2011年12月19日

機動戦士ガンダムAGE 第11話 感想




機動戦士ガンダムAGE 第1巻 【豪華版】(初回限定生産) [Blu-ray]
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三世代にわたる、などとぶち上げてしまったせいで、ガンダムXのように打ち切る事も困難になって、すっかり不良債権状態のガンダムAGE 第11話です。


第11話「ミンスリーの再会」



冒頭。「戦いが大きくなっていきます」と言うような葛藤を全部セリフで説明するのは、多分子ども向けとして正しい演出。バンクのカットインも挟んでますし。

とりあえず、エミリーとユリンのヒロイン争いは、きっとここから重要になるはずなんですよ。第二世代に色々引き継がれるわけですし。聖戦の系譜的な?
でも、恋愛物をやるのであれば、それこそキャラクターをもっと大切にしてやれば良かったのに。それこそ第一世代は、ガンダムの調整や製造は行っても、戦闘については参加せず、横でストックホルム症候群やってるだけでも良かったんじゃないでしょうかね。
勿論それでは華がなさ過ぎるのですが、主人公が戦争に参加する動機も外的な環境(軍のシステムとか、末期戦とか)も描けていない現状だと、その方がマシだった気がします。


いつの間にか、エミリーとデブ(名前なんだっけ?)が制服を着込んでいると言う事は、彼らは軍属配備か何かなったはずなんですよ。ところが、そんな重要な部分が、全く描かれていない。これ本当、どう言う事なんでしょう?確かにエミリーは、元々連邦軍制服もどきの私服を着ていたので、違和感なく流してしまえるのですが。

ただ、最初に書いた不良債権状態というのと合わせると、ひょっとしてエピソードが削られ始めているのかもしれませんね。前回も冒頭がその前と繋がっていませんでしたし、2クールか3クールで無理矢理終わらせるつもりかもしれません。

だから、連邦軍の主力兵器を数分で時代遅れにする兵器開発システムとか、気にしちゃダメなんですよね?


枝の音一つでレイプ魔のごとく追い回したあげく、第一声で最初から正体気づいていたと解るこの意味不明のシーンとかも、時間が無いから仕方ない!
「やっぱり君だった」ってのも、勿論アレですよ。ニュータイプへの覚醒的な伏線を急造してるんですよ。

なお、ユリンがあのショタ少年と違って、「一人で避難地域にいたのは、純粋に逃げ出してただけ」ってオチも驚きました。ニュータイプ能力とかは、つまり偶然持ってただけって事!?
と言うか、この再会も完全な偶然なんですよね。


乙女チックなユリンの物言いは、ヒロインとして悪くないのです。むしろ好みなのです。でも、そんな平和の象徴のような言動を振りまくのであれば、出会いが戦場で戦闘補助が一番の見せ場なんて言う初期の展開は、どう考えてもおかしいでしょう。


孤児と養い親との葛藤とかもねえ…… 本当、最初のコロニー襲撃事件前であれば、日常を象徴する「小さな大問題」として戦争との落差を出す小道具になったでしょうに。
あるいはせめて、この話でフリットは戦争から一旦降ろすべきでした。戦争から離れ、日常の問題と関わったあと、それでも戦争に巻き込まれて戻らざるを得ないというお約束のシーケンスにしておけば、ちゃんと活きたはずなのです。今回の描写では、単なる寄港地のミニイベント。半舷休息で上陸した水兵が、酒場で姉ちゃん口説いているのと変わりません。


一枚絵を連発してフラグを急造していますが、これユリンじゃなくてエミリーなら決まったのに。と言うか、この流れなら、エミリーとユリンは一人にまとめて良かったのでは?最初の襲撃事件で別れ別れになった幼なじみが再会する、と言う話にすれば、何の問題もなかったはず。てか、エミリー不憫すぎ。
余り具体的な描写をする必要も無いので、ユリンとのラブラブシーンをああ言う方法で処理したのは、上手いと思うんですよ。Zガンダムみたいに、結局フォウにカミーユが何を感じたのか解らない例の話に比べれば、遙かに洗練されています。実際ユリン滅茶苦茶可愛いですし。ただ、これも善し悪しで、やはり0から関係を作る相手となると、もう少し尺が欲しくなるところ。今まで関係がある設定になる幼なじみにしておけば、より完璧だったかと。
ちょうど佳境に入っている「輪るピングドラム」(当BLOGの感想はこちら)が、三人兄妹の関係を演出する時に、とても解りやすく使っているように。
噂されるように、フォウ同様ユリンが使い捨てられる運命なら、ヒロインが二人必要なのでこうせざるを得ないのでしょうが。でもそうなると、エミリーはヒロインらしい描写もないままヒロインになってしまうので、凄くバランスの悪い脚本になってしまうんですよね。ううん……


兵器の私物化お咎め無し、領内でUEが暴れても梨の礫。だけど、犯罪者一人捕まえるために、現場指揮官の権限で中立コロニー内に軍隊入れて迷わず戦闘行動までやっちゃうぜ!

まあこれは、現場指揮官を統制できる「中央」が機能していない、って言う描写だと思うんですよ。ガンダムシリーズの連邦って、毎回そんな感じですし。

でもあのボンクラ軍人ども、自分たちがやらかしている事が、全員射殺された上で外交問題になるレベルって解ってるんでしょうかね?金大中事件もイスラエルの戦犯拉致も、極秘裏に目標を確保してシラを切ると言う方法だから、何とかなった事なんですよ。

まとにかく、連邦軍は明確に邪魔をする敵という扱いにして、「さらば宇宙戦艦ヤマト」をやると言う事は解りました。この分だと第一世代の話はちょうど1クールで終わりそうですね。となると、やはり3クール、当初予定から1クール削って終わらせたいという感じでしょうか?
制作側が損切りに入ったなら盛り返す事は難しいでしょうが、要所要所で一応決まる演出を入れられれば、終わりよければ式の駄作回避は一応あり得るかと思います。今回も、一枚絵のクオリティは高かったですしね……
と言うわけで、また来週。




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