2011年09月09日

輪るピングドラム 第9話 感想

輪るピングドラム 3
輪るピングドラム 3


前話までの感想はこちら

リンゴの物語につけるべきオチが想像できないまま今週を迎えた、「輪るピングドラム」、第9話です。


第9話「氷の世界」
題名の意味は多分、リンゴに引っかけているのでしょう。井上陽水の歌ですね。


冒頭は、一話の最初を陽毬視点で。
陽毬には最初から1~3号が見えていた訳ですが、死に近い者にしか見えないって感じなんでしょうかね?
そして、このペンギン帽の女の子は?


陽毬が連れて行かれる空間は、冠葉/晶馬視点で見れば陽毬の妄想と言う事になります。行方不明になっている間に、描写されるほどの時間はなかったですし。
で、「大罪」と言っていますが、「socal sin」な所に注目。つまりは、個人の道徳を云々する場所ではないという点で、単なる死者を裁く閻魔大王的な役割とは違う何かと言う事が解ります。
陽毬は杉並区立中央図書館と認識していますが、入口にああ言う像や書き付けがあるのでしょうか?像はともかく、文章は余り図書館向きではないですが。


村上春樹「スプートニクの恋人
勝間和代「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
スティーブン・キング「クリスティーン

勝間和代は題名が違い、全てが岩波文庫風の表紙に変えられています。ただ、「クリスティーン」がちゃんと上下巻に分かれていたり、再現度は高し。後、陽毬が探す、「カエル君東京を救う」という本も、村上春樹らしいです。wikiによると、収録は「神の子どもたちはみな踊る」と言う短編集。
ただ、これらの本は、どうにも統一感のないラインナップで、何かの暗喩なのかは不明。
前回の晶馬の事故が、クリスティーン的な車の仕業、と言う事だったりするんでしょうか?

ところで、ペンギンの背中に「3」と書かれているのは何故でしょう?あれは、後になってから冠葉が書いた物なので、この段階では書かれていないはず。ミスか、それとも伏線か?

通常、こう言うシーンだと、周囲にいる人間の様子から場面の意味を類推したりするのですが、元々この作品においてモブは記号なので、何のヒントにもならない一方、無機質な演出がはまっているのが見事。


で、この世界で、オープニングに出ていた新キャラ登場ですか。いかにも裏のありそうなイケメンで、陰湿に敵対する一方で、最終回直前に裏切って味方になった瞬間死にそうな面をしてますが、さて……


そして、何かの発端となる回想へ。
てっきり、家族、特に冠葉が「運命」に関する問題の中心だと思っていたのですが、陽毬もきっちり何かがあるみたいですね。
それと、陽毬の父親の名前が保護者欄に書かれていると言う事は、この時はまだ家族が維持されていたんですね。

なお、メンバー三名は、陽毬以外は「光莉」と「ひばり」。彼女たちは今はどこに?


この、腫瘍のように楽器にボコボコくっついているペンギンマークは、実際の物ではなく、この事件が大きな意味を持つ事を仄めかす演出でしょう。
あとは、新キャラの司書エプロンに書かれている「眞俐」と言うのは、名前かそれとも「真理」の仄めかしか?疑問は尽きません。


明かされていく陽毬の過去に、運命の真相が近づく緊張感はさすが。少なくとも、生存戦略とピンポイントギャグ要員と化していた彼女は、今回で確固としたキャラクターを構築していきます。


ま、そんな中に、相変わらず視聴者を煙に巻く演出が投げ込まれているのも相変わらずですが。
「裸足のゴン」って、有りなんですかね?

それにしても、金属バットの狙いが逸れてお友達のヘッドがクラッシュ、みたいな想像をしてすみません。普通に良い話が展開されて、己の心の汚さに土下座したい気分に。
でも、なんか吐き捨てるような反応だった先生は、どうかと思いますよ。教育者として、凄く嬉しい瞬間じゃないんですかね、あれ?


ペンギン・リンゴ・ペンギン帽、そして「カエル君東京を救う」と全ての小道具が揃い、さて、一体これはどう言う事だったのか?
それと気になるのは、やはり陽毬が旧友と連絡を取っていない事でしょう。彼女が学校に行っていないのは、病気のためか、それとも他の何か?「最後の登校日」の描写を見るに、いじめで不登校という線も十分に考えられます。それなら、病気が治っても登校を再開しない事の説明にもなりますし。
でも、第一話より前の段階で、実は死んでいたって言う落ちも、一応あり得るんですよねえ。


そうそう。今回の話で、エンディングの背景が、トリプルHだと言う事が解りましたね。あり得た未来?本来の運命?

とにかく、陽毬の過去についても彼女たちの関係についても、まだまだ秘密が隠されていそう。

さて、次回は前回の続きで、晶馬の事故とリンゴの話の後始末でしょうか。上手い具合に肩すかしを食らわしてくる物です。本当に、飽きさせません。
ではまた来週。




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