2011年08月27日

輪るピングドラム 第7話 感想


輪るピングドラム 2
輪るピングドラム 2


前話までの感想はこちら

人を食った演出はそのままに、何やら大きな物語が転がり始めた「輪るピングドラム」、第7話です。


第7話「タマホマレする女」


冒頭は、☆が舞い散る表現が復活。リンゴの存在がどの程度本筋に絡むかが、大分不分明になっているわけですが、結局ピングドラムとは何なのか?前回ペンギン帽が、あの日記を奪えと直接命令していなければ、ブラフと切って捨てる事もできたのですが。


二人が見に行くお芝居は、ベルサイユのばらですね。このMは、マリー・アントワネットのM。そして、悲劇と言うからにはここからリンゴの妄想に止めが刺さりますよ、と言う宣言。こう言う解りやすさと併用するからこそ、やりたい放題の演出が許容されるわけで、やっぱり全体のコントールを行う監督に最も求められるのは、バランス感覚ですよね。


って、こんな所で挿入歌入れちゃうの?本当にやりたい放題だな!
多分こう言うのは、4話と同じく単純に監督の趣味だと思うんですが、そのシーンがちゃんと作品の一部として違和感なく入れ込まれている所が、さすがです。

これ、キャラソンとして売るんでしょうかねえ?この作品のファンとキャラソン購買層は被らないと思うので、サントラでまとめて収録でしょうか。


ところで、この、「目が点」の状態からシームレスに通常表情に戻る所とか、面白い演出ではあるんですがさすがに気持ち悪かったり。技術的には、CG処理で部分拡縮しているだけの事を印象的に使っていて、上手い(低コスト高インパクト)なんですが。まあ、こう言う明後日の方向に向いてしまった代物が混じってこそ、オリジナルってもんでしょう。

一方、恐らく大筋にからむであろう伏線として気になるのが、時籠ゆりが、何故リンゴを目の仇にするのかと言う事。最初から勝敗は決まっているわけで、手を変え品を変え威嚇する理由が解りません。完全な無視を決め込むか、「多蕗の妹」ポジションを強調するだけで良いはずで、積極的な攻撃を行う必要など無いはずなのです。

加えるならば、何故彼女が冴えない高校教師の多蕗を積極的に落とそうとしているのかも、少々疑問ですが。
オープニングに出ている事から、多蕗と言う人物自体に、何かあると言う事なのでしょうか?


ついでに、ペンギンばかりに目が行くキャラクターですが、気合入れすぎて空回りしている感のあるリンゴと、自然体で可愛い感じになっている晶馬の対比が良い感じ。まあ、晶馬くんは唯一普通のキャラなので、どうやっても好印象になるわけですが。


で、本日の標語「あきらめが肝心」で前半を締めつつ、どうやら一般人ではなかったらしい冠葉の伏線追加。やはり、両親の失踪と嵐の夜の事件が、現在まで何らかの糸を引いているのでしょうか?


そして、結果的にペンギン帽が指示したミッションを妨害し続ける2号は、一体何なのか?一々話の展開を阻害するので、こいつばかりは本当にむかつくのですが、何か意味があるんでしょうか?


そして、プロジェクトMの原義は「マタニティ大作戦」と解ります。しかし、死亡当時小学校低学年(?)だったリンゴの姉の日記としては、ちょっと違和感のある内容。リンゴが妄想のままに、自分で書き加えたのでしょうか?


で、多分何の意味もないんでしょうが、西部劇の決闘をパロディにした次回予告で今回は〆。
本当に、話が進んでいるのか居ないのか。
ま、情報自体は広範にまき散らされているので、これが後から綺麗に回収されるのを期待しましょう。それまでは、演出の波に引きずり回されて右往左往するのを楽しむというのが、この作品が想定している楽しみ方で間違いないでしょうし。



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