2011年02月11日

魔法少女まどか☆マギカ 第6話 感想

魔法少女まどか☆マギカ 3
魔法少女まどか☆マギカ 3

第6話:「こんなの絶対おかしいよ」

前回の感想で、これはしばらく話が動きそうにないな、と書いたわけですが、大間違いでした。もう、さくらとのバトルなど一気に吹っ飛ぶ展開です。
むしろ、6話段階でここまで明かして良いのかと思ってしまいますが、つまりもっと酷い設定が、まだまだ控えていると言う事でしょうか?



冒頭は、前回の後始末。魔法少女同士のバトルから。ほむらのこの瞬間移動は、確かにJOJO第三部のディオを彷彿とさせます。AAにもなってる、あの有名なシーンですね。

まあそれよりも、キュゥべえの「大丈夫、気絶しているだけだ」が、がっかりしているように聞こえてしまうのですがね。でも、間違ってないですよね。この場合のさやかは明らかに咬ませ犬で、まどかを追い込むためのダシ。ほむらは完全にイレギュラー、と奴も言っていたわけですし。


ほむらのタイミングの良い登場、さくらの名を知るなど、ループ説への状況証拠も揃いつつあります。勿論、あくまでも状況証拠で、またミスリードされている可能性は常にあるのですが。でも、ワルプルギスの夜(百鬼夜行みたいなもんでしょうか)も正確に予測してるし、もう間違いない気もするのですが。

でまあ、そう言う話は置いておいて、毎回交戦区域をウロウロしちゃ迷惑かけるまどかは、ほむらにしてみれば普通に「いい加減にしろ」と言いたくなるでしょう。それが影からの護衛対象ともなれば、もっとです。


「彼女が何かを企んでいるのは確かだ」
本日の「お前が言うな!」は、QB、君に決まりだ!

あと、オープニングですが、今回の追加は変身シーンで抱き合うまどかと誰か?の周囲に光る球が追加。変身シーンが完全版に近づく=変身の時が近づいてくる、と言う暗示なのでしょうか?


で、キュゥべえの語る設定まとめ。

1,グリーフシードに穢れを吸わせすぎると、魔女が孵化
2,穢れたグリーフシードはキュゥべえの餌

前回の、「使い魔は人を食うと魔女となってグリーフシードを孕む」と言う設定を付加すると、予想どおりのひどい事実が見えてきます。
つまり、恐らくこうなっているのでしょう。

魔法少女のソウルジェムが穢れきると魔女に(推測)

魔女が人を食うとシードが浄化されていく(同上)

さらに続けると、使い魔が分離

使い魔は育って魔女に

以下増殖

キュゥべえは、ここに魔法少女を投入することで、魔女が孵る直前のグリーフシードという食料を得ていることになります。だから、魔法少女がいくら死のうが知ったことではないし、勿論魔女が増えても構うことはありません。魔法少女とは、単なるグリーフシードの刈入れ労働者に過ぎないことになります。
あと、実は「穢れがたまっている」ではなく、「たまった人の命を使い果たして、ジェムが曇る」が事実なんじゃないかと。そう考えると、魔女は穢れを生んでいるのではなく、単に人の命を糧とする生命体に過ぎないと言う事になりそうです。

要は、
魔女=人を食う害獣
魔法少女=害獣を狩る猟犬
キュゥべえ=魔女の捕食者
と言う形ですね。この食物連鎖の中に、本来魔法少女は必要無いわけです。


あとキュゥべえ、サラッと「予備のソウルジェムがあれば」とか言ってやがるんですが。
他の魔法少女を襲って奪ってると言う事かと思いましたが、その後の展開を見ると、単に「ソウルジェム=グリーフシード」と口を滑らしただけみたいですね。予備として置いておけると言う事は、ソウルジェムは単なる時間経過で穢れるのではないのか、とかも思ったんですが、これはある意味間違いで無し。(後述)
魔女狩りなんか最初からやらなければ、曇ることもなく、平和に暮らせるはずと思いましたが、まさかああ言うこととは。


で、「おめえじゃ勝てねえから、まどかを引っ張り込めや」と脅しにかかるキュゥべえ。まず身内を堕として、そこから友達の輪(!)を広げていくという、ヤクザ・カルトメソッドが板に付きすぎています。


