2011年05月26日

アニメ版「シュタインズ・ゲート」 第8話 感想

STEINS;GATE Vol.4【初回限定版】 [Blu-ray]
STEINS;GATE Vol.4


原作(ゲーム版)と前話までの感想はこちら

前回で大きな引きを作った、Steins;Gateの第8話「夢幻のホメオスタシス」です。


まずは、前回の「引き」を処理して流れを減速するための、凶真の反応。装っていた幻想ではなく、本物の非現実の到来を告げるメールを、必死の演技で上書きして彼なりの「日常」へ引き戻そうという、無駄な努力です。


しかし実際、物語はまた一旦流れを緩め、蝉の声と共に画面転換。ノスタルジックな場面を挿入しつつ、危うい日常が表面的には戻ってきます。
さて、最初からずっとこだわっているこの日常描写ですが、よく考えると秋葉原舞台の作品として、余り間違っていないのかもしれませんね。朝顔に蝉の声、浴衣に花火に入道雲も、全て子ども時代の思い出を喚起するギミックです。そして、我々おたくとは結局、幼い頃好きだった物を捨てられずに好み続けている人種に他なりません。となれば、この長い夏休みを秘密基地で仲間達と過ごすラボメンの、背景に流れる日常は、この描写で正しいのでしょう・実際しっくり来ていますし。
今期同時に作品である「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(感想はこちらと、作品の方向は反対でありながら、よく似た感情を喚起させるのは面白い所です。


そして、致命的な萌郁のDメール送信と、表面上は維持される日常。
クリスとまゆりが歩く、ほぼ無人の秋葉原の光景とか、中々胸を締め付けられる物があります。19時も過ぎれば人通りが途絶える電気街、その夏の黄昏は、確かにあんな感じ。


さて、ラボの機密保持能力(カテゴリー:ザル)を見せつける原作通りの展開を経て、一気にDメールの伏線を積み上げていきます。


あ、その間に、アニメならではの描写を挟むのも忘れていません。こう言う挟み込みが、矢継ぎ早に繰り出される原作通りの展開に、緩急をつけるために用いられているのは良いですね。本筋を改変してグッダグダにしてくれたレベルEとは、原作愛が違います。

あーでも、この性別転換の下りは、改編した方が良かったんじゃないかと思うんですけどね。母親の食う物で性別が変わるか!小学校レベルだぞ!
バタフライエフェクトで変わったと解釈するにしても、Dメール着弾時点が受胎後では、性別は変わりようがないですから。


ところで、今更気づきましたが、アニメ版では未来ガジェット研究所開発品の紹介、してないですよね。今後来る大転換シーンで重要な役割を果たすはずなんですが、オミットするんでしょうか?


閑話休題、ポケベルという物について、画像付きで説明が入ったと言う事実に、心が締め付けられる思いが。確かに、もう説明が必要な視聴者が多い年代になってるんですよねえ。
この、湾岸のディスコで踊り狂ってたボデコンイケイケギャルも、今はもう40台ですか…… 残酷です。

そして結局今回は、ルカ子の性転換を確認しないままエンドクレジットへ。
てっきり、ルカ子を泣かせるところまでやると思ったのですが、次週冒頭にやるんですかね?まさか、ルカ子の性別が変わらない、と言う風に原作から変えたりはしないでしょうし。

まとにかく、順当に水位が上がっています。ダムの決壊と鉄砲水の発生は、来週かそれとも再来週か。実に楽しみです。




その他、「Steins;Gate」関係のエントリーはこちら






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