ただ、自分なりのビジョンを持って島を開発するのは勿論、やっぱり各派閥のご機嫌はちゃんと取りたくなるので、決して「簡単」ではありません。
ミッションごとに勝利条件は決まっているのですが、それとは関係なく色々な発展を試したくなるのが人情でしょう。
この辺、自分なりの方針を決めてプレイするのが好きな、シミュレーションゲーマーにはたまりません。

個人的には第三次産業は余り好きではないので、産業ドライブで理想の共産主義政府を作り、「この島住みたくねえなあ」と呟くプレイがツボに入りました。立ち並ぶ同じデザインのアパート、「明るく楽しく14時間労働」(と、ゲーム内で本当に出てきます)の各種工場、目を光らせる秘密警察、宗教指導者に脅されて嫌々建てた教会の隣に、ナイトクラブが近日オープン!のような光景が面白すぎて時間が吹っ飛びます。まあ、観光は観光でこれまた酷い施設(島民が役者として働く「原住民集落」に、「ただの草むらを喜んで見に来る」馬鹿相手の植物園、目の前に海があるのにビーチより賑わう「プール」など)が目白押しで、建てたくなるんですけどね。

あとはまあ、一々イベントは素敵。KGBは毎回毎回圧力をかけてくるし、アメリカは親切面して「援助」を申し出てきます。「ヴェトナ…… いや、フルーツの…… まあとにかく、好意の証を受け取ってくれたまえ」とか言いながら、空港の無償建築を申し出てきたり。
特にアメリカは、好感度を高くしておけば、ソ連と共に毎年なにがしかの金を送ってくれるのですが(と言うか、最初の二年位はこれしか収入がない)ちょっとでも機嫌を損ねると、速攻で沖合を砲艦が遊弋しはじめ、武装ヘリが島の上から「腐敗した政府を倒すために立ち上がれ」とかアジり始めます。まあ、土下座して使節団を送ってやれば、次の年から何事もなかったかのようにまた援助をくれるのですが。

他にも、モノカルチャーを押しつけようとにこやかに近づいてくる各種企業、取引を持ちかける犯罪者、建国30周年記念に海賊(!!)に出かける島民達、と、徹底してそんなのばっかり。
かと言って、陰惨になることは特になく、ゲラゲラ笑いながら「ひでえなあ」と言いながら楽しめます。
勿論、人によっては洒落にならないと感じるかもしれませんが、まあそう言う人は近寄らない方が良いでしょう。買収前提の選挙とか、暗殺・拘束何でもありの政治模様とか、ブラックジョークとしては最低で最高。実績解除条件の一つが「公約を守る」の辺りが、真骨頂です。(勿論、公約など守らなくても、ペナルティは無いも同然です)

とりあえずこれから始める人は、「高卒/大卒の人材を育てるには、高卒/大卒の人材が要るから、国外から連れてくる必要がある」と言う事だけ憶えておくといいと思います。多分序盤で一番気づかず詰まりやすい所だと思うので。あとは、チュートリアルと秘書官の助言で、すぐに理解できるでしょう。

ただし、同系他種の作品と同じく、凄まじい時間泥棒ぶりであり、あなたの睡眠時間や休日に甚大な影響を与えても、当方責任は負いかねます。

でも、寝食忘れてプレイできるようなゲームこそ、本当に素晴らしいゲームですよね。良くも悪くも、リアルに影響を与えられない創作物なんかに、価値はないのですから。




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