2011年11月24日

「俺の屍を越えてゆけ」 リメイクPSP版 感想1


俺の屍を越えてゆけ
俺の屍を越えてゆけ


↑私は限定版を買い損ねたので、前作との相違点については間違ってる可能性がありますよ。

(PSP-2000、3000用) D端子ケーブル
(PSP-2000、3000用) D端子ケーブル

↑なんで周辺機器の情報が一緒に貼り付けられてるかって?後述の通り、あると無いとじゃ大違いだからです。


とりあえず、大江山一回目をクリアし、各ダンジョンの最初の中ボスは倒せるようになってきた辺りでの感想です。。商業部門を最終段階一つ手前まで育ててこの程度なので、ここからが非常に辛くなると予想されるわけですが。


「俺の屍を越えてゆけ」は、天外魔境・リンダキューブと並んで、ゲームデザイナー・桝田省治が天才だった時の名作です。

当時、雑誌「ゲーム批評」で、発売直後なのに「隠れた名作」と書かれて作者が地味にへこんでいたのを思い出します。
内容は、平安~鎌倉辺りの日本をモチーフに、神の力を借りて大江山の鬼を退治すべく奮闘する一族を主人公とする、歴史RPGとなっています。

今更解説が必要か解りませんが、内容は「ダビスタ+RPG」。鬼の呪いのせいで1年半~2年で寿命が尽きる一族を鍛え上げ、神との間に子を作り、連綿と家系図をのばし、大江山の鬼を打倒する事を目指します。

基本的に、毎月突入するダンジョンを選び、戦闘で経験点およびそれと同値の奉納点(後述)をゲット。同時に、鬼の持つ宝や金を持ち帰り、都の復興を行って店売りの商品を増強。稼いだ奉納点で神様に子作りを依頼し、一族の血を強化していきます。

この説明で解るとおり、恐ろしくストイックなハック&スラッシュで、WIZARDLYの系譜で概ね理解できるでしょう。ただ、全てのキャラは最長2年でロスト前提であり、世代交代やスケジュールを調整しつつ一歩一歩前へ進む感覚は格別の物。

とこう書くと、ストイックで取っつきの悪いゲームに思えますが、それはさすが天才(だった)桝田省治。システムを「一族の系譜」というキーワードでまとめ上げることで、とても解りやすく親しみやすいゲームになっています。

例えば、交神対象である神様には、顔と名前と設定が存在し、それらが自己主張しない形で盛り込まれています。単純に、一族が増え、そして生きて死んでいくだけで、心に響きっぱなし。避けがたいキャラのロストにしても、大量に登録されている「最期の言葉」や親子のつながり等を入れ込んでいるため、悲しみや怒りがやる気を削ぐ方向ではなく、次へのモチベーションへと繋がっていきます。

また、単純な鬼退治物と思いきや、ダンジョンのボスが語る短いメッセージや、アイテムや状況から仄めかされる諸々によって、とても重いシナリオが背後にあるのが垣間見えるのも良。勿論、どんな事情も、呪い解除を悲願として人の領域を外れる強さを追い求める一族にとっては、足を止める理由にならない辺り、感情移入度を上げる要素となります。


さて、今回はあくまでリメイクなのですが、そのリメイク内容については今一と言った所。

・歴代の刀
かなり高額な金を突っ込むことで、オリジナルの刀を作ってもらえます。しかもこれ、成長するというおまけ付き。しかし、店売りアイテムの強さに比べて失速することが多い上、追加効果の付与条件(基本的に、この刀でボスを倒す)が困難かつ不明瞭で、現時点では罠アイテムに近い感じ。序盤に安く作って育てる分には、それなりに使えるとは思うのですが……

・各職業の調整
格闘家の連続攻撃率上昇、壊し屋の命中率上昇、弓使いの弱体化、薙刀師若干の弱体化、と言ったところ。いずれも感覚ですが。あんまり変わらない感じなのですが、感覚的には、弱い職業は多少強化されてもどうせ弱いので、あんまり恩恵を被った感はありません。
って言うか、大筒師はいい加減、散弾と単発を、一つの武器で使い分けられるようにして上げるべきだったんじゃないかと思います。散弾持ち替えの使い勝手が悪すぎて、「弓でいいや」になるのは相変わらず。

