2010年10月28日

神のみぞ知るセカイ アニメ版 第4話 感想

神のみぞ知るセカイ ROUTE 1.0 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(当BLOGの感想はこちら)が面白すぎるせいか、「このままだと本格的に面白くなる前に終わりそう」と言う思いが頭をもたげる「神のみぞ知るセカイ」、FLAG4.0 「今そこにある聖戦」です。



冒頭・繰り返しネタのギャルゲーシーンですが、今回は主人公の音声をこういう風に表現。無声映画みたいで、趣があります。この方式で、どこか一本作ってくれない物か?

ところで、本編より女の子が可愛く描写されているのは、桂馬の気持ちを反映しての物なのでしょうか?


あと、オープニングを眺めていて気づきましたが、このカット、並ぶギャルゲーは実在の物のパロなんですね。
「僕と妹の夏」(元ネタはこれ)「どきどきメモリアル」「昼勤病棟」(この二つは、元ネタ指摘するまでもないからいいですよね?)あと、ひまわりのチャペルできみとのパロディらしき物も見えますが、文字までは読めず。パロ対象エロゲのラインナップが、中々「解って」ます。

とか思っていたら、冒頭のギャルゲは本編にも関与。なるほど、3巻のエピソードを前倒しして、懸念していたマンネリ打破をねらうとは。素直に、「良い」原作組み替えだと思います。


ただこのゲーム、原作時点でそうでしたが、「どう見てもパソコンゲーム」なんですよ。「ディスク2は修正ファイル」「23回も発売延期」だの「3回に2回は起動しない」「修正ファイルを当ててもバグが取れない」だの「セーブしたら本体が壊れる」「グッズ作ってる暇あったらデバッグしろ!」あげくに「クリア不能放置して売り逃げ倒産」と、どう見てもコンシューマゲームの仕様(笑)じゃありません。あ、セーブしたら~は、スーパーロボット大戦Fか。本体じゃなくてセーブデバイスだけど。←リンク先AMAZONの、123点の中古商品中122点が1円出品(残り一点も、送料込みで計算すると実質1円出品)と言う壮絶な風景が、全てを物語っています。私、当時リアルタイムでプレイしたんですよね……

原作は週刊少年誌連載なので描写できなくても、アニメではノーパソでプレイさせてPCゲームだと示してしまった方が良かったと思います。(エロゲ云々がうるさくとも、「PCゲーム」なら何の問題もありませんし)やっぱりこう、主人公が持っているのがPSP(作中では「PFP」)では、ネタの生々しさが大きく削がれてしまいます。



発売日特攻・バグでクリア不能とか、本当、こうなるよね……

ところで、このあとの展開ですが、私は結構面白い方向だと思うのです。つまり、「神様」はあくまでも1ユーザーとして、「ゲーム内での選択肢」によって問題解決を試みるという点が。
この部分が実は、視聴者を共感させるための、大事な部分なんだろうと思います。つまり、このゲームの有志ユーザーみたいに、パッチを作ってまともにプレイ(と言うか普通のノベルゲームとして改変)できるようにする、と言う方向には行かないわけです。
神様はあくまでもユーザーとしての神様であって、技術者やハッカーではない。作品の方向性を決める上で、とても大事な「縛り」だと思います。現在主流で古参からは「消費側専門のオタク」と言われる存在であると同時に、「それでもなお突き詰めれば『神』になる」と言う視点と言いましょうか。

あ、リンク先のゲームは文字通り「ゲームになってない」地雷ですので、ネタが解らない人が下手に手を出すのは止めましょう。田中ロミオ作のテキストが本当に素晴らしいので、上記のパッチでノベルゲームとして読めば、普通に楽しめますけれど。



でも桂馬、これはどう見ても地雷ゲームだよ……
それでも構わず発売日特攻するからこそ「神」なんだけど。


一方、パロディのひどさはアニメ版で上がっています。伊頭さん伊頭さんじゃないですか!
……ところで、今何してるんでしょうかね?彼と、当時最先端だったあの会社。あ、御神楽少女探偵団とか口に出した人がいると、私は泣きながら殴るのを止めないので堪えて下さい。



逆方向のアニメらしさとして、こういう風にOP/EDムービーを自作しちゃうような所も良。ヒロインの声・歌が櫻井智って辺りも何というか…… 漫画(原作)じゃできない事をやってこそ、痺れて憧れられるわけですから。

バンクシーンを使ったループの表現など、もどかしさと不気味さが際だってきたり、やっぱり省力演出はナイス。
表情の少なさやセリフの単調さも、動きの少ないギャルゲを再現する方向に働いていて効果的です。


今回のクソゲー出現の原因一覧。「金」「社長の気まぐれ」「続編地獄」「スタッフ不足」「バグ」。説得力が満載ですが、表記自体は原作通り。

それにしても、「ヒロインを救い出す」と言って全てのユーザーがプレイを止めたゲームを続ける神様、超男前。これでこそ!
実際問題、そう言う感情が湧いてくる瞬間ってありますよね。私も、続・初恋物語(この記事で、軽く紹介してます)で幼馴染が何度やってもウェディングドレスを着てくれずに攻略をしつこく続けていた時、こう言う気分になりました。まあ、結局見れなかったんですがね!!
去年になって詳細な条件を知った時は、唖然としましたよ。理不尽ってレベルじゃありません。


ラスト、アニメ内ギャルゲのエンディング(原作だと、ここもバグってたはずですが)が背景になったスタッフロールから解る事。

・使っている声優は凄く少ない。人物を徹底して抑え、コストダウンを測っている模様
・コテコテギャルゲの予告イラストは、アクアプラス協力
・制作協力に「エルフ」の名は無し

今回は非常に面白かったです。中だるみをどう回避するか気になっていただけに、これは嬉しいサプライズ。これなら、次回からのアイドル→文系少女攻略の流れに、上手く繋げそうですね。うん、やっぱり最終回まで見よう。




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