2011年10月10日

機動戦士ガンダムAGE 第01話 感想


HG 1/144 AGE-1 ガンダムAGE-1 ノーマル
HG 1/144 AGE-1 ガンダムAGE-1 ノーマル

↑割と驚いたんですが、放映開始時点で、プラモはあるのにDVD/Blu-rayの発売予定が決まってないって、珍しいですよね。大御所だけに、ビジネスモデルが根本的に異なると言う事なんでしょう。
考えてみると、凄く古いおもちゃ屋ベースの商売で、現在のアニメコンテンツとはカテゴリーが異なるわけで。


と言うわけで、文句言いながらもみんな見るから息の長いコンテンツとして圧倒的な力を誇る、ガンダムシリーズの最新作です。余りに子ども向けのデザインに拒否反応が出る所ですが、大人向け(冷笑)だった00はあんな事になっちゃってましたから、大して変わらないとも言えるわけです。

とりあえずは、珍しい多世代型の作劇と、今までにない味を出すというのに期待して、視聴開始です。


と言うような決意も、改めて動いている絵で、悪魔かゾイドのような敵メカ(?)と、4頭身の児童アニメデザインキャラを見た瞬間、揺らぎそうになるのはお約束。うわあ、これを「ガンダム」って言われるのは、G並にきついかもしれません。

でもまあ、敵のデザイン的には赤い光弾ジリオン(好きでした)みたいな感じと思えば…… などと思いつつ、気を取り直します。どうせ、絵なんて3話も見れば慣れるんですから。


コロニーの描写や爆発エフェクトが、結構力が入っているのに感心しつつ、メカはデザインよりも質感がダンボールと言うか安物プラっぽいのが気になったり。
いやまあ、キャラが子ども向け全開なのは、慣れる前提で一つ。設定だけ見れば、メカフェチで幼なじみに起こされるリア充主人公とか、アムロと一緒なわけですし。登場人物の年齢だって、まどか☆マギカを見れば解るとおり、本質的な問題ではないわけですし。

実はデザインよりも気になるのは、世界設定を公式ページに投げて説明しようとしない姿勢だったりしますが。初代ガンダムで一番強力に機能していた「つかみ」を、何故シリーズ続編が蔑ろにしてきたのか?実は、それが一番良くわかなら無い点だったり。あ、WやXは、毎回冒頭でやってましたが。


でまあ、この辺で、「兵器としてのガンダム」は切り捨てるのかなあ、などと言う予想も。でも、普通に開発は軍主導でやってるんですよね。伝説の存在云々で言うと、ターンAと同じパターンなんですかね。
でも、「代々作ってきた家系」って…… いやあ、服飾ブランドじゃないんですから。


類例で言えば、子どもメイン・ドラマ重視と言う事で、ライジンオーだと思えば、馬鹿にしたもんでもないんですよね。

こう言う違和感の数々は、結局「それガンダムでやる必要あるの?」と言う所にたどり着きます。しかし、結局「ガンダムシリーズ」とは金を集めるための方便である、と言うのはもはや常態なわけで、独立した作品として楽しむのが正解なのでしょう。
問題は、毎回言われているとおり、そもそも「ガンダム」の名前に惹かれてチャンネルを合わせる層が、それで割り切れるわけがないと言う事……


さて、その辺は置くとして、何故か教師に食ってかかる主人公とか、どうなんでしょうね?いやあ、学校の先生に言われても困っちゃうでしょ。作劇上、主人公の頭が良いと言う事を印象づけたいのかもしれませんが、それをやるなら相手は連邦軍上層部にしないと意味が無いのでは?あれじゃ、ただのアホと描写されたのと変わりません。

ところで、妙にガジェットが現代的で、全く未来的でない(現在ですら型落ち品に見えるコンピュータ類や、各所に溢れる紙)のは、やはりメインターゲットを子どもに据え、違和感のない生活風景を演出するためなのでしょうね。何か、直前に見返していたまどか☆マギカ(Blu-ray)の教室の方が、余程「未来」してました。


「プラネタナイト」が空中への映像投影だとすれば、それなりに技術的進歩はありそうですが…… しっかし、メモリーユニットでけえ!


逆に、現有兵器(未来じゃないよなあ)の皆さんは、線の描き方で他と合わせつつ、結構格好良く描写されていて好感触。直後に出てくる量産MSも、軍用カラーに塗るだけでだいぶ印象が変わりそうですが…… ハッチ開ける時に遮蔽取ってくれないパイロットとかも、なんででしょうね?敵は、その辺ある程度考えているみたいなのに。実戦経験ないから?

多分あそこは描写不足ではなく、過去からMS技術が大幅退歩したらしい伏線と共に、戦争を忘れた人類、と言う描写なのではないかと思ったりします。


でも、ここの主人公の自信はかなり不思議。ガンダムを出すというのはよいのですが、「15年間一度も勝てない」敵となると、機体云々でどうにかなるんでしょうか?根本的に、攻撃が効いてないみたいですし。
とは言え、ここまでキャラもMSも、一番大事な「動き」がとても気持ちよく表現されています。

しかしまあ、「覚悟は軍人にも負けていない」とか、さすがに突っ込みたい!旧軍じゃあるまいに、根性で技術差戦力差が埋まるかよ!展開的には、定型ですけどね……
とりあえず、「これはミリタリー物じゃない!」と100回くらい言い聞かせないとやってられないですわな。


何度も接触して戦闘データを蓄積しつつ、一機相手にこの始末なのは、連邦の情報共有に問題があるから?それとも、作中で描写されたとおり、やられた味方は始末して、データを取らせないようにしているから?
でもそれ以前に、連邦側の兵器は、投射質量や貫通力自体が決定的に足りてなさそうです。ガンダムのビームナイフ(?)ですら、まともに攻撃を入れられたように見えませんでしたし。


さて、今回はコロニーに穴があく所で終わったわけですが、登場人物に「何が起こってるんだ?」って言わせるのはちょっと拙くないですかね?彼らは宇宙島で日々暮らしている時代の人間なわけで、”彼らは大混乱、画面のこちら側(子ども達)は何故か解らない”、で切っておいた方が、SF的に美味しかったと思います。

ただこれも、技術退歩の気配と合わせ、コロニー住民もその環境を所与の物として受け取ってしまい、別に危機感など無く暮らしている、と言う描写の可能性もありますね。

まあ、とにかく違和感は色々ひどいのですが、方向性はともあれ力は入っているようですし、メカ戦闘もこれはこれで面白い方向に行きそうです。
詰まるところ、重厚さとミリタリーと言うおっさん(とは言えガンダムファンのメインボリューム)好きする要素を、メインの子ども層とどう折り合わせるかが問題なわけです。で、これはいつものガンダムの課題ですから、今回はやけに解りやすく可視化されている、だけなのでしょう。

繰り返すと、方向性はともあれ、手間暇かけて作られている作品は余程ぶっ飛ばない限り見ていてワクワクできますし、終了まで付き合っていきたいところ。
と言うわけで、また来週。




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