2010年11月24日

期待と不安を含む「恋ではなく」発売日決定

一年半前にちょっと触れた早狩武志の新作「恋ではなく」の、発売日等が発表になりました。

あ、早狩武志さんは、ダムに沈むことが決まった村を舞台にした、切ない青春物の「僕と、僕らの夏」や、経済問題で分裂した日本の独立勢力がアメリカとEUの代理戦争を戦う「群青の空を越えて」で有名なライターさんです。前者は特に傑作。後者は、説明文で惹かれたらどうぞ系の癖の強い代物。ラノベでは、「ハーフボイルド・ワンダーガール」と言う、幼馴染のためなら”幼馴染に”地獄に落とされるのも厭わない、悲しい少年が主人公の泣ける作品を書いています。(←は私の認識で、一切嘘は吐いてません。「寝取られ」とか言って、皮相的な批判しかしない奴なんて嫌いだ!)
あ、なんかクソゲーを巡る論説でおかしな事を言ったとか言う話については、情報集めてないし、集める気もないんで知りません。作品を楽しめなくなると解ってる類の周辺情報は、なるべく見ないようにしてるんで。

と言うわけで、今作の公式ページはこちら

情報がないので自然消滅もあり得ると思っていただけに、とても楽しみです。けれど、ちょっと不安を感じさせる部分もあります。いや、なぜか最後の場面で止まらず30秒周期でループする、トップページのフラッシュの事じゃありません。(見苦しいとは思うけど)
それは、偏読日記@はてなさんも取り上げている、こちらのスタッフコメントです。

ポイントは一番下、春山学さんのコメント。
1,主人公二人以外のエロシーンはありません
2,手をつないだり仲良くなったりする事はあります

と言う内容についてです。
まず、私はエロゲーにはエロシーンは「必ずしも」必要ではない、と考える側です。陵辱物みたいに内容に直結しているならともかく、多くは「単にシナリオが進行しないだるいシーン」になってる場合も多いですし。

ですから、1について感じる違和感は、「エロシーンがない」事自体ではありません。
どう言うことかというと、エロゲーとして出す以上、「一定以上仲良くなったらエロシーンがある」と言うのが、鉄則になります。しかし、主人公2名以外それがないとなると、単純にボリュームと物語の分岐パターンが限られていると言う事になります。
「僕と、僕らの夏」も「群青の空を越えて」も、各キャラクターのルートを通した複眼視点が上手く昨日シティ得る作品でした。前者では、様々なキャラクターの思いや立場が見え、後者ではダイナミックにシナリオが変化する。そう言う面的なボリュームを期待していただけに、この発表は残念です。

あと、発売前に展開をバラしちゃうと言うのは、どうなんでしょう?
エロシーンはともかく、いわゆる「寝取られ」展開は、決して悪い物ではありません。だって、バッドエンドがあるからハッピーエンドが生きるわけじゃないですか。何のためのシナリオ分岐型ノベルゲーですか?むしろ、バッドエンドにおける悲惨な運命、嫌な展開は、ハッピーエンドを目指す強力なモチベーションです。
そもそも、下級生2などが非難されたのは、メインルートで理不尽に不愉快な思いを不可避的に押しつけられるからであって、あれがバッドエンドの展開なら何も言われないどころか、むしろご褒美だったはずです。
その美味しい展開が無いって言われるのは、かなりがっかり。WEBページのシナリオ紹介を見れば解りますが、バッドエンドの存在は当然というか、完全ハッピーエンドはあり得ない「終わりを約束された日々」の物語です。これで、上記のような断りがされるのは、かなり興ざめ。


で、2なんですが……
この前の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のインタビュー(感想はこちらの下部)でも言及されていますが、狂った潔癖症の受け手に、そこまで気を使う必要があるのでしょうか?それが多数派ならともかく、奴ら声が大きいだけのマイノリティですし、最初から早狩さんの作品なんか、手を出そうとしないと思いますよ。
特に、「仲良くなったり手を握ったり」って、当たり前の交友関係じゃないかと思うのですが…… ヒロインは主人公以外とは社交辞令以上は交わさない存在、などと言う方が、遙かに気持ち悪いと思います。
加えて、ライバルと「手を握ったり」から一歩進んでしまう可能性があればこそ、選択肢やパラメータ調整を行うプレーヤーにもやりがいがあるわけで。シナリオが分岐しないなら、選択肢のあるゲームの意味無いんですよ。いや、ひぐらしとかは、あれはあれで好きですけどね。でも竜騎士07の作品の場合、選択肢は物語開始時の初期パラメータの違いとして、既に「選択されている」状況から始まってるわけで、実はゲーム的物語描写の文法はきちんと守っています。

閑話休題、変に気を使って作品が中途半端になってるんじゃ無かろうか、と言う不安が、中心になるわけです。
まあ何にせよ、4月以降に発売されたら、時間を見つけてプレイしてみようと思います。例によって体験版をプレイする気は無いので、ぶっつけ本番。ヤキモキしなが待つとしましょう。





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