2011年10月14日

輪るピングドラム 第14話 感想


輪るピングドラム 5 (Blu-ray Disc)
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前話までの感想はこちら

後半の鍵となるであろうキャラクターや設定が大量に投下され、混沌へとなだれ込みつつある輪るピングドラム、その第14話です。


第14話「嘘つき姫」



冒頭は、ある意味幻想シーンとも言える、時籠女史の舞台から。旅立ちを暗示というか明示するこの舞台を冒頭に持ってきたのは、さすがに監督の趣味って面が強いと思うんですよ。


で、本編開始と同時に始まる♀×♀の修羅場ですが、結局時籠さんって何なんでしょうね?まさか、まだ出番があると思いませんでした。多蕗を狙っていた事と合わせて、やっぱり重要人物だったんでしょうか?と言うか、「体の秘密」ってなんでしょう?


ところで、スポーツカーをCGバリバリで描くの、みんな好きですよね。


閑話休題、今までとは明確に違う立場となって物語のキーとなりそうなのがリンゴさん。冠葉の孤高も晶馬の隔絶も、外から破る役目となるのでしょう。ただ、晶馬も冠葉も、普通に学校に友人が居たはず。彼らの存在が、3話辺りから完全に消えて無くなっているのは気になるところです。

この辺り、晶馬の態度にはもの凄く苛つかされるのですが、恐らくそうなるにはわけが在るはずなのです。陽毬が友人を失った事(恐らく、残り二人の動向からして、彼女が加わっていてはデビューなどさせられない、と言う圧力を受けたのでしょうが……)もそうですが、もっとストレートに現実の話として。
オウム(アーレフ)信者・元信者・その家族などが、地方自治体から「転入届不受理」だの「学校転入拒否」だのと言う、額縁つきの人権侵害をやらかされたのは、正にこの国での事です。
今でもネット上をサーチすれば、当時の「良識ある庶民」のそれを支持する言葉を、いくらでも読むことができます。ああ、警察の違法捜査を許し、実質的な権限の無制限拡大を許したこともね。彼らがこれまで社会からどんな目に遭わされてきたか、想像に難くないわけです。


それを思うと、平常運転でおでこを光らせる陽毬のデフォルメ顔も、何か小昏い物を背後に秘めていない方がおかしい物に思えてきます。あのマフラー、きっと本当は渡す当てなんて無いんでしょうね……


そして、前半のリンゴ日記に対応する、後半の謎、アンプル。気泡入ってるじゃねえかよ!と言うのはどうでも良いとして、これは何なのか?あの医者は大金を取って、一体何を目指しているのか?
病院審査委員会も通さず患者から個人的に金を取って投与している時点で、真っ当な代物でないのは確かですが……
そう言う無茶が効くと言うことは、少なくとも彼はあの病院の経営に噛める立場なのでしょう。冠葉がわざわざ永田町で会っていた人間の存在を考えると、背景には国家的な陰謀が潜むと言う事になりそうですが、さて。


今週の追加伏線。「夏芽家の金なんか使えるか」と晶馬が言っている以上、最低限二人は知り合い(夏芽の一方的ストーカーではない)で、かつ夏芽家からやろうと思えば金を引き出せる立場と言う事になります。


一方、桃果を「とても良く」知っていると言う時籠。序盤の行動とこのセリフからすると、時籠さんが好きだったのは、多蕗じゃなくて桃果ですね。
って言うか、多蕗さん、慕ってくれる女は全員彼自身を見てるわけじゃないんですね……


でもそれ以前に、こいつ悪い方の変態だー!!
リンゴさんはある意味、自業自得のような気がしないでもない(実質彼女がやってたのと同じ事をやられていたわけで)のですが、だからと言って、変態の毒牙にごちそうさまされて良いはずもなく。
まあ、逆に考えると、リンゴって最初からずっと不幸な道化でしたよね。制作者にいじめ抜かれる存在というか。


さて、時籠ゆりも「運命」と言う言葉で結びつけられ、登場人物全員に何やら関係があるらしいことが見えてきました。これは、結構綺麗に人物配置図が完成して行きそうですね。物語が完全な解決フェイズに入るには、まだまだ話数があるのでしょうが、何にせよ話が一歩ずつ前に進んでいるという実感が出てきました。
また来週を、楽しみに。




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