2011年07月05日

REWRITE (リライト) 感想 その6 MOONルート

Rewrite 初回限定版
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さあ、グランドルートです。とは言え、どうにも盛り上がりに欠ける状況。
過去作では、リトル・バスターズ!のグランドルートは至高と評価している一方、AIRは退屈(せめてSUMMERが無ければマシだったのですが)、CLANNADは率直に言って許し難いという評価でした。つまり、どう転ぶかは解らないわけです。

と言うわけで開始。何やら、現時点・現地点共に不明、みたいな不思議空間から開始です。そして、セカンドオープニングは、JAM project みたいなヒーローソング。KEYゲームのセオリーを完全に外し、ここに来て独自色を前面に押し出します。ところで、このセカンドオープニングムービー、ヒロイン連の内、ルチアの姿が見えないのですが……

とにかく、5つのルートどころではない、全ての可能性を束ねたと思しき主人公が、上位世界で鍵との対話を試みるSFだか何だか解らない展開が続きます。てっきり、あのヒーローソングのような内容かと思ったのですが、あれはむしろ「ここまでのまとめ」と言う趣だった模様。


ところで、資源を保持したまま次の文明発展可能性を残すために人類を滅ぼす、と言う話はちょっと。割と知られていないのかもしれませんが、現段階で文明が大きく後退した場合、おそらく二度と再起動できません。人類は既に、文明が未熟な段階で使用可能な資源・鉱床を、使い尽くしてしまっているからです。
現在文明が滅んで石器時代に戻った場合、我々には、先祖が利用できた銅の露天鉱床もお手軽に製鉄できる鉄山も、ツルハシ一本で採れる炭坑もほとんど残されていません。つまり、文明を低いレベルからやり直すことはできないのです。これは、SFのネタとしては結構メジャーなのですが、田中ロミオらしくもないですね。
勿論、鍵が人類を滅ぼした場合も世界は結局失敗する、と言う試行結果は、これを反映させたのかもしれませんが。

さて、このシナリオで主人公は、自らを「篝を守る者」として定義付けします。そして、数多の世界線で彼女を不幸にしてきたと言うわけです。つまり、最初に発表されたキャッチフレーズ「書き換えることができるのだろうか、彼女のその運命を」で言われていた「彼女」は、篝という事になりそうです。
でも、あの広告、真ん中に小鳥が居たんですよねえ。小鳥のポジションから考えて、グランドルートでの隠し球を期待しただけに、これはガッカリ。なんか、主人公の記憶に関する伏線も、凄くあっさり流されてましたし。

そして、結局最後の最後で篝がヒロインとなるわけなんですが、ほぼ意思疎通不可能の、オーバーロードと言っても良い存在が相手だと、盛り上がらないんですよね。コミュニケーションが目的そのものの存在ならともかく、他の女子連を差し置いてヒロインになる展開は、ちょっと感情移入が困難。

と言うかですね、こんな無意味に大きな物語、必要だったんでしょうか?これ、面白かったですか?世界の滅びを巡る戦いという状況設定は良いとして、それをあんな形而上の場面で構成し、理解と感情移入を妨げる構成は、余りに娯楽性を蔑ろにしていると思います。

結局、最後のオチも含めてこの作品は、「最果てのイマ」と同じく、『悪い意味でSF』を体現する作品になってしまったと思わざるを得ません。認識論(ラノベ用語で言うセカイ系)に逃げ込むのは日本SFの悪い癖なんですが、結局そこに行っちゃうのか、とため息を吐きたくなりました。

ただ、一応最後に「Terra」と言う起動メニューが表示されて、真のグランドルートが出てきたので、そこまではちゃんとやりますよ。気分は敗残処理ですが。











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この記事へのコメント
リライトは残念な結果になりそうですね。
最近は外ればかり引いているような気がします。
何か琴線に振ればエロゲー、ギャルゲーあればお勧めないでしょうか。
Posted by ヨット at 2011年07月06日 01:53
ギャルゲー・エロゲー方面では、こちらも外れ続きですね。「BALDR_SKY」と「素晴らしき日々」以降、面白かった物は、比翼恋理のだーりん位でしょうか。元のSteins;Gateがかなりできが良いお陰ですが。一応、これが最近のお勧めです。

ADVまで範囲を広げると、ダンガンロンパはかなり行けましたが。
Posted by snow-windsnow-wind at 2011年07月06日 22:20
いつも楽しくみています。
素晴らしき日々はプレイ済みですので、他参考にさせてもらいます。
私のお勧めは高円寺女子サッカーです。
Posted by ヨット at 2011年07月07日 18:40
セカンドオープニングでルチアは最初と最後に出てますよ~
Posted by 茄子男 at 2011年08月13日 23:30
次のKEYの新作は・・・・・                                                                                1.Angel Beats! のゲーム化                                                                             2.都乃河勇人による企画                                                                               3.樋上いたるの言う、「自分のしたいこと」                                                                     のうちのどれかでしょう。1番は…ガチでやめてほしいですね.          3は…あまり知られてないと思うのですが、今回のRewriteは、樋上いたるが、企画をしていて…まあ思わしくなかったので、ないですね。          となると私は、都乃河に期待したいですね。         
Posted by 神野幸平 at 2011年08月15日 23:25
いまさらですが・・・

>文明を低いレベルからやり直すことはできないのです
Terraにて、「オーガニックな破壊だ。動植物や建築物、土壌などが有機的に分解されてしまう」と語られていることからただのSFの括りでは語りきれない部分もあるんじゃないかと~。
まぁ、ファンタジーはファンタジーとして楽しみましょうって事ですね。
Posted by とおりすがり at 2014年08月21日 19:06
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