2011年10月07日

輪るピングドラム 第13話 感想

輪るピングドラム 5 (Blu-ray Disc)
輪るピングドラム 5 (Blu-ray Disc)


前話までの感想はこちら

両親不在の伏線が劇的に回収されると共に、陽毬再度の死亡によって展開に拍車がかかった、輪るピングドラムの第13話です。


第13話「僕と君の罪と罰」



冒頭のナレーションは晶馬に戻り、ですがこれまた「運命FUCK!」と言う内容。前回の冠葉のセリフをなぞる物ですが、背景が力を失って病室の床に転がるペンギン帽。悲壮感はいや増します。
そして、そこでまた☆を飛ばす辺りが、もう……

☆が飛んでも、もう奇跡は起きない。折り返しに相応しい転換でしょうか?あるいは、まだ奇跡は生きているという仄めかしの方かもしれません。


ただし、ペンギン帽による奇跡の代わりに提示されるのは、アンプルマークのやばそうなリンゴ。アンプルとアップルをかけてるんでしょうけど、どう見ても毒リンゴの類。


一方、3年前の回想シーンに登場したこちらのリンゴも、本編初登場。これが、両親の会社が作ってた製品でしょうか?


そう。過去の伏線が回収された所で、自称宇宙人のペンギン帽や、人に見えないペンギンなどの奇跡については、まだ何の説明もないのです。


で、毒リンゴを抱えた王子様ですが、おつきの小人曰く「契約成立」と来ましたよ!どう考えても、あの白い悪魔の同類です。なお、リンク先はAMAZON. 今って、こんな非売品も普通に置いてるんですね。発売日に、店頭に並んで当てておいて良かった。


それにしても、前回に引き続いて、砕け散る日常の描写が上手いですね。今まで散々非日常的に描写してきた高倉家を、一気に現実に引き寄せて、「LIVE」の文字と共に映してみせる。演出という名のハッタリは、最低限の労力で実現してこそでしょう。勿論、死ぬほど金をかけ、装飾すべき核と優先度を違えるほどのゴリ押しもまた、素晴らしい物なのですが。


この、視聴者に語りかけるような渡瀬のモノローグも。


さて、今回今まで主人公達が普通に使っていた地下鉄が、実は現実のそれとは違うと示されました。この辺は、オウム事件とは別の事件、別の世界の話であるというエクスキューズでしょう。ただ、「利便性への傾倒は許されない」とか、よく解らない話も。ひょっとして厳しい乗車制限でテロを回避しているのかとも思いましたが、確か1話では、混雑してましたしね。そもそも、宙づりにすることで、どう安全性を高めたのか、とかも。
現実どおりの化学テロなら、あの状態で窓を開け放てば、軽い気体も重い気体も車外へ放り出せるので、テロ対策になりそうですが。その場合、爆破テロには逆に弱くなるでしょうね。車両が単なる脱線ではなく、落ちますから。

そして、陽毬の主治医と渡瀬、そして診察室にいるウサギと黒い二人組の関係は?混同を誘うフェイクなのか、それとも場面によって認識が歪められているのか?


あと、どうでも良いことなんですが、かえる公園って杉並区に実在するんですね。
まあ、どう見ても普通の公園なので、行ってみても面白いかは疑問ですが。


静かな展開にもかかわらず、本当に目が離せないわけですが、そんな展開に合わせてエンディングテーマも変更。既存曲のカバーらしいですが、歌が「トリプルH」となっています。
まさか、あんな数シーンだけのキャラ達でキャラソン商売するような作品でもない(商業性ではなく、方向性として)でしょうし、これはあり得た未来を示す演出か?それとも、今後の希望を垣間見せる伏線か?

何にせよ、今後が相変わらず待ち遠しくてなりません。今期はこれの継続と、あとはガンダムAGEだけで良いかなあ、などと考えております。




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この記事へのコメント
 こんばんは、おひさしぶりです。相変わらず情報は次々提示されてもそれ以上に謎が増し、興味をひきつけて離さない構成は見事としか言いようがないですね。

>前回の冠葉のセリフをなぞる物

 前回の冠葉、今回の晶馬の科白とも、第一話アバンの晶馬の科白ですよね。陽鞠の死とあわせ、ここでも運命がループしているように思えます。無理やりに解釈すれば1~4話と5~8話も更に小さなループを構成しているような気もするんですが(どちらも三回生存戦略をやって4話目は生存戦略なし&ラストが事故)さすがにこれは苦しいかもしれません。まあそれ以上に、「このループが何を意味しているのか」がさっぱりわからないのが問題なんですが(苦笑)。
 
 懸垂式の地下鉄も謎ですね。というかあまりこういう所のリアリティに拘っても無粋なだけとは思うんですが、さすがにあの構造でホームに転落防止壁と扉がないのは怖すぎます。爆破テロについては、爆発物をホームから軌道に投げ込むのであればあの構造の方が安全かもしれませんが(爆発前に安全距離まで落っこちてくれる可能性があるので)、車内に持ち込まれたら意味ありませんしね。まあそもそも、そういう考証の対象にするものでもないとは思うんですが。
 
 なんにせよ、今後の展開とSnowWind様の感想ともども楽しみにさせていただきます。それでは。
Posted by あまね at 2011年10月14日 00:42
コメントありがとうございます。
考察についてはその通りなのですが、この伏線等については非常に丁寧に構築されている感じからすると、何らかの意味があるのではないかという期待もまた、膨らまざるを得ない面が。
ループについては、あの回想シーンの手法は、「時系列の混乱による叙述トリックはやりません」という宣言にも思えたり、中々深読みさせてくれます。

何にせよ、最後まで目が離せないわけですが。
Posted by snow-windsnow-wind at 2011年10月16日 22:46
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