2011年11月11日

ちょっと未完成すぎるでしょ 「DEAD ISLAND」 クリア


DEAD ISLAND 【CEROレーティング「Z」】
DEAD ISLAND 【CEROレーティング「Z」】

ファーストインプレッションは、こちら


この島は、雑誌の発売も一日遅れであり、当然のごとくまどか☆マギカの情報を確認すべく、勇んで紀伊国屋へと出かけた私は、膝をつくことになりました。情報誌の類は、全部電子化して全国一斉に売りましょうよ!


閑話休題、DEAD ISLANDをどうにかこうにか俺屍の発売までに終わらせたので、ザックリ感想を書いておきたいと思います。

とりあえず、最初に結論。

・幾ら何でも作りが甘すぎる
・ただ、光るところも結構ある

まずは、作りの甘さから。
とにかくこのゲーム、何から何まで調整が足りていません。
余りに多いので、項目別に箇条書きにしていきましょう。

1,バグ
・所持品が一杯の時にアイテムを購入・トレード・預かり所から引き出す動作をすると、そのアイテムは消失する。
・敵に投げつけた武器が、頻繁に消滅する。
・NPCがマップ上から消え、クエストが進行不能になる。
・マップガイドが通れない場所を指定して、どこへ行ったらいいか解らなくなる。
・NPC護衛ミッションでNPCが死ぬと、何故かHPほぼ0で復活させられ、死亡連打になることがある。


2,バランス
・根本的に、レベルが上がるほど味方より敵が強くなるので、後半に行くほど「初期から出てくる敵が」辛い。敵が強くなっていっていると言うより、自分が弱くなって言っているというのが正しいか。
・こちらの攻撃で敵はほとんどひるまないのに対し、敵の攻撃ではこちらに硬直が発生。このため、集団でインフェクテッド(疾走ゾンビ)に突撃されると死亡確定。
・これと合わせて、FPS特有の視界の狭さと攻撃範囲の不分明さで、「当たるはずの攻撃が当たらずにリンチされて死亡」が頻発。
・復活ポイントの選定がおかしく、死んだ場所から近いがルートが繋がっていない場所、あるいは敵のど真ん中などに復活させられたりする。


3,インターフェイス
・アイテムを一個買う度に、カーソルが「ランダムで」ずれるのは一体何なの?
・一々画面を切り替えないと、装備武器が変えられないのは何故?いや、ポーズできるのはありがたいですが……
・RBボタン一回押しでの武器変更は、暴発以外に使った試しがないです。無意味どころか有害。
・アイテムを拾うと強制的にしゃがみ状態がキャンセルされるせいで、銃撃戦中の回復が命がけ。


4,お使い!お使い!お使い!!!
ミッションはひたすらお使いです。だだっ広いマップを端から端まで歩き回らされ、やる事はアイテムを拾うか誰かと話すか、そんなのばっかり。しかも、まとめてミッションが提示されないので、同じ場所に時間差を付けて3回も行かされたりとか、やってられません。
特にひどいのがACTIIで、やたらと同じ場所に何度も何度も何度も行かされる上、ファストトラベルポイントに車が無いため、馬鹿みたいに時間がかかってやる気がどんどん削られます。ACTIはまだ割と考えられた作りになっていましたし、ACTIIIになるとだいぶ快適になるのですが……
あれは、一体何だったのでしょうか?



他にも、イベントが明らかに削除されていたり、まだ起きていないイベントについて会話が始まったり、終わらせたはずのイベントについてNPCが延々と喋り続けたりと、チェック作業を怠ったツケがてんこ盛りです。
こう言う方向の未完成ぶりは、エロゲーや、最近めっきり予算が減ったコンシューマ、あるいは懐かしきSFC時代の物かと思っていましたが、翻訳洋ゲーでこれですか。あ、別に洋ゲーを神聖視しているわけではありませんよ。日本に入ってくる段階で、一定以上の水準の物だけに限られているから、と言う事情が大きいのは言うまでもありません。でも、これは明らかに水準以下。

ちょっと、ガッカリでした。


しかし、ダメなだけではないところが、面白い、あるいは困ったところです。

ファーストインプレッションではお気楽ゾンビアクションと言う風に評しましたが、ACTII以降のシナリオはかなりゾンビ物っぽい悲哀が出てきます。善たる信念を貫いて、周囲に迷惑をかけつつ死んでいくキャラクターだったり、やるせないミッション内容だったり。明らかにイベントがかっさばかれていて、いつの間にか死んだ事だけ聞かされるキャラなども、前後の言動と合わせて色々妄想できて結構好きです。いや、客観的には単にシーンが抜けてるだけなんですけどね。

それでも、結局ほとんど何も救えないまま虚無的に幕を閉じるラストは、実にゾンビ物っぽくて妙な達成感に満たされました。直前の不毛なラスボス戦は、半笑いだったのですが。

と言うわけで、ゲームとしての不出来さが許容量を超えている感じなのですが、結局本編の感想を書かずにいる事でお察しいただきたいデッド・ライジングなどよりは、余程しっかり正統派のゾンビ物でした。この辺、映画としての出来とは別に、ジャンルとしてのできに注目が集まる、ゾンビ物の宿命をなぞっている感じがしないでもないですね。


ところで、バイオ5の感想でも書いたんですが、ちょっと人種差別がひでえんじゃないかと思うわけですが。
ACTIIでは、敵は死んだスラムの住人と、生きたスラムのギャングがメインになります。そしてACTIIIでは、なんとパプアニューギニアの原住民!
これがまた、絵に書いたような「悪い黒人ギャング」と「野蛮人」なのですよ。何しろ後者なんて、入れ墨腰ミノ槍装備で、シナリオ的にも「神聖な儀式と称してゾンビ食って感染した馬鹿ども」扱い。いやあ、元ネタのクールー(患者の脳を食べることで感染する、クロイツフェルト・ヤコブ病の親戚)に忠実にしたつもりかもしれませんが、その危険性が知られた結果、クールーは根絶されたんですよ。どんだけ馬鹿にしてんですか?
特に、唯一味方となる原住民の娘が「街で教育を受けた」娘で、「村では女性は所有物扱いだった」云々と言い出す辺りは、さすがに反吐が出るかと思いました。いやあ、僕ら、彼らと十把一絡げにされるイエローマンキーですのでね?白人至上主義丸出しの偏見MAXテキスト読まされると、さすがにきついんですよ。今時ラヴクラフトみたいな認識で世界に向けて販売する馬鹿どもには、「喧嘩売ってんのか?」って反応して上げて然るべきだと思います。

ちなみに、ああ言う狩猟採集民て原始共産状態に近いので、女性を所有物扱いする余裕って、あんまりないですよ。奴隷制って、奴隷の供給地を押さえられる文明の所産なんで。

とまあ、あの辺は発売する前に何とかなんなかったのかと嘆息した次第です。散々お使いで協力してきた囚人のリーダーについて、「あいつは国際テロリストだ」と言われただけできびすを返す主人公と言い、変なところで無邪気にアメリカンなんですよ。

以上、一言でまとめると、「興味あるなら安くなってからで良いんじゃないの?」と言う評価でお願いします。

ゲーム的には、接近戦メインなのだから、FPSじゃなくてTPSにするだけで、大部分の問題は解決できそうなんですけどね。次があったら、様子を見て買うかどうかを決めようと思います。



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