2010年11月26日

FALLOUT NEW VEGAS クリア後の感想

Fallout NEW VEGAS
Fallout NEW VEGAS


ゲームの難易度とゲームそのものの仕様に苦しめられつつ、FALLOUT NEW VEGASをクリアしました。睡眠時間にヤスリをかけるような生活は、とりあえず一段落。
所要時間は大体60時間で、Mr.ハウスルートとリージョンルートの二つ。残りの2ルートは、最初からやり直してクリアしようと思いますが、パッチが出てからですね。

なお、頻発するフリーズについては、大体5時間おきにキャッシュを完全クリアする(ダッシュボードのシステム関連から、記憶装置の整備を選択。ただし、他のゲームのパッチとかも全部飛びます)と、一気にマトモになります。
それでも、止まる時は止まりますので、2時間に最低一回は休憩時間を取る感覚で行きましょう。あるいは、フリーズが出たらその日はもうやめて寝る、とか決めておくと、多少健康的な生活を送れるかもしれません。

しかし、今回もボリュームが本当に凄い!ミッションも名のあるNPCも大増量されていて、いくらでもあの世界を彷徨っていられます。

ハードコアモードは正に「これが本当にやりたかった内容だろう」と言う、見事なサバイバル。汚れていても喉が渇いたら水を飲むしかなく、汚染された食物も選ぶ余地は無く、汚染地域におけるRADの蓄積は本当に脅威。ゲームが変わるとは正にこのことで、世紀末世界を実感できます。

セリフは、日本語のひどさは置いておくとして、ちゃんと訳されている部分は、原文のセンスを感じさせるブラックでウィットに富んだもの。やっぱりこれも、PCで英語版を買ってテキストだけ日本語化して遊ぶべきなのか……

さて、面白さはもう説明するまでもないとして、やはり不満点は多くなりました。

何より顕著なのは、メインもサブも、クエストがひたすらお使いな所。
依頼受ける → どこかに行って言われたことをする → 報告する → 次の依頼をされる →報告する を繰り返す、不毛な無限ループです。
パターンも、何かを取ってくるか誰かと話すと言うパターンばかりで、10個もこなせばもうお腹いっぱい。段々面倒になり、SPEECHとREPAIRのレベルを徹底的に上げて、依頼主をだますか力ずくで物品を修理して終わらせるようになります。
あ、一番手っ取り早いのは、「目に入る奴を皆殺しにする」プレイスタイルですが、普通に進行不能バグにはまるのでお勧めしません。

各地のレンジャーステーション全部回って来いとか、賞金首3人狩るのに1人殺すごとに報告(この基地に入る時の読み込みは、マグカップで作るインスタントラーメンができるくらい長い)しろとか、プレイ時間の引き延ばしにしか思えません。少なくとも、やって居てちっとも面白くありません。

かと思うと、変わったクエストではイベント発生条件が意味不明だったり、マップマーカーが役に立たなかったりで、はまること多数。そもそも進行不能バグも多いので、クエストをやるモチベーションは低くなります。やっぱり、ボリュームに比してレベル上限は低いままですし。

この単調さは各地のダンジョンや廃棄施設でも同じで、そこに流れる「物語」がほとんどありません。そこが戦前どう言う施設で、どう言う経過で今の状態になったか。どのような人々が、どんな思いでそこに居たのか。例えば、DCの中心で平和に関する詩を吟じ続ける子守ロボット(二段ベッドには二つの骨)、白骨の詰まった檻の並ぶ小学校廃墟に巣くうレイダー、奇怪な芸術作品を残して飢え死にしているシェルターの死体。そう言った、滑稽さと切なさと苦みが詰まった、楽しい廃墟探訪にはならないのです。
さすがにVaultはその辺しっかりしているのですが、荒野の廃墟や何気ない施設にも設定的「遊び」があふれていたFALLOUT3とは、だいぶ違っています。置いてある情報だけでなく、置いてある装備(特に弾薬)がしょぼいのも困った物。1時間近くかけて探査したダンジョンで、手に入ったのが5.56ミリ弾だのただのバトルスーツだったときのガッカリ感は異常。

また、この弾薬コントロールのきつさと強さの極端な違いから、多彩な武装も全然活かせず埋め殺し。結局、.45弾とかプレイ全体で100発も手に入らなかったんですが、あれバグですかねえ。BARTER100にしても、ガンランナーで12.7ミリ拳銃売ってくれないし。

そもそも、ちょっと固い敵には銃器がまるでが通じず、近接武器で殴るしかないのは、FALLOUTとしてどうなんでしょ?そう言うのはOBLIVIONだけで十分ですよ。感覚的には、今回の5.56ミリ弾の威力が、前回の9ミリ拳銃弾相当。しかも、今回の5.56ミリはフルでもサブでもなくマニュアルショットです。あ、ライトマシンガンならこのダメージの低さをある程度カバーできますけど、1000発用意しても数分の戦闘で蒸発するのでお勧めしません。


そして、今回導入された勢力好感度システムは、旧来のカルマシステムと見事に衝突。明らかに両立させるべきではない代物に仕上がっています。
基本的にカルマは悪人を殺せば上がるので、最初から最後まで善人のまま。積極的にスリと盗みを繰り返していたのですが、(NPCからアイテムをすったり盗んだりすれば、面倒なお使いを避けられる場合が多いため)カルマはびくともしませんでした。

そもそも、カルマって何かに関連したのでしょうか?結局主要勢力からどう扱われるかは勢力好感度で決まるので、デッドデータになっている気が。こんな数値、要らないと思います。

総じて今回は、意欲的に新しいことをしようとしている物の、それが上手く回っていない感じ。あと、廃墟や世界観構築へのこだわりは、明らかに一段落ちます。
バランス調整・バグの修正など細かい仕上がりは酷い物で、明らかにパッチ前提。要は、欧米PCゲームの悪い意味での典型という代物になっています。

と言うわけで、「面白さは期待通りだが、予想していなかった難点が多すぎる」と言うのが感想になります。多分、パッチが2~3回当たれば一気にマトモになると思うのですが、コンシューマでこれは結構きついかと。
何にせよ、減点材料が70点分くらいあっても面白さが150点くらいあるで、決して楽しめないわけではないです。と言うわけで、不満点は山盛りなのですが、次回作とパッチに期待したい。

願わくば、次回はちゃんと練り込んでから出してくれますように……



FALLOUT関連エントリーはこちら





同じカテゴリー(ゲーム)の記事画像
黄昏のシンセミア 感想5 いろはルートと朱音ルート
黄昏のシンセミア 感想4 翔子ルート
黄昏のシンセミア 感想3  美里先生ルート
黄昏のシンセミア 感想2 妹ルート
黄昏のシンセミア 感想1
sugar + spice! 感想
同じカテゴリー(ゲーム)の記事
 「GUILD 02」 各作品の感想 (2013-04-01 22:01)
 一長一短/NINTENDO 3DS 「GUILD 02」 全体の感想 (2013-04-01 22:00)
 ようこそ停滞の中世へ! 「CRUSADER KINGS II」 感想 (2013-03-15 22:00)
 傑作のなり損ない『ROUTE DOUBLE』感想 (2013-02-22 22:00)
 和製ゲームの悪い癖/バイオハザード6 感想1 (2012-10-05 22:00)
 たまには当たる未来予想/ドラゴンクエストXとカイシャクエスト (2012-09-15 22:00)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。