2011年09月01日

技術も脚本も完璧な馬鹿映画/「ピラニア3D」 感想

Piranha [Blu-ray] [Import]
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↑AMAZONでは、実はもう海外版を売ってます。勿論英語のみなのですが、この映画に関してはセリフなんぞ大した意味は持ちませんので、安さに釣られてこれでも十分かと。
ただし、やっぱり映画館で3D映像を見ないと大きく魅力は損なわれます。後述しますが、技術的にかなり面白い事をやってますので。


ピラニア3D
ピラニア3D

(追記)
↑日本語版はこっち。個人的には、英語版パッケージの方が好みですね。


なお、公式サイトはこちら


注意:以下の記事は、映画内容に応じて、「おっぱい」とか「血しぶき」とか、頭の悪い俗悪な単語ばかりで構成されています。不愉快に思う可能性がある方は、スキップを推奨します。


「ピラニア3D」は、1978年に公開された「ピラニア」のリメイク作品で、撮影後に3D処理をされた映画ですが、そんな事はどうでも良いんです!

この映画は、監督のやりたい事だけで構成された、「ホラー映画に見せかける気もない」B級バカ映画です。
そして、やりたかった事とは「おっぱい」と「血みどろ」であり、それ以外は何の意味もありません。

地震で地底湖に封じられた古代生物がどうこうとか言う話は、シチュエーションを作るためのただの小道具。家族の絆っぽいシーンなど、話にオチを付けるためのやっつけに過ぎません。
とにかく重要なのは、手を変え品を変え画面上・及び、飛び出す3Dで踊り狂うおっぱいであり、おっぱい丸出しで食い殺されて血しぶきをまき散らすリア充達です。

とにかく画面上で展開するのは、「リア充→おっぱい→血まみれ」と言うコンボの繰り返しであり、しかもそれが滅茶苦茶低俗かつ高品質なのです。

何しろ監督のおっぱいに対するこだわりは、並々ならぬ物があります。
ただ単におっぱいを放り出せばいいと良い物ではなく、脱ぎ捨てられるビキニだったり全裸で水中バレーを踊るモデル二人組だったり、ワイヤーカッターで体ごと両断されるビキニだったり、濡れたTシャツで透けるおっぱいだったり、本当に多彩。しかもそれが、3Dで「効果的に」飛び出すのです!

例えば、半透明状態で画面から飛び出して二重露光のように幻想的なシーンを移す水中バレー(ただ全裸で泳ぐだけ)もそうですし、プロモムービーにも出てくる「リアル・あずにゃんぺろぺろ」状態のシーンもそう。何より最高なのは、パラセーリングで水と戯れるトップレスのギャルのシーン。腹ばい状態で水に接触した女性を水中カメラで追い、水面を境界として「水中のおっぱいだけが画面から飛び出してくる」絵面を見た時、3Dの可能性という物を、私は完全に理解しました。
映画のできは良くとも、「飛び出して意味あるの?」と言いたくなったトイ・ストーリーと違って、演出の必然性が本当に見事です。あれは、2Dで見たら大幅に威力を減衰されるはず。

後、私はそっち系は別に好きではないのですが、ヤマであるフェスタの観光客大虐殺シーンの血しぶきは、俗悪・低級・低IQ、と三拍子揃った素晴らしい馬鹿展開であり、ジャンクフード的B級娯楽の面目躍如。
「ああ、こいつ死ぬな」と思った奴は例外なく死にますし、「来るぞ来るぞ!」と言う期待は、寸分違わず叶えられて血しぶきに落着します。

個人的には、絶対危ない目に遭わない子ども達の存在はイラッと来たのですが、まあそこはアメリカなので仕方ない所でしょうか。でも、噛みつかれて血を流すくらいは、あっても良かったと思うんですよ。おっぱいはともかく、服くらい食い破られて貰わないと、片手落ち感が凄いです。主役級の女性保安官(役者は40代後半)も、もちっと露出があって然るべきですよねえ。

なお、パンフによると、最初に食われる爺は映画「ジョーズ」の生還者役だとか、バックトゥザフューチャーのドクが熱帯魚屋の親父(解説役)で出てるとか、そう言う遊びも盛りだくさんみたいです。
あ、濡れTシャツコンテストの司会(上半身Tシャツのみの女の子達にホースで水をぶっかけて、透けさせるコンテスト。あるキャラクターの生き甲斐)を関係者がやってるってのは、それ単にやりたかっただけだと思いますけどね。ノリノリでホースから水噴射してたし。

それにしても、本当に見事なまでの俗悪娯楽作品で、これをきちんと企画書書いて関係者を説得し、製作をやりきって劇場公開にこぎ着けた関係者には、本当に頭が下がります。
ノリと勢いだけで押し切ったような映画ですが、本当にそれだけで完成するほど、ビジネスは甘くないわけで。

でもまあ、そんな舞台裏の事はどうでも良いとして、頭の中を空っぽにして、おっぱいとか濡れTシャツとか馬鹿な事しか言わない馬鹿なキャラクター達が、おっぱい丸出しで馬鹿な死に様を晒すアホ映画を、存分に楽しむが吉だと思います。

なお、私は出先でできが(ある意味)良いと評判の吹き替え版を見たのですが、血しぶきとおっぱいに集中するためにも、これは正解だったと思います。無駄に豪華な声優陣は別にどうでも良いのですが、字幕とかどうでも良くなる内容ですし、飛び出す字幕で画面を遮らない方が良いかもしれません。
私、普段は字幕しか見ないんですけどね。実際セリフで、恐らくひどいニュアンス転換が行われていると思しき物もありましたが、別にそんなの気にする映画じゃありませんし。あと、おっぱいおっぱい連呼される場合、日本語の方が笑える気がすると言うのも、大きいと思います。

と言うわけで、最高に面白いB級映画でした。時間に余裕のある方には、是非ともお勧めです。まかり間違ってデートムービーにしたりしない限り、あなたの期待は120%満たされるでしょう。
4月に見た「エンジェル・ウォーズ」(当サイトの感想はこちら)と言い、今年は馬鹿映画の当たり年ですね。





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タグ :映画

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