・アナログ操作
これがプレイ中一番気になるのですが、マップ上の操作がアナログです。おかげで、「敵の背後をとる」という行動が、一気に難しくなりました。何せ、軸を合わせようにもアナログに動くのですから。おかげで、「後ろを取ったはずなのに、何故か通常戦闘になってボコボコに」みたいな事態は増加。勘弁して。

・画面見にくい!
上と絡むのですが、PSPの狭い画面だとマップが把握しづらく、通路の見落としや敵との接触が多発します。私は、PSP用D端子ケーブルを使って大画面でやる事でこれを回避しましたが、かなり辛いです。また、障害物の後ろの敵の醜さも相当な物。そもそも、透過範囲が狭く、自分すら見えにくいですし。多分これは、半透明処理のハード的問題じゃないかと思います。アルファシステムの科学力もあるでしょうが……
特に、紅蓮の祠は地獄を見るので注意。

・陽炎弱体化
元々チートだった感はありましたが、どっぷりモードでラスト近辺の敵は、これに気づいてやっと攻略できた私としては、今から地獄巡りが怖くてたまりません。

・選考大会ルール変更
アイテムが使えなくなりました。ワダツミ連打で勝ち進むことはできません。一見バランスを取ったように見えるのですが、技の併せを使うのが、勝ち進むために必須に。
で、技のあわせを使おうとすると、敵は発動のトリガーキャラを集中的に状態異常魔法で攻め立ててきます。つまり「併せ発動直前に寝る・混乱・技封印で無効化」が頻発し、滅茶苦茶ストレスフルに。
これを回避できるかどうかが勝負を決めるので、運任せの要素が強すぎることに。

・神様バラ配り
今から始める人は、初回版を買いましょう。今なら初回版しかないはずなので、問題ありませんが。それに、神様が一人付いてきます。
次に、PSストアにアクセスし、体験版をDLしましょう。DL・インストールするだけで構いません。プレイしなくてOK。その後、桃花仙と言う神様をストアからDLしましょう。「俺」とか「桃」で検索すると出てくるはずです。
最後に、公式ページからTWITTERアカウントを登録しておけば、(持ってない人はとっととダミーアカウントを作りましょう)クリスマス辺りにもう一柱神様をゲットできます。
って言うか、最初から解除しとけよ!!100時間かかるゲームのデータをばら売りされるなど、嫌がらせ以外何者でもありません。何度でも言いますけど、一定年齢以上のゲーマーにとって、貴重なのは金より時間なんです。だから、最初から完全な状態で売れと。あるいは、すぐに金出して追加できるようにしとけと。

とまあ、色々問題点は多いのです。勿論、どれも致命傷ではありませんが、アナログ操作や画面の見にくさは地味に厳しいです。


しかし、当然良いところもあるのです。


・店売りアイテム消えません
多分。今の所、ですが。かなりレベルを上げたのに、未だに若葉の丸薬売ってるし。
何か武器防具が一時的に消えることはあるのですが、基本的に消滅はありません。これで、力士水を買い込まなくても大丈夫です。巽の陣羽織を買い忘れて残念なことになることも、無くなりました。あ、そもそも、巽の陣羽織自体、敵から簡単に入手できるようになってます。

・武器防具バランス調整
武器防具のバランスが調整され、上記巽の陣羽織の悲劇などが、かなり軽減されるようになりました。

・神様進化
交神一回か二回ごとに神様が強化され、素質も奉納点も上がります。後セリフも。お気に入りの「芦切 四夜子」さんを5回もつかったら、「お兄ちゃん」と読んでくれるようになったんですが、何かが間違っている気がしてなりません……


とりあえず、こちらのゲーム脳が退化したのか、12年前と比べてやや難しくなっている印象。リセット封印の誓いとか、あっさり破られて跡形もありません。でも、どっぷりモードってこう言うもんですし。
色々戸惑う所はあるのですが、やはりゲーム部分の卓越性は損なわれておらず、久々に「ゲーム」をやっている感を満喫しています。これを更に踏み台にして、発売自体は決定している「2」に繋げるつもりのようなので、不満点も含めてプレイしていきたいと思います。



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タグ :ゲームPSP

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