2010年12月22日

sugar + spice! 感想

Sugar+Spice! (シュガースパイス) 初回版
Sugar+Spice! (シュガースパイス) 初回版


最近出た2ではなく、1作目の方です。なんで今更3年前のゲームを、って?
勿論、面白そうだという話を聞いたからです。


パッチは当初正規(新品)購入者限定という事でしたが、今は全面公開に変わっています。実にありがたい、と言うか当然の話。もうこのソフトはロットアップになっていますから、合法的手段としては、中古以外で手に入れる方法がほとんど無いわけで。

ちなみに、ファンディスクとのコンパチ版が出てると知ったのは、入手してから。この辺、店頭よりAMAZONで見た方が参照性が高いというのは困ったもんです。

そうでなくても、この手の方策は、結局正規購入者の負担を増やすだけですからね。ゲームは既に中古を含めた商品サイクルが確立していますから、中古の価値を下げるのは正規購入のリスクを上げる行為でしかありません。
それ以前に、中古はともかく違法コピーの流通ネットワークに、パッチそのものが乗らないわけもなく…… 結局は、曲がりなりにも金を出して買ったユーザー(その存在は、新品購入者のリスク低下をもたらすので、正規流通の一部となる)が迷惑をこうむるだけになります。

閑話休題、粛々とパッチを当ててレッツゴー。

絵は、解っちゃいましたが濃いめのエロ漫画みたいな図柄で、今の流行とはだいぶ離れています。とは言え、絵なんてすぐになれるのはいつもの通り。

シナリオは、公式ページにあるとおり、マザーグースの引用から話はスタート。
でも、「女の子は砂糖とスパイス、そして素敵な全てでできている」ってあの文章、ブラックな皮肉だと思うんですが。だって、マザーグースだし。なぜかこの文章に関しては、小説でも少女漫画でもストレートに受け取られるのが不思議です。

そして、主人公は記憶障害からスタート。軽度の逆行性のエピソード記憶想起障害。要するに、フィクション定番の「記憶喪失」です。このため、周囲のキャラクター達と「何かあったらしい」と言う情報は色々提示される物の、真実は闇の中。フラグを立てて分岐させるのに、最適化された設定であると解ります。

なお、オープニングムービーは今時珍しいボーカル無し。使い回しも多く、ちょっとがっかりかも。
一応、シナリオが進むと声が入ったバージョンが流れるようになるのですが、「つかみ」として最初から入れて欲しい所。



一方、本編最初の一日が終わったところで、このゲーム独自のシステムが出てきます。これは、記憶喪失の主人公が出会った女の子達について得た情報が整理されると言う物。結果、円グラフで相手の「成分」が表示されたり、特徴等々が解っていきます。ナビ役のシステムキャラ曰く、女の子を構成する「すてきな何もかも」を明らかにしていこう、と言う趣向。画面が結構キャッチーで、面白いです。

また、フラグ処理は化石の感があるマップ移動先選択性なのですが、ここでは「行動ポイント」を設定することで、「攻略対象を機械的にクリックし続ける不毛なお仕事」を回避しています。ゲーム性としては無いも同然ですが、こう言う目先の変化は重要ですよね。

他に細かいポイントとしては、背景にテレビ音声や授業など、BGMならぬBGVが入っているのは面白いです。もっとも、結構興味のある内容なのに、字幕がないので確認が難しいのが残念ですが。

そしてこのゲーム、最後のフラグを立てるのは、選択肢でも好感度でもなく、プレーヤーです。どう言うことかというと、マップ移動画面で任意の時点で「告白」を行う事が出来るのです。まあ、序盤~中盤は普通に「ごめんなさい」されますが、それでバッドエンド確定するわけではないのである意味安心。ペナルティはあるのか、あるいは、一回ふられるのがフラグになる場合があるのか、そう言う部分はぼかされているので、中々ドキドキしながら告白のタイミングを測ると言うゲーム性が生まれています。感情移入度高いですよ、これは。

ただ、逆を言えば、任意のポイントで告白と言うことで、シナリオ面の盛り上げは今一になります。極端な話、告白前後で関係(特に恋人以外のキャラとの)はそんなに変わらないのですよね。
これは、個々のイベントが非常に良くできているにもかかわらず、前後関係が適当で筋の通った話になりにくいシステムそのものの仕様にも絡んできます。

とりあえず、司に告白を成功させてから少しあとまではやったのですが、その辺で飽きて止めてしまいました。
本当、文章とかテンポ・キャラクターの掛け合いとかはすごく良いんですけど、やっぱり萌えゲー(ここでは、萌えを最優先に、物語性やゲーム性を後景に退けているゲーム)は今一合わないみたいです。



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