2011年03月25日

黄昏のシンセミア 感想2 妹ルート

黄昏のシンセミア 通常版
黄昏のシンセミア 通常版


感想その1はこちら


間が開きましたが、感想その2です。

ルートは、前回からの予定通り幼馴染で巫女兼巨乳担当のいろはさんをチョイス。
……のはずが、なぜかいろはさん方面に進む選択肢が出ず、気づけば妹ルートに。どうも、本編は行って最初の選択肢で銀子さんを探しに行かないと、アプローチすら出来ないようです。

ま、それならそれで良いんですけどね。何しろ、本当にこの妹は可愛いですし。クールで素直じゃない感じが最高です。



この、目線そらしたバストアップとか、素晴らしいじゃないですか。

あと、前回落とした沙智子は、予想どおりサブキャラの方が活き活きしています。


いろはさんも。

ただまあ、全体として絵が今一良くない感じ。背景は良いんですが、人体のバランスが微妙におかしいんですよね。
勿論、ほとんどのシーンでは気になることもないし、そもそも絵は慣れるものなので大きな問題にはなりません。


で、この運命のシナリオ分岐を経て…… 普通にノーマルエンドになりました。
いや、このシナリオでは、まだ「良い妹」という感じで、一線オーバーしちゃう雰囲気を感じ取れなかったので。多分、他のシナリオで妹の思いを感じる事で、この選択肢を選ぶ覚悟が完了する物と予想。そうしたいと言う強い欲求が湧かないのに、単に「そっちが正ルートっぽい」と言う理由で突っ込むのは、キャラに失礼じゃないですか!いや、完全なCG回収モードになれば別ですが。

なお、その後で妹が語る女子校模様は、思春期っぽくて結構素敵。彼女自身は、学校内の同性趣味を思い込み・興味あるのに未知のものが怖いだけ、と一刀両断してますが、その辺の感覚含めて。
あ~でも、男子校だとそう言うのはないですよね。男女の違いかとも思いましたが、ギナジウムやパブリックスクールは、それが普通だったという偏見(?)もありますし。文化的なもんでしょうか。

まあ、類似品の「俺三次元に興味ないから」と言う逃げ方なら、我々にも馴染み深いわけですが。色々な年齢的限界をぶっちぎってから、それを自分で認められるようになっても、遅いんだぜ?

閑話休題、どこか切なさを残したまま、物語は「現状維持」のノーマルエンドを迎えました。何というか、ここからもう一幕欲しい所です。
妹は自分の気持ちに自覚的になりつつ一歩引き、主人公は恐らく自分の気持ちを直視することを封印。ヒロイン(?)の翔子は、年齢的に「恋愛」として主人公の前に立ち現れてくるまであと数年。
言わばこの状況は、二大国が手を出しあぐねてにらみ合う中、第三勢力が着々と勢力を伸張する二次大戦前夜と言った所。鋭い恋愛戦争を描く作品であれば、ここからが本番でしょう。

しかし、物語はここで幕を閉じてしまいます。
これは恐らく、もうどうやっても関係者一同決定的に傷つかずにはおれない世界大戦(三角関係)へと舵が切られてしまった、と言う意味で、バッドエンドなのでしょう。まるで、1920年代のドイツを舞台に、ユダヤ人一家の「幸せな暮らし」が描かれてそのまま終わる映画のように。

従って、プレーヤーが目指すべきは、地獄の恋愛大戦フラグを折り、きっちり恋人を作って抑止体制を作り上げる事。

と言うわけで、これを見て覚悟完了。選択肢に戻ってやり直します。
ノーマルエンドで見たとおり、関係者の心の中は決まっているのです。第三帝国的立場の翔子が、まだ幼く決定的なライバルにならない今の内に、妹とフラグを立てて作品世界内の新秩序を確立する。融和政策なんかダメじゃよ、と言う話ですね。


さて、ルート分岐したものの、恋愛方面に突っ込む以前に、単純に主人公と妹の絡み(ツッコミ会話)が増えるのが面白かったり。なんかこのゲーム、「ヒロインにしない方が面白い」キャラが多くないですか?

