2010年06月13日

「非実在青少年」を言い換えればOK! と言う発想の愚劣さ

廃案でほぼ確定した都条例ですが、自公が悪あがきで提出予定の修正案の内容が、明らかにされました。

東京都青少年条例、「非実在青少年」の言い替えの修正とは?(保坂展人のどこどこ日記)

>自公の修正案では、規制対象を「漫画、アニメーションその他の創作された画像(実写によるものを除く。)」と明記し、
>「非実在青少年」を「描写された青少年」に、
>「性的対象」を「性欲の対象」、
>「肯定的に描写」を「不当に賛美し又は誇張するように描写」
>に置き換えるそうだ。

(改行筆者)

(中略)

>修正案では、
>(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた都の責務)を(児童ポルノの根絶及び青少年をみだりに性欲の対象として扱う図書類又は映画等の青少年による閲覧等の抑止に向けた都の責務)に変更し、
>本文は
>「都は、青少年をみだりに性欲の対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて事業者及び都民の理解を深めるための気運の醸成に努めるとともに(後略)」といった条文に変えるとのことだ。
>児童ポルノにかかわる条項については、附則で「施行後三年を目処に」「検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずる」ともしているという。都の改正案よりも踏み出した内容だ。

(これも改行筆者)


つまり、ポイントは主に二つ。

まず、「お前らが気にくわない物を発禁に出来るような物を作るな!」と言われた点について、「『不当な』と言う文言入れました。単なる主観じゃありません」と言い出したわけです。くだらなさ・不当さを端的に表して総攻撃のポイントとなった「非実在青少年」の語を削り、実態はそのままに言い換えを行ったのも同じ。要するに、反対者を馬鹿にしてるわけです。消費税を国民福祉税と言い換えて総スカンを食ったどこかの内閣と、何も変わりませんね。
言うまでもありませんが、問題なのは、「都の役人や警察が勝手に判断して介入できる」事です。それがそれを「不当」だの「みだりに」だの「許し難い」だのと言った言葉を入れたり入れなかったりしても、何の意味もありません。
何が「不当」で何が「みだりに」で何が「許し難い」かを、役人が勝手に決めて国民に押しつけられる体制そのものが、論外なのですから。

そしてもう一つは、自公は「都の提案すら生温い」と考えている点。三年後の見直し条項(要するに、ほとぼりが冷めた頃に通すことを既定路線にする)や、「蔓延防止」を「青少年による閲覧等の抑止」に広げるなど、これまた酷い内容。
後者は、「蔓延防止」よりも絞ったと見せたいのでしょうが、閲覧「等」と言っている上に、範囲の広さは全く変化ありません。「子どもの目に触れる可能性」は広く存在し、それを「抑止」するというのは、置くな・流通させるなと同義です。

まあ、ここまでわかりやすくやってくれると、今後どんな言い訳が出てきても、「今更信用できるか」と言うことができますから、楽ですけどね。


とりあえず、何度でも繰り返しますが、奴らはいくらでも、何度でもやる気ですよ。手を変え品を変え、文言を変えて。

とりあえず、今次内閣は所信表明で表現への介入を諫めるほど明確な方向性を見せてくれているので、理念を法制化するまで倒れるな、と願いたいところです。

しかしまあ、短命政権が続いたおかげで生き延びてきたような児ポ法改悪阻止って、本来は健全な話じゃないんですよね。コールドゲームで再試合を繰り返して来ただけなわけですから。
皮肉なことに、その間に問題点の周知や戦力強化もできているので、ここで大きく押し出して欲しい所です。



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