2011年04月26日

区長選の結果/保坂氏当選は嬉しいのだけれど

この前記事を書いた、統一地方選の結果が出ました。
表題のとおり、世田谷区長選に立っていた保坂元議員が見事当選を決め、地方とはいえ政治の世界に返り咲くこととなりました。特別区の首長はかなり権限も大きいので、少数与党ですが、議論を起こす様々な政策を行ってくれる物と期待しています。
オタク層には表現規制で知られた人ですが、官僚相手の情報公開闘争と共に、地元密着型の福祉関連で地盤を作っていたことが、当選には大きな意味を持ったはずです。
勿論、本当なら彼のような原則論を言える人は、国政で活躍して欲しかったのですが、それは文字通り国民に拒否されてしまったのですから、しかたありません……


一方で、渋谷区長選に立っていた樽井元議員は、惨敗と言って良い結果に終わりました
あそこまで水をあけられるとは思わなかったのですが、やはりこの災害直後に歳出削減を旗印にするのは、無謀だったという事かもしれません。

ただ、実はそんなここの政策論争とは別の部分で、特別区はまずい状況だというのがhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/chihosen11/tko/">結果を見た率直な感想です。
だって、世田谷区以外は、全て現職の区長がぶっちぎりで当選を決めているんですよ?しかも、どいつもこいつも3期とか平気で努めている60過ぎの老人ばかりです。(一部例外有り)災害時に人は変化を求めない、と言われますが、それにしてもどうなのよこれ、と言いたくなってきます。
ちなみに、唯一の例外の世田谷区は現職が立候補しておらず大乱戦となり、そのため保坂氏に有利に働きました。

都知事選の投票率を見ていた時にも感じたのですが、人口比率的には若年層が多いはずの首都において、彼らの多くは仕事に追われて選挙に行かず、もの凄い勢いで政治的な保守化と高齢化が進んでいるのではないでしょうか?ここで言う「保守」とは、変化を嫌う老人という意味です。
結局これが、老人の繰り言に行政権力を行使してしまうような表現規制や「安心」政策が、蔓延する原因なのでしょう。

2年前に選挙ボランティアに行った時、政党と若者への罵詈雑言をひっさげて絡んできた爺が居たりしたんですが、(しかも、同じ年齢層の通行人が寄ってきて同調したりね。窓口で良く見かけるクレーマーと全く同じ年齢外見行動パターンで何か色々腑に落ちたもんですが)ああ言う「政治的関心の高い層」をのさばらせたのは、要するに権利を行使しない側なわけです。

結局、日本のシステム上何が一番問題かって、ちゃんと選挙に行く「市民」を育成する教育に、決定的に失敗したと言う事なのかなあ、と最近思ったりします。
民主国家は、各階層が同じように一定の政治的関心を持ち、自分の利害を反映した政治(代表が投票)行動を行う事で、自動的に国の進路を調整するようになっています。そこで権利が行使されなければ、当然調整機能は失われ、社会には歪みが蓄積していく。
これって、短期での解決はほぼ不可能なだけに、如何ともしがたい話ではあるのですが、本当に何とかならんもんかなあと嘆息してしまいます。



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