などとほのぼのしているのも一瞬で、オカルト方面の事態進展と並行して関係も進展。吊り橋効果はこの手の展開のワイルドカードですが、丁寧に描けているので全く問題ありません。そもそも、吊り橋効果が頻発する事が前提の伝奇設定なわけですから。

ヒロインが「妹」と言う点に関しても、いろはさんから to be にも not to be にも適用できる警告が来て、ちゃんと意味を持たせています。私の場合、個別ルートに入っても他のヒロインとの人間関係が残る作品は、他より一段「きちんと」作られていると解釈します。
それと、禁忌を禁忌として葛藤してくれるという大前提も。ちゃんとその辺は多面的に描写がされていて、心を蹴飛ばすか社会を蹴飛ばすかの二択を迫ります。多面的というのは、主人公の内面、妹の内面、周囲の反応の三軸。
ただ、禁忌を禁忌として成立させる一番大きな要素であるはずの軸その3は、ちょっと弱め。皐月さんが、「大人」よりも「母性」を優先させて精神的にはバックアップに回ってしまうためです。これは、この二つの役割を担当させるキャラを分けていなかったことの弊害でしょう。ブンガク的に、父性あるいは秩序担当の強いキャラがギャルゲーでは本質的に不在である、とでも言いますか。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない、とかを見ていると、そういうキャラ(役割)を上手く使う余地は、ギャルゲーにもかなりあるのではないかとも思うのです。内面というのは結局自己完結にしか成りません。だから、外部に障害物を明確に設定した方が物語は盛り上がるわけで。

何故こう言うことをクドクド書くかと言えば、吊り橋効果を誘発したオカル現象が済んでしまうと、このシナリオが一旦一気にヤマを失ってしまうからです。イベント後、世界観へのアプローチは消滅し、話は二人の恋愛だけに絞られてしまいます。このため、突然世界が閉じてしまったような印象を受けると共に、伝奇物としては挿話にしかなっていないという点が露呈してしまうのです。

勿論、エロシーンというのはヤマではあるんですが、「話」として面白い物にならないのは周知の事実。やっぱ人体の表現おかしいな、とか思いながら飛ばし読みするのはいつもの事。

まあ、エロシーン後に謎へのアプローチが再開されるのですが、もう少し両者をリンクさせ、謎が明かされる過程をリンクさせてもらえれば、カタルシスはさらに大きくなったと思います。と言うか、個別ルートという構造上仕方ないところですが、ここでも謎はほとんど明かされませんし。

一方、恋愛関係では最後の最後で皐月さんが、「大人」としての立場を背負って立って踏ん張ります。特に、「二人とも、タブーをおかすことに自己陶酔してないと言い切れる?」のセリフは、最高でした。いやー、それ、真実ですから。少なくとも画面のこちら側にいるプレーヤーは、「タブー侵しちゃったぜヒャッハー!」な感じで安全圏から楽しんでいるわけですから。

でまあ、言わば最後の抵抗として物語にヤマを与え、このルートはエンディングへ。最後に、子どもなりの気遣いと子ども故の純粋さで、えぐり込むようにプレーヤーの好感度をかっ攫っていった、翔子&沙智子コンビに乾杯。本当、良い人物配置です。


翔子と言えば、このルートだと、蚊帳の外に置かれる翔子が不憫で可愛いですね。そもそも子どもがライバルになるかよと言う勢い(そりゃそうだ……)で置いてけぼりにされ、恋愛に絡めない様が、実に……

で、最後の最後に銀子さんが伏線を張り、さあ他のシナリオも解くが良いと発破をかけます。
さらに、「next episode シンセミア」って……?
え、妹ルートが正史で、一年後があるって事なんですか?正直、このルートはそう言う扱いとしては今一だと思うんですが。むしろ、成長後の姿を見ると、「本編」があるにしても翔子ルートからつながる方が自然な気が……
何にせよ、そう言う表示が出たものの、特に選択肢が増えた様子もないので、いろは辺りからゆっくり攻略していきたいと思います。

これはやっぱり、全ルートやる必要が在りそうですね。さて、時間を工面しないと……




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