2011年11月14日

機動戦士ガンダムAGE 第06話 感想





機動戦士ガンダムAGE 第1巻 【豪華版】(初回限定生産) [Blu-ray]
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お金も時間も人手も、桁違いにかかっているはずなのに、どうにも瑕疵が目立ってしまうガンダムAGE、第6話です。


第6話「ファーデーンの光と影」



とりあえず、先週はまだパーツの齟齬くらいでとどまっていた絵が、今回は冒頭から破綻。ヒロインが、誰だこの子?状態。昔のロボット物ならデフォですが、技術も予算も段違いの現代ガンダムで、なんでこう言う事が起きてくるんですかね?
直後は普通になっていたり、そもそも画像の狂い方がシーン毎に異なっていたりするので、純粋にクオリティコントロールの問題だと思うのですが。

って言うか、今回は、キャラもメカも背景すら、デフォルメと言うにも酷すぎるパースの狂い方で、見ていて精神が不安定になってきます。


同時に、軍事・組織描写が、ますますもの凄い事になってきています。
私用でモビルスーツ持ち出して、軍事機密を民間人に大公開するウルフと言い、14才の志願を普通に受けいれる連邦軍と言い、もうちょっと描写に気を使って欲しい所。問題なのは、こう言う滅茶苦茶な組織描写その物ではなく、「それがあの世界では普通」だと言う言い訳を、ちゃんと用意していないところです。

結局は、「軍隊」で「戦争」だからグダグダになってるとしか思えないんですよね。それこそ、スーパーロボット物の伝統に従って、民間研究所で良かったんじゃないでしょうか?そうすれば、どんなアナーキーな描写で構いません。「子ども向け」作品の伝統に、正しく従う事になります。


で、子ども向けに徹しきれずに入って来る格差の描写とかで、より一層子ども騙し感を強くしてしまう、と。疑問なんですが、彼らの出身コロニーとファーデーンで、何故ここまで違うんでしょう?

それ以前に、抽象論しか話さない貧民街の男とか、本当にどうしたもんでしょう。子ども向けを勘違いしてるんでしょうか?今回はじめて出てきた、全く新しい話なわけで、具体的な描写を交えて押し出していかないと、まるで響く物がありません。「俺の爺さんは奴らに殺されたんだぞ!」みたいなね。
なんですか、「血に書き込まれた記憶」とか?

大体、しわ寄せ以前に、町中で常時ドンパチやってるような内戦失敗国家が、宇宙に冠たる繁栄をしているって、どう言う設定だよ…… このコロニー、連邦軍もかなりの数が駐留してましたよね?外敵(UE)に無力、治安維持もしないって、連邦の存在意義はなんでしょう?
よしんば、単に支配のための駐留だとしても、治安維持もしないのでは支配していないのと一緒ですよね?

でも、最初の3話みたいに、エピソード自体がちゃんと一貫性を持って動いていてくれれば、多少の齟齬は気にならないのです。ところが今回に至っては、「戦闘のど真ん中に、初登場のキャラが特に理由もなくノコノコ出て行ったので、別に理由は無いけどモビルスーツで追いかけて、ついでに切れたキャラが暴走して特に意味もなく戦闘に参加したので、なし崩し的に主人公も参加」と言う、訳のわからない物。


ちょっと今回は、幾ら何でも酷すぎると思うのですが、一体何事なんですか?前話までは、ツッコミ所はあれ、一応話としてまとまっていたのですが。


何かシリアスそうな会話してますが、会ってまだ数分ですからね、この人。


で、今回の話は結局「街を守ろうとしたけど勘違いで拘束される」と言うのをやりたかった、という理解で良いのでしょうか?その展開に落としたいのであれば、余計な要素が多すぎますよね?

どうも、「ガンダム」であるために無理をして、企画コンセプトと相反する要素を大量にぶち込んだ結果、目も当てられなくなりつつあるように見えます。宇宙と地球の対立とか、人類間の戦争とか、移民の経済格差とか、そう言う話は取り除いておかないと、折角子どもをターゲットに設定した「未知の敵との戦い」が、埋め殺しになってしまいます。

なんか、シナリオが予想外の乱降下を見せてくれたわけですが、ちゃんと立ち直ってくれるんでしょうか?
00の迷走ぶりをあわせて考えると、サンライズの制作体制に問題があるんじゃないかとも思えてきますが、まあとにかくまだ6話。下がる流れもあれば上がる流れもあるでしょうから、不安を押さえ込みつつ次週を待ちたいと思います。




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