2011年06月02日

アニメ版「シュタインズ・ゲート」 第9話 感想


STEINS;GATE Vol.4【初回限定版】 [Blu-ray]
STEINS;GATE Vol.4【初回限定版】 [Blu-ray]


原作(ゲーム版)と前話までの感想はこちら

大転換が間近に迫った、Steins;Gateの第9話「幻相のホメオスタシス」です。


さて、各ヒロインごとの改変をこなすDメール行脚ですが、最後に残ったフェイリスの処理。しっかしフェイリスは、胸が増量されてだいぶ印象が変わってしまいましたね。原作の一枚絵を見れば解るとおり、巨乳とは対極のはずなのですが。てか、ネコミミに巨乳は似合わないと強く主張したいところ。

あの、ところで、ルカ子へのセクハラシーンは?
まさか、DVD特典とでも言うつもりでしょうか?前回から、話が繋がらなくなってるじゃないですか。


一方、絵柄から来る違和感を描写の量でカバーしたクリスは、随分可愛く見えてきました。オカリンのイケメンぶりも発揮され、着々とフラグが積み上がります。


そして、元祖ヒロインさんであるまゆりにも、アニメオリジナルでシーン追加。悲しそうな瞳で未来ガジェット研究所について語る彼女とオカリンの関係が、この作品のもう一つの柱です。


あと、同じくアニメオリジナル(ですよね?)である、このセーラー服姿とか。まゆりは普段割と年上に見えるのですが、この格好だと中学生くらいに見えますね。

で、これが問題なのですが、クリスがCERNの実験について話してるんですよ。
これ、原作通りでしたっけ?よく考えると、リフターの情報もゼリーマンズレポートも、IBN-5100がなければ見れなかったはずです。つまり、この世界線ではクリスが知るはずのない情報なのです。


そして疲労されるルカ子のセーラー服姿。結局アニメ版は、この一話の中で徐々にルカ子の変化を明らかにしていく、と言う手法を採ったと言う事なのでしょう。確かに、このルカ子は滅茶苦茶可愛いし、アリだとは思います。
しかし、それなら前話の引きをあんな風にするのは、どうなんでしょうね?あそこから、ルカ子の性別を確認しないまま話を進めるのは、知っている私でも編集ミスか何かかと重たくらいです。初見の人間には、凄いストレスだと思うんですが。


そして、今週のDメール発射。


アニメになって威力を増したのは、間違いなくオカリンのこう言った描写でしょう。一人称アドヴェンチャーだった原作との特性の違いを、上手くいかしています。
むしろこうして見ると、描写が限定的にならざるを得ない原作で、良くあそこまでオカリンのキャラを立てられたもんだと、逆方向に感心したり。


描写と言えば、何やら懐かしい秋葉の光景がパンするこのシーンもそう。私が昔、休日に家族で出かけた頃の秋葉は、正にあんな感じでした。色とりどりの蛍光管とか、数え切れないほどの扇風機とか、本当に懐かしいです。前からこだわって指摘しているノスタルジーの描写として、このシーンは決定的でしょう。あれほど「ノスタルジック」な秋葉原の光景は、無いわけですから。単にオタク街でなくなった秋葉を描写したいなら、強調する製品として扇風機をチョイスする必要はありません。しかも、最近流行の羽無しタイプなどではなく、懐かしい色つきモデルですし。
なお、パソコン街だった頃の秋葉も、エロゲ並木が狂い咲いていた頃の秋葉も今の秋葉も、等しく好きですけどね。

ただ、ここでとらのあなやゲーマーズ、アニメイトと言った店舗名を連呼して、変わってしまった秋葉を強調するギミックは、残した方が良かったと思います。確かにあれは描写力が限られる文章ゲームならではの方法でしたが、この秋葉は「変わってしまった」事を強調し損なっています。だって、アニメ自慢の「画面」としては、普通の地味な電気街ですし。懐かしさにしても、今のメイン視聴者層があの光景を「解る」かどうか疑問。20年近く遡る光景で、そもそも(その時ある程度の年齢だったとしても)オタクが好んで近寄る町では無かったわけですから。いや、機械オタクは別ですが。

