2010年06月28日

相変わらずの京都府警 著作権ドライブ

クドわふたーで検索してきている皆さんすみません。元々忙しい時期に当たった上にAngel Beats!のショックが尾を引き、まだ購入してません。来週末までには、ヨドバシに行こうと思います。

閑話休題、また京都府警です。

「WinnyやShareを使わないで!」京都府警らが啓発活動、街頭でチラシ配布 (INTERNET Watch)

京都府警は、法律を拡大解釈して犯罪の定義を塗り替えるような、警察行政がやってはいけない道を突き進む、実に「日本の警察」らしい組織です。法制定時に想定されていなかった新しい事態に対応するのは政治の役割であって、現行法の拡大解釈で現場が「頑張る」のは、法の支配する国家のやる事ではありません。

今回も、啓蒙なら勝手にやれと言いたいところですが、また色々と問題を孕んでいる内容です。

冒頭に、

>社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、「WinnyやShareを使わないで!」と題したチラシを制作した。同協会のウェブサイトでPDFで公開している。

と書いてあるとおり、配るチラシとはACCSの宣伝文です。
名前は社団法人ですが、ACCSはれっきとした営利企業の集まる業界団体。それを警察が配布しちゃうのはどうなの?と言うツッコミは、出なかったんでしょうかね?そして、彼らの本論は以下。P2Pについての部分です。


>WinnyとShareで流通しているコンテンツのほとんどが著作権者に無断でアップロードされているものだとする調査データなどを示しながら、現状では「適法な利用ができない仕組み」であるとし、著作権侵害を行わないためにWinnyやShareの使用自体をやめるよう呼び掛けている。

この理屈は、過去の判例で明確に否定されている内容です。
コピー機で行われる行為のほとんどは、著作権を侵害します。しかし、コピー機の所有や使用や販売は、権利者にとやかく言われる筋のことではありません。(ゼロックス判例)
P2Pソフトにしても、当然この法理は当てはまります。それとも、プログラムの単純所持を違法化しますか?好きそうですもんね、そう言う社会。私は、前から書いているとおり、「たかが」一部業界の利益確保のために、ネットワークインフラや憲法の精神、社会のあり方を変える(一言で言えば「ディストピア☆まっしぐら」な監視社会へGO)ようなパラダイムシフトを導入することは反対です。
そもそも、ダウンロード違法化関係の議論を見ていれば、あれが規範性など欠片も無い代物であることは、一目で分かるところ。(だから破ってもいい、とまでは言いませんが、罰則も無いのに付き合う義理はない、と言われても仕方ないでしょう。都内の「違法」駐車みたいな物です)

そして、この「大部分が違法だから」という理屈ほど恐ろしい物はありません。
このBLOGからして、アニメ感想に貼ってある映像は厳密に言えば「違法」です。文章の引用も、ケチを付けようと思えばいくらでも付けられますし、YouTubeの音楽映像へ貼ったリンクも、著作権法違反幇助という無茶な理屈も組み立てることが一応可能です。(児童ポルノ関連では、もの凄い前例がありますね)アマゾンのアフィリエイトで表示される表紙画像ですら、出版社あるいは一部の過激な作家は著作権侵害だと言い続けていました。
つまり、この理屈でP2Pがつぶせるなら、インターネットそのものも「使うべきではない」と言えるんですよ。実際、彼らはそう主張したいでしょうけどね!

何が言いたいかというと、こう言うことです。
所詮「著作権侵害」「違法」など、言ったもん勝ちのプロパガンダ。そんな利害関係の一方当事者が喚いた「大部分」を元に、ネットワークインフラの根本を危うくするような理屈を振り回すな。


結局ですね、この手の著作権団体(と尻馬に乗る警察)は、いい加減足元を見るべきだと思うんですよ。威勢の良いことを色々叫んでいますが、例えば、「ゲーム業界が消えて無くなるのと、インターネットが完全認証性になること、どっちがマシ?」とか「音楽業界が焼け野原になるのと、全てのネット情報が検閲済になるのどっちがマシ?」とか言われたら、前者を選ぶ国民はもうほとんどいないでしょう?10年前ならともかく。
やるならせめて、切り分け・分断処理を上手くやって、「違法データ販売者」とか「違法アップローダー」とか、「極一部の不心得な者を排除するだけ」という風に主張を限局しないと、反感買うだけじゃないかと思うわけです。プロパガンダなら、それなりの作法って物があるわけで。
後は、粛々とプロテクト。正規の客に負担かけて自滅するようなのじゃなくてね。(技術的保護手段の回避禁止とか言うすごい規定が、既にして理不尽な社会コストですが)

しかも、そうやってわめき立てることが、一部の悪質な警察の権限拡大に利用されているとあっては、元の主張の多少の合理性など吹っ飛ぶんですよ。どんなに正しそうな事を言ってても、ソ連の援助受けて武装蜂起しようとした時点で、民衆にそっぽ向かれても仕方ないでしょ?(トロピコ的例え)

著作権関連では、どう見ても中立を放棄している文科省等にぶち切れてる議員が民主党には何人か居たんですが、どうなってるんでしょうかね。そう言う議論が表に出て来るのを期待しているからこそ、ある程度成果(白黒)を出すまでは倒れるなよ、と思っているわけですが。(日和ったり利権団体に丸め込まれたら支持しなければいいだけですが、時間や機会が無いまま政権が吹っ飛んで成果無しだと、功績判断すらできない)

とまあ、今日は簡単な更新で。



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タグ :社会著作権

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