2010年10月21日

神のみぞ知るセカイ アニメ版 第3話 感想


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原作ではここから定型展開で、完成度が高い一方パワーは普通になっていく「神のみぞ知るセカイ」、第3話です。



と言うわけで、前回に引き続き貧乏お嬢様攻略。ですが、このまま行くと、結局ギャルゲーフォーマットの繰り返しにしかならないという問題があります。話の長さや週ごとの切り方を工夫できる漫画と違い、アニメは毎週の容量がかなり大きく、下手をすると「毎回30分同じような展開」に成りかねません。



そこで、原作では一コマ漫画として使われていたこの手のネタを増量し、また力を入れる事で、緩急をつけているようです。工夫と見るか、苦肉の策と見るか。



「決めたぞ、僕は今後もゲーム理論を信じて戦う。いかなるリアルにもだ!!」
そして、それ以外は本当に原作に忠実。コマ割もセリフも、動画映えするように多少いじってある程度です。


ただ、そこは動画ですから、漫画では表現されなかった表情の移り変わりなどはきちんと描写されており、媒体特性を見せつけます。この、桂馬のお節介を受け容れる「デレ」トリガーの表情は、原作には無し。桂馬と戯れていてハッとするシーンなども、感情の移り変わりが丁寧に描写されるせいで、原作を補完する機能を果たします。ラスト近辺だと、イケメン・ダンディの親父さん乱舞とか。
逆にセレブ人力車の小ネタとかは、忠実な中で必死に「遊び」を入れている感じですかね。


ところで、羽衣が神様以外に見えないという説明は、アニメ版ではしてましたっけ?



また、重要なのは、「あの手のキャラのわがままは、デレる瞬間ための前振り」と言った二次元理論が、やけに説得力のある絵面になる事でしょう。漫画で描かれるギャルゲより、アニメ(映像)で描かれるギャルゲ方が、その世界(画面の向こう)において「リアル」に見えるのは当然でしょう。
だから、ギャルゲーとリアル(その世界における)を故意に混同させる世界観が、一気に活きてくるわけです。


そしてクライマックスですが、桂馬は原作よりはるかに可愛らしく(?)描かれています。素直に相手にドキッとしている感じですね。ヒロイン側の描写も同じですが。


ただ、穴埋め補完以外を行わない方針は、当然マイナス面もあります。
このシーンの、桂馬のセリフが一箇所だけタメ口になる(「おとうさんの教えを守ってたんだよね?」)部分などは、音声が入ると違和感が大きくなるため、軽めの敬語か「守っていた」と言った、硬めの語尾にすべきだったんじゃないかと思います。
難しいところですが。


逆に、神様の名言を補充する次回予告は、もの凄く美味しいシーンになってます。

「人生で起きる事はすべてギャルゲーの中で起きる。
 しかしギャルゲーで起きる事は、たいてい人生では起こらない。
 起きるようなやつはそもそもギャルゲーをしない。
 そんな不条理に関わらず、僕は今日もスタートボタンを押す」

コテコテのギャルゲーというかラブコメソングに続けて、出てくるのがこれですもんねえ。
むしろ、これを目当てに視聴を続行しても良い気分になります。
いえ、栞さんの攻略ルートを見るまでは、何にしても見るんですけどね。



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