2011年03月03日

『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! シルバーブレット2』 感想

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット2 (ファミ通文庫)
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット2 (ファミ通文庫)

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本編が、主人公の迷走(解脱?)によって魅力を大きく欠落させていく中、外伝は面白く展開する『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』。本作は、その面白く展開している方の外伝、つまり「addon」の2巻となります。

今回の表紙は、多分暎那。と言っても、作中でこんな格好をしたシーンは、ないはずなのですが……

さて今巻は、フェアリー・テイルに対抗する一種のテロ組織で、主人公達とも敵対する第三勢力「電子妖精」との戦い一段落、と言う内容。結局、フェアリー・テイル・システムそのものの解明は、本編を置き去りに進めるわけに行きません。と言う事で、外伝用にあてがわれた電子妖精との抗争でお茶を濁す、と言ったところでしょうか。
メタ視点中二バトルとでも言うべきアクションシーンや、個々のキャラの立て方などは、定型ですが安定しています。話としても一応進行しているのですが、やはりどうしてもパワー不足。
元々一発ネタのようなつかみで引っ張った話なので、どう考えても本編6、外伝2で両方とも後最低2~3は必要という現在の構成は、無理があるのです。作者の力量を考えると、無理なシリーズを引っ張らせるより、色々書かせた方が絶対良い物/売れる物を作れると思うのですが。
まあ、これはもう続編にすがりつく業界病なので、如何ともしがたいところ。毎月の新刊本が長期シリーズの続刊で埋まり、新規が入れない状況は、衰退への序曲。いい加減、覚悟を決めて欲しい所です。

あ、そうそう。登場人物が増えすぎているんですから、いい加減巻頭にでも、キャラリストつけませんか?

と言うわけで、決してつまらなくは無いし、シリーズの読者なら買わない理由は無いのですが、「いい加減終わらないかなあ」と言う気分になってくる、見事なシリーズ中だるみ。
繰り返しますが、つまらなくは無い・作者の実力はあるだけに、困ったもんとしか言いようがありません。



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