「もし、魔女より悪い人間がいれば、私は戦うよ」
で、カルトが掲げる建前上の大義に心酔し、友人をも糾弾する愛の戦士一丁上がり。「国を憂う」が煮詰まったあげく、暴走してクーデター起こす青年将校って、大体こんな感じですよね。

一方教祖様ことキュゥべえはと言うと、「あの子を止めたければ君も我々の同志になりたまえ」と、信者の友人に囁くわけです。う~ん、やり口のえげつなさ・手際の良さが際だってますね。


この親子の対話は一見良い話ですが、「間違える」をまどかがどう取るかで、180度意味が変わります。
さやかの「正しさ」を受け容れず、卑怯に逃げ続ける正解を選べば良し。しかし、視聴者からみて明らかに間違っている魔法少女への道を歩むなら……

あと、「さっさと大人になっちゃいな」の言葉は、永遠の少女性に閉じ込められていると思しき魔法少女への誘惑と、拮抗することができるのか?


一方、追い込みがかかるという意味では、さやかの方がきついでしょう。退院の連絡もしない上条は有り体に言って酷い奴ですが、彼には拓けた人生がある。遅れも取り戻したいし、選ばれた者としての道に戻った以上、さやかのような平凡なクラスメートは眼中にない。もう、彼女は必要無いのです。
でもそれは、仕方のないことでしょう。彼は何も知りません。ここでさやかが「私のお陰だ」とか言っても、電波を見る目しか返ってきません。

そもそも、さやかの感情は所詮思春期の恋。そうそう長続きしやしないと言う、残酷な現実もあるのですが。


残酷と言えば、まどかが訳しているのがマザーグースの一節というのも、未来を予感させる圧迫感となります。


で、行き着く先がこれ、と。
なるほど。本当に、魂を捧げてたわけですか。「ソウル」ジェムって、確かに最初から言ってましたけど……
で、「ソウルジェムが曇る」と言うのは、要はに閉じ込められた魂が、遠隔操作で自分の死体を操るために、文字通り魂を削っていると言う事なのでしょう。



「君達人間はいつもそうだ。事実をありのままに伝えると、決まって混乱する」
「訳がわからないよ。どうして人間は、魂のありかにそんなにこだわるんだい?」

セリフだけ聞くと、サイバーパンクの移入主義者が謳うクールな主張に見えなくもないですが、やってる事は単なる詐欺なので、最高の悪役です。
この表情、「異質な魂」を表現していて、ほんとに見事。脚本家の本領発揮ですね。

そして、魂の器であるソウルジェムの、なれの果てたるグリーフシードを食うキュゥべえは、つまり……

いやあ、ここまで一気に動くとは思いませんでした。次回が楽しみでなりません。
来週から対立構造が、キュゥべえVS魔法少女にシフトするんでしょうか?でも、彼女たちが、生きるために魔女を狩らねばならないのは同じなわけで、どんどん洒落にならない方向に向かいそう。力を使いすぎたと思しきほむらさんがどうするのか、とか。
あー、早く来週にならないかな。本当にドキドキします。



その他、まどかマギカ関係のエントリーはこちら





同じカテゴリー(アニメ・映像系)の記事画像
「HELLSING X 上映イベント」に行って来ました
アニメ PSYCHO-PASS #06 「狂王子の帰還」 感想
アニメ版「リトルバスターズ!」 第6話感想
アニメ PSYCHO-PASS #05 「誰も知らないあなたの顔」 感想
アニメ PSYCHO-PASS #04 「誰も知らないあなたの仮面」 感想
アニメ版「リトルバスターズ!」 第5話感想
同じカテゴリー(アニメ・映像系)の記事
 意志決定の機会を与えられない物語『この世界の片隅に』 感想 (2016-12-07 00:00)
 「作家性」とは歪さと見つけたり/『君の名は。』感想 (2016-09-08 00:00)
 面白いのが一番!『ゴーストバスターズ』リメイク版 感想 (2016-09-02 01:00)
 素晴らしい、そして欠点だらけの怪作 『シン・ゴジラ』感想 (2016-08-04 00:00)
 これはダメな映画では? 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想 (2015-07-10 00:00)
 酷いなこりゃ 映画版Steins;Gate 『負荷領域のデジャブ』 感想 (2013-05-02 00:00)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。