とにかく、これで外堀は埋まりました。あとは、取り返しの付かない状態に至ったことに気づいたオカリンが焦る様を見せた後、カタストロフになだれ込むだけです。
うん、実に見事な引きになりました。来週は正に本番。ワクワクしながら待ちたいと思います。




その他、「Steins;Gate」関係のエントリーはこちら






同じカテゴリー(アニメ・映像系)の記事画像
「HELLSING X 上映イベント」に行って来ました
アニメ PSYCHO-PASS #06 「狂王子の帰還」 感想
アニメ版「リトルバスターズ!」 第6話感想
アニメ PSYCHO-PASS #05 「誰も知らないあなたの顔」 感想
アニメ PSYCHO-PASS #04 「誰も知らないあなたの仮面」 感想
アニメ版「リトルバスターズ!」 第5話感想
同じカテゴリー(アニメ・映像系)の記事
 意志決定の機会を与えられない物語『この世界の片隅に』 感想 (2016-12-07 00:00)
 「作家性」とは歪さと見つけたり/『君の名は。』感想 (2016-09-08 00:00)
 面白いのが一番!『ゴーストバスターズ』リメイク版 感想 (2016-09-02 01:00)
 素晴らしい、そして欠点だらけの怪作 『シン・ゴジラ』感想 (2016-08-04 00:00)
 これはダメな映画では? 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想 (2015-07-10 00:00)
 酷いなこりゃ 映画版Steins;Gate 『負荷領域のデジャブ』 感想 (2013-05-02 00:00)

この記事へのコメント
ルカの性別が明らかになるタイミングは、原作でもフェイスのDメールより後でしたよ。
そうでなきゃオカリンも内容見ずにメール送らせたりしないですし。

編集が微妙だったのは間違いないですけど。
Posted by furita at 2011年06月02日 11:47
>これ、原作通りでしたっけ?よく考えると、リフターの情報もゼリーマンズレポートも、IBN-5100がなければ見れなかったはずです

原作ではリフターの情報もゼリーマンズレポートも両方IBN5100を介さずに閲覧が可能でしたよ。最初に一般職員のIDをゲットした後にレポートを閲覧しようとして見られなかったので責任者のIDをゲットしてレポートを見ただけで、その時点でIBN5100はまだ必要ではありませんでした。IBN5100はβ→αに移動したきっかけになった「あれ」が収納されていた場所に進入するのに必要だったわけで。
でも何かアニメだとIBN5100が無いとレポートが閲覧できないっぽく描写されてるんですよね…多分ミスだと思うんですけどね。他の設定が全部原作準拠で作られているのに大元の設定だけ変更するのはおかしいですから。
BD&DVDでの修正に期待したいところです。
 
Posted by ジンガ at 2011年06月02日 14:13
>furita さん
資料集で確認したら、その通りでした。どうも、オカリンがDメール実験は失敗だった、と結論づける所が削られたための違和感みたいですね。

>ジンガさん
これも資料集で確認。確かに、原作だとIBN無しで情報を確認してますね。
入り組んだ構造を持つ作品なのでこう言うミスは仕方ないですが、実に勿体ない。
Posted by snow-windsnow-wind at 2011年06月02日 23:44
個人的記憶では、秋葉にオタクが集まり始めたのは、ビデオソフトが普及し始めた80年代中期からでした。地元のレコード店等でも入手可能でしたが、品揃えが豊富だったし、やや安く入手できたからです。
お金持ちの女の子の発案で決まるような流れではないと思いますが、その辺は物語のお約束だから仕方ないでしょうね。
Posted by 浮遊ふぁんじん at 2011年06月04日 09:09
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。