2010年11月01日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない アニメ版 第5話 感想


俺の妹がこんなに可愛いわけがない 1
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 1



小説版の感想はこちら

今週、原作では一番問題だった、2巻ラストのエピソードです。「問題」とは、3巻感想で触れたとおり、突然硬質でオブラートに包まない(物語として処理し切れていない)「現実」に関わるセリフが出てきてしまうため。主人公達の言説が科学的統計的に正しいが故に、やるせなくなってくる話でした。(お約束のオチは好きです)

と言うわけで、不安を抱えつつ視聴開始。


隠れオタ・リア充がコミケ帰りに友人にばったり。「ゲェ!?」とか「アヴァヴァヴァヴァ」とか「ヒデブ!」とか、叫び出したくなる事請け合いの地獄シチュエーションですね。
空気読んで他人の振りをする凸凹コンビに涙。桐乃、良い友人を持ったな。なのに、自分から「夏コミ」とか口にして自爆するわけで……


ただ、根本的な問題は、友人選ぶ目がない事だと思うんですけどね。表向きのつきあいというか、スクールカースト同格を選んだら、貴族らしく腐ってましたという話かもしれませんが。

しかしあやせ、原作だとそこまで○○には思えなかったのですが、映像と音楽つくと豹変が唐突でびびるほど○○。
全てを開示してくれなくちゃ許せないというのは、普通に心がアレな状態ですので、病院行ってお薬もらうと良いと思うよ。


なお、この世界の「コミケ」は「コミックサークル・マーケット」の模様。商標登録されてるんでしたっけ?
コミケと言えば、2巻を読み返してみて、人混みから連想される四人の違いが面白かったシーンがカットされてたんですね。勿体ない。あれは、京介がまだあの時点ではオタクでない(でも素養あり)と解らせる、良いシーンなのに。
ちなみに四人の連想は、桐乃:デッドライジング、黒猫:MAP兵器で一掃したい、沙織:真三國無双、京介:ロメロゾンビ。


閑話休題、掴みかかって相手の所有物破壊した上に、謝罪もなく一方的に絶縁宣言とか、普通に縁が切れて良かった相手だと思うのは、気のせいですかね?


あれだけひどい事をされてなお、心中を慮ってくれる友人が居るんですから。


こうやって、真剣に踏み込んでくる兄もね。
アニメは、小説に比べて各種の演出が追加される結果、キャラの特性が極端に強調されます。だから、あやせは本当に○○で、兄貴は本当に男前。桐乃のDQNぶりも同じですが、ツンデレ描写も強化されているので相殺ですかね。


原作者の言う、「弱点・ダメな部分が最高の可愛さに化ける」(大意)を体現したこのシーンとか。
あ、ところで、今回妹説得のきっかけとなる地味子のパートが完全カットされてますが、作劇上完璧に正しいと思います。だって、ねえ?

「ほったらかしておいて、今更兄貴面すんな!!」

妹の心はこのセリフに集約され、だからこそ兄貴はまたなれない理論武装であやせと対決し、最後には自爆テロを敢行する。その流れに、余計な要素となる幼馴染の居場所はないのですから。


前話で2巻の8割を一気に終わらせた分、今回は原作を丁寧になぞります。この、親父への相談パートとか、重い内容の中一服の清涼剤に。
兄貴もそうですが、親父さんもいい人ですよね。って言うか、母親以外全員ツンデレじゃねえか!この家族、幸せそうだなあ……


「本物の桐乃を返して!」とか言う、あやせさんの○○ぶりが引き立つわけですが。
思春期の思い込みって怖いにゃあ。
でも、「ぶち殺しますよ!」は、可愛すぎて萌え殺されるかと思いました。

そして、一番懸念していたマスコミ批判とオタク擁護については、サラッと流した印象。あやせと京介の会話パートもかなり端折られてますし、これは純粋に良い処理だと思います。原作の問題は、重さというか比重がアンバランスだった点のみですから。


それにしても、この痛い主張を全力投球でぶつけられる良い意味でDQNの桐乃とは、結構お似合いに見えてくる不思議。
「愛していると言ってもいい!」は原作通りのセリフですが、元ネタは勿論これでしょう。
よく引用・パロディにされるセリフですが、原作を読むと、一種のブラックジョークとして引用される理由が解るかと思います。



さて、この身も蓋もない目線での指示からつながる、今回の自爆テロも綺麗に決まり、とても綺麗に落ちました。
実際、上手くまとめたもんです。黒猫と沙織の出番が少なかった気がするかと思いますが、このあと、三巻のエピソードが黒猫フルブーストなので、これで構わないでしょう。実際、今回追加された電車のシーン一コマだけで、次回のパワーは二乗くらいになるはずですから。


そして、自らのキャラソンに乗せて、桐乃さんは今週最高の笑顔を見せるのでした。歌、下手だけどな……

うん、今回も良い最終回でした。来週は、原作が2巻の停滞から抜けて大きく上を向く3巻に入りますから、また楽しみです。

と思ったら、次回地味子回かよ!?要らないよそれ!
あー、適当に来週待ちますかね……



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