2011年03月29日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 配信版第13話 感想

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 4(完全生産限定版) [Blu-ray]
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 4(完全生産限定版) [Blu-ray]

↑流通の混乱で延期されたDVD/Blu-ray4巻は、4/6発売予定。


小説版の感想はこちら

震災そのものと言うよりも、混乱による注目度の低下で予定どおりの放映が心配されていた「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」ですが、無事本日配信となりました。

公式配信はこちらから
ニコニコ動画の配信ページはこっち

この辺、ゴールデンウィークの予定を根こそぎ吹っ飛ばしてくれた、Key/visual artsとは大違いです。(ある程度仕方ないのは解りますが)

なお、副題は「「俺の後輩がこんなに腐ってるわけがない」



原作通り、この話はずっと黒猫のターン。(あと、おまけで赤城)
ただ、この話の間は、ほぼずっと制服なんですよね。やっぱり黒猫さんは、痛くて切ない黒歴史ぶりが魅力の源なので、ビジュアル的には物足りなくなります。

まあその分、オープニングの召喚バトルがスーパーロボット大戦のような趣を出して、笑かせてくれたりしてますが。


あとこれは、麻奈美と京介ですよね?背景は麻奈美の家の縁側みたいですし。まるで兄妹のような雰囲気ですが、この辺に桐乃が麻奈美を毛嫌いする理由の一端があるのでしょうか?


そして、桐乃が消え、一人で川縁を歩む京介の図。毎回少しずつオープニングを変える手法が、効果的な演出となっています。

ところで今回小ネタが非常に効いているんですが、TV版よりも時間を取れたお陰なんでしょうか?やけに精密に描き込まれている漫画(黒猫が京介の部屋で読んでる奴)とか、元ネタがあったりするんですかね?「いぬもあるけば」までは読めるんですが。AMAZONには見あたりませんから、スタッフの自作でしょうか?


これも、作画したと言うよりも、それっぽいゲームを持ってきて録画した感じですが。

あと、なんで黒猫は麻奈美をベルフェゴールって呼ぶんでしたっけ?便所の悪魔が、麻奈美と何の関係が?


邪気眼口調で切れるここといい、黒猫さんマジ中二臭くて最高です。


さて、心をえぐる黒猫のボッチ描写が続いた後、京介によるプロジェクトが始動する流れは、桐乃を助けて来た構造とパラレル。ただそれだけに、例の改悪で「兄さん」と言う黒猫の認識/二人称が無くなっているのが痛いです。
原作8巻以降の恋愛編においても、この黒猫が京介を兄、京介が黒猫を妹のメタファーで見ているという点は、とても大きな意味を持ってくるはずなのですが。


それにしても、不言実行の京介は、相変わらずのイケメン主人公。畜生、萌えるじゃねえか。


でも、黒猫の逆ギレ気味の指摘も、また事実なんですよね。それを正面から指摘しちゃうのは、黒猫の悲しい未熟さ(不慣れさ)故ですが。

ただ、あの「旧来の友人達との時間を大切にしたいので、新しい人間関係に消極的になる」と言うのは、痛切に記憶を刺激されます。気の合う友人は何よりの宝で、それを重視するあまり新生活でつまずく。それは結局自分の世界を閉じてしまうことにもなりかねないのですが、多分誰でも経験していることなんじゃないでしょうか?
このシナリオラインにオタクが共感できるのは、ニッチな趣味に生き、話題が合う/話しても引かれない友人が、希少にならざるを得ない事から来るのでしょう。そもそも人間的に欠陥のある人間がオタクになりやすい、と言う逆説もある程度事実とは思いますが。(その性行で人間関係が上手くいかない結果、人間関係を必要としない趣味にのめり込む。まあ、これが極まったのが歴史上の天才達だったりするのですが)


一方今回も際立つのが、沙織の「大人」ぶり。彼女は、作品内での「頼れるお姉さん」のポジションを、今まで一回も踏み外してない信念の人です。原作6巻で、その立場を確信的に引き受けて人間関係の中心たろうとした決意が明らかになっていますが、本当に強い。勿論、その強さへのきっかけが弱さ(無力さ)だったことを示し、共感を呼ぶ所まで完璧。本当にしっかりしたキャラクターです。


「ただ、間抜けは見つかったようね」

以上を踏まえれば、このシーンで感じるのが笑いよりもむしろ安心なのは、自明でしょう。同じ話題で自分をさらけ出して仲良く 殺し合い 喧嘩できる相手が目の前に現れた段階で、彼女たちの学生生活はもう大丈夫なのですから。

まあ、その人間関係って凄く「男子」的な気はするんですけど、別にいいよね。女子のリアル人間関係とか、知らないし!って言うか、下手にリアルの話聞くと、耳塞いで部屋の隅っこで膝抱えて震えたくなるし!


赤城妹も、カリカチュアライズの方向はつまり「親しみやすい」解りやすさですから。

さて、ここから赤城兄は、加速度的に頭のおかしい素敵キャラへと変貌していきます。それがアニメで適切な演出と共に見れるなんて、やっぱり素敵な話ですよね。
今話を見て確信しました。「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は、やっぱり幸せなアニメ化です。8話の訳の分からない改変は残念至極でしたが、原作の面白さをちゃんと解って作っています。方向性が変わる原作5巻の内容を、きちんと把握して盛り上げている。ああ、この真摯さが「LEVEL E」(感想はこちら)のアニメ版にもあったなら……


エンディングのキャラソンは黒猫。その内面を歌う寂しげな曲調がテクノ調と妙にフィット。俺妹は、キャラソンのポイントが、音楽のできではなく如何にキャラクターとマッチさせるか、だと言う事を、よく理解していますよね。

それにしても、キャラソンの発売告知がまったくされませんが、ひょっとしてアルバムでまとめて出してくれるのでしょうか?お財布的にも収納スペース的にも、それが一番ありがたいので、是非そうして欲しい所なのですが。

さて、次回は原作通りゲームコンテストでしょうか?まどか☆マギカとどちらが先になるか解りませんが、まとめて楽しみに待ちたいと思います。



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