2010年07月24日

けいおん!! 第2期 第16話 「先輩!」感想


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けいおん!!(第2期)


他の各話の感想はこちら

リアルが立て込んでいて、見るのが結構遅れてしまいました。16話です。
しかしまあ、放送日から感想アップが遅れると、露骨にヒット数が下がるんですね。



逆に、リアルが厳しめだと、二次元の素晴らしさは3割増しになるわけですが。可愛いなあ、楽しそうだなあ……



こう言う、くつろぎ満載の映像とかもね。

宗教関係者が偶像崇拝云々とイチャモンをつけてくるのも、まあ真実の一面を付いてるんでしょうね。確かに、アニメやゲームは宗教的代物になるポテンシャルを秘めています。

もっとも、弱った心につけ込む(と言うか、入り込んでしまう)のは、全ての創作物が持つ機能なので、宗教がその一ジャンルに過ぎない、と言うのが真実なわけですけど。


閑話休題、「これが癒しか」などと呟きながら視聴していて、改めて画面作りの上手さに感じ入るところがありました。



憂が、見事に画面内で浮き上がっています。一人だけ茶色い髪で、しかも制服の上が異なる明るい色。これは、直前の遠景カットでもその後のシーンでも同じなので、意識的でしょう。
一歩引いた位置から二人を見守り、それで居て会話の停滞にはさりげなく割ってはいる。相変わらず、実にできた娘さんです。



ムギは、今期本当に色々な表情を見せてくれまが、今回は驚くほど無防備な寝顔。
そして、このムギの格好は憂と同じなんですよ。髪の色とマッチして、梓との対比が決まります。


ただ、この角度だと、西日は当たりませんよね。窓枠が投げる影からして。



あとから来る軽音部メンバーも、梓と同じ制服姿。完全に、画面はムギをフューチャーし続けます。



変わって次のシーンでは、やはり憂を画面中心に純と梓が会話する構成。ところで、純だけはお弁当じゃないのですね。なんか、家庭環境の違いが見えてきます。
憂の言う「世話好き」というキーワードは、勿論ムギと憂の共通性を再認識させるための物でしょう。



澪と梓のツーショットシーンでは、ギターを画面の中心に置き、二人の同質性を強調。



そこに乱入する三人、特に律の後頭部を画面の中央にまず持ってきて、異質な色の混入で空間の雰囲気が破れるのを自然に演出。



一方、名有りのキャラとしては初の男性キャラになる律の弟は、逆に異質さを強調しません。頭から足先まで五人とは違うので、特にずらす必要は無かったのでしょう。ただ、律と髪の色をちゃんと変化させているところに、「弟」よりも「五人組以外」を強調する意図が見えます。


逆に面白いのが、その後の食事シーンでしょう。澪が上着を脱ぎ、律が袖をめくったことで、全員が「違い」を演出されています。
背景が学校から律の家に変わったこともあり、梓がこのシーンでは練習を全く気にしてない事を示しているのでしょう。その後のシーンで突っ込まれて、我に返るわけですし。



ところで、「それ、気まずいの?」とナチュラルに思ってしまいましたが、男子高生が友人の家に行ったらそいつの妹/母親が下着が…… みたいなシチュエーションなんですかね?それは、確かに気まずい。
まあ、それよりも、弟を食卓に呼んで上げない律は良い姉なの?弟は絶対恥ずかしがって嫌がるでしょうが、声かける位はやって上げましょうよ。で、「弟さんは?」「ああ、あいつは部屋で食べるってさ」みたいな会話が、あって然るべきでは。


事態は進み、次のシーンでは、部室に向かう梓の背景の生徒達はジャージ。段々梓が平常から外れて行く事を示します。


そして、上着を脱いで唯と同じ姿になってしまうの図。


とまあこのように、画面構成や演出はとても巧みなんですよ。
ただ、幾ら何でも、話進まなすぎじゃないですか?勿論、シナリオがメインの作品ではないわけですが、前半のように、テーマを確認して少しずつ終わりに向けて進んでいく感覚がここ4話ほどほぼありません。
一応今回も、軽音部の一員として梓が自己確認していますが、それが粉々になるのが卒業で、つまり今期の約束された「終わり」の内容です。しかし、そこに至るまでの問題(受験・部員問題・気持ちの区切り)が手つかずのままで、正直中だるみという気持ちをぬぐえません。
特に今話は「先輩」と言う表題だったこともあり、結構期待していたのですが、この状況。と言うか、梓の側の話は13話で一区切り付いているだけに、停滞感が強まります。

当然26話完全に予定を組んでから作っているのは間違いないのですが、あまり遊びの回を連続させるのはどうなんだろう、と思ってしまいます。



とりあえず、この背筋を伸ばした大人っぽい唯が最後には垣間見えるであろう、と言う信頼感は揺らいでいないのですが。折角の26話、序盤の良いリズムがあったのに、なんか勿体ないじゃないですか。


次回、順当に行くなら、部室が使えなくなることで当たり前にあったものがなくなる状態を一足先に体験させ、終わりに向けて登場人物と視聴者の気持ちを一歩進めるはず。でも、最近肩すかしが続いたので、やはり不安もぬぐえません。



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この記事へのコメント
今回はあずにゃん回でしたねw
Posted by 二次瑪瑙二次瑪瑙 at 2010年07月25日 11:13
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