2011年02月05日

魔法少女まどか☆マギカ 第5話 感想

コネクト(アニメ盤)
コネクト(アニメ盤)

第5話:「後悔なんて、あるわけない」

↑主題歌も発売されましたが、いい加減シングルCD(あるいはCDそのもの)みたいなオールドメディアで売るの、やめてくれませんかね?もうCDなんか、買っても速攻でデジタル化して、後はパソコンとiPodくらいでしか聞かないんですよ。で、CD本体は棚の肥やしか中古屋行き。実にエコじゃありません。AMAZONのMP3ストアもiTMSも、新曲を売ってくれないのだけが不満ですよね。

閑話休題、親友も見事に徴兵され、主人公に赤紙が届くのがいつになるのかドキドキしながら見守る、まどか☆マギカの第五話です。



この、「御新規さん一丁!」と言いたげな良い笑顔。ここ最近見た作品で、これほどゾクゾクさせる悪役は、ちょっと見た憶えがありません。


「受け取るといい。それが、きみの運命だ」

ところで、オープニングムービーが、一話前のに戻りましたね。憂鬱な朝のシーンで、窓ガラスを伝う血とも雨ともつかない液体が消えてます。これは、今話は少しは気を抜ける展開と言う事を示しているんでしょうかね?


で、実際前半はほのぼのした光景が続くのですが、「慢心する者久しからず」なフラグ立てに見えてきたり。まあ、さやかとしては、願いを叶えた段階でもう勝ったような物なのでしょうが。
なお、このシーンの背景は、前回の工場街のシーンと上手い対比ですね。同じ無機質な光景なのに、風車は日を受けて回り、工場は活動的に煙を吐き出す。つまり、人の営みが見えてくる背景に仕上がって、不安感を煽る不気味さは消えています。ほぼ同じ場所のはずなのに。


一方、このシーン。何故恭介の口は、動いていないのでしょうか?直後のアップのカットでは動いているのですが、キュゥべえを連想させ、もの凄い嫌な感じを醸し出しています。


160階建ての病院というのも大概ですが、タッチパネル式のエレベーターとか、いやですねえ。冗長系命のインフラ機械に、この手の脆弱デバイスは勘弁していただきたい。


とまあ、そんな話は置いておいて、ほむらについてキュゥべえ曰く、
自分と契約したかについて、「そうとも言えるし、そうでないとも言える」
「あの子は極めつけのイレギュラー」
と言うセリフが。

前段のセリフから考えると、やはりループでしょうか。悲劇の果てにまどかがリセットを願い…… と言うのが確かに一番ありそうですが、その場合ほむらだけが記憶を引き継いだ理由が不明。またその場合、キュゥべえはどの程度前回のことを憶えているのかが問題。
これによって、魔法少女が使い捨てなのか何らかの育成(栽培)対象なのかとか、色々な話が関わってきます。


そして、そのセリフ後の、この表情がまた……
散々伏線をばらまいておけば、後は思わせぶりな演出を入れるだけで視聴者はいくらでも釣られて深みにはまってくれる。一見手抜き・思わせぶってるだけの手法ですが、そこに至るまでの伏線や良い意味での「裏切り」を積み重ねて、初めて使える手です。それが機能している時点で、実に良く作られていることの証明。
これは、駆け引きメインのボードゲームで相手を潰す戦略、と言う連想も出てきますが、あっちは相手を考えすぎたあげくの思考停止に押し込むのが目的なので、だいぶ違うか。


「一度魔法少女になってしまったら、もう救われる望みなんて無い」
ここに、私は違和感を覚えました。
確かに、あれは死と隣り合わせです。しかし、「上がり」は存在しないのか?例えば、魔法少女が「少女」と呼ばれない年齢まで生き延びたら、一体何が起きるのか?
ここで、「全てを諦める」と言うセリフと合わせれば、時間そのものまで売り渡す契約と言う事になるのでしょうか?全ての中には、当然「大人になる」が入って来るでしょうし。と言うか、それでこそ、魔法少女もののグロテスクなカリカチュアである本作の、面目躍如となるでしょうし。「永遠の少女性」に閉じ込められて殺し合いを演じ続ける、と言う設定以上に、「画面の中で歳をとらないまま永遠の輝きを放ち続ける」魔法少女への皮肉はありますまい。

ただ、そこまでの絶望の中、なぜほむらは生きて戦い続けているのか?言い換えると、何のために生き抜こうとしているのか?
死んだら願いが無効化されると言う説もあるようですが、ほむらについて言えば、やはりまどかを守るのが目的になっているのではないかと。さやかの契約を防ごうとしたのはまどかがつられて誘惑されるのを防ぐためで、こうなってしまってはもはや守るに値しない。このシーンでのやりとりも、そう考えると自然ですし。


翻って、「こいつも魔法少女に堕としたし、後はどーでもいいや。ほっときゃ死ぬだろ」みたいな態度を全身で表すキュゥべえ。すいません、この動作だけは、コミカルで笑ってしまいました。いや、シーンとしては全然笑えないんですけどね。

まどかを「最悪の事態に備えた切り札」呼ばわりとか、どこに誘導しようとしているかあまりに露骨。


そして、ベテラン魔法少女の語る設定は、「使い魔は人を食うと魔女になる」「魔女になってからならグリーフシードを持つので、魔法少女はそれを狙う」と言うもの。

確かにこのシステムだと、魔法少女の最適行動はそうならざるを得ません。
だとすると、キュゥべえが魔法少女を生み出して魔女を狩らせているのは、どう言う意味があるのでしょう?彼女たちの戦いを娯楽として本星に提供している宇宙人のカメラ端末、と言う所までメタではないと思いたいですが。

そして、「食物連鎖」というのなら、魔女を食う魔法少女は何に食われるのか?まあ、現段階だと、キュゥべえとしか思えないわけですが、それだと単純すぎるし……

さて、これだとあと数話はあの魔法少女の抗争が描かれそうですが、それは話の本筋とは外れます。どこからキュゥべえの、ほむらの、そして主人公の秘密と世界の構造が明かされるかがポイントとなるでしょう。もう2~3話は、話が足踏みしそうですかね。
と言うわけで、しばらくはイージーモードで視聴予定。いや、そう思っていてまた凄いのをぶちかまされる可能性も十二分にあるわけですが。


あ、そうそう。
さやかの願いに伴う付加能力が超回復なら、マミは願いから見て復活してきても不思議ではないと思うんですが、どうでしょう?
つまり、生き返れることを前提に、まどかを引っ張り込むべく「死んで見せた」と言うパターン。これだと、序盤の悪役アピールも伏線として活きますし、善人キャラの裏切りと言う事で鬱度もアップ。結構あり得るんじゃないかと思うんですが。



その他、まどかマギカ関係のエントリーはこちら





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