2011年07月21日

アニメ版「シュタインズ・ゲート」 第16話 感想

STEINS;GATE Vol.6 [Blu-ray]
STEINS;GATE Vol.6 [Blu-ray]


原作(ゲーム版)と前話までの感想はこちら

すっかり消化試合ムードとなって来た、Steins;Gate第16話「不可逆のネクローシス」です。これで4話連続ネクローシスですね。


前回の中途半端な引きは、原作通り肩すかし。本当に、話の切れ目を引きに使うのが下手くそです。
ところで露天商、"like a barrel"って、ここまで露骨に言ってましたっけ?



その後、差し入れのコーラや、この繰り返される鈴羽の言葉をどこか醒めた目で聞くオカリンなど、タイムリープの勘所を押さえつつ話は進展。
この、例え何を代償にしても未来を変える、と宣言する鈴羽の姿は、余りに見事な伏線。


そして、その直後一気にまゆりの名推理になだれ込む流れは、かなりのスピード感。今回一気に巻いてきた感じです。
特に派手なエフェクトも無くあっさり消えるタイムマシンも、「解っている」演出ですね。


そしてつながる、後半への突入を告げる名シーン。前回この直前まで行っていれば、強烈な引きとなったわけですが、これはこれで疾走感を維持したまま破局に突入する演出となり、悪くありません。
ミスター・ブラウンの回想シーンで挿入される風鈴や蚊取り線香と言ったアニメ版で定番のノスタルジック映像も、このエピソードにはジャストフィット。


この、止めるまゆりを振り切ってDメールを送るシーンとかもそう。鈴羽の個別ルートを完全に切り捨ててまで疾走感を維持し、なおかつまゆりのセリフに過去改変のリスクを凝縮。やれば出来るんじゃないですか!

しかしまあ、これだけちゃんと作れるのに、なんであの大転換点でこう言う演出を入れなかったんですか?今話は凄く良くできてるんですが、シリーズ全体の構成として力のいれ所・抜き所が滅茶苦茶です。
これまでを俯瞰して見ると、丁度大転換点の前後だけ、演出が大失敗してることになるんですよ。アホかと。


なお、ダイバージェンスメーターの値は、原作だと「0.409431」で、アニメ版とは0.0004ずれています。多分、若干違う世界であることを表現しているのでしょう。

さて、今回は結局「世界は変わったのか?」と言う基本の引きで終了。堅実です。
この構成だとやはり、個別ルートは全部削除し、フェイリス・ルカ子・萌郁・クリス・ラストの各エピソードに2話ずつかけて終了みたいですね。

やはり、今話が良くできていただけに、構成の拙さが目立ちます。上記の最重要点での肩すかしもそうですしが、個別ルート完全削除もそう。これなら、前半をもっと圧縮して、個別ルートを全体の流れに組み込むべきだったんじゃないですかねえ。

結局、原作の特性を活かせないまま、中途半端に独自路線を入れたアニメ化、と言う評価で終わりそうです。部分部分で光る物はあるんですが、どうにもこうにも……




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