2012年06月18日

惨劇RoopeR 追加セット 「OLD FASHION」

マスタースクリーン
マスタースクリーン

↑最近はTRPGも冬の時代を脱したらしく、こんな汎用アイテムが売られていたりします。実は、この惨劇RoopeRでは脚本家がマスタースクリーンを使う必要がある場合が多いので、割とお勧め。
もっとも、歴戦のアナログゲーマー諸氏は、家に大量に転がっている各種TRPGのマスタースクリーンに、クリップ挟んで使ってると思いますが。



閑話休題、惨劇RoopeRの公式ページはこちら

最初に念のため表記。
今回紹介しているファイルは、BakaFire Party作成「惨劇RoopeR」の追加セットです。
これは、基本セットの内容に改変を加えて制作した物です。
惨劇RoopeRその物については、公式ページ前回の紹介記事をご参照下さい。

...................

基本的に閉じた世界であるアナログゲームについて、記事を書くことはあまり無いのですが、昨日紹介した惨劇RoopeRについてはどうしても書かねばならないと感じました。
それは、同人だから広めるのに協力しないと消えてしまうと言う焦燥感もありましたが、何より本当に面白かったからです。
その、見事にはまった心の赴くところ、やはりというかルールのセット作成にまで手を染め、今回公開することに致しました。まあ、アナログゲーム業界じゃ、基本的な話じゃないかと思います。ルールってのはいじる物、使い勝手に応じて変える物。何より、「シナリオ」や「データ」を自作するのが前提の場合が多いわけですから。良い意味でも、悪い意味でもね……
(この作品については、勿論前者ですよ。基本セットのBasic Tragedyだけでも十二分に遊べますし、自分でデータを追加したい!と言う欲求が出るゲームは、すなわち優れた物なわけですから)


まあそんな、「常識で判断して下さい」が通るなら、最初から質問なんかおくらねえんだよ!な忌まわしきアレコレの話は置いておくとして、とりあえずファイルへのリンクを貼りましょう。

追加セット「old fashion」.


注意:
再配布も改変も、止めようがありませんし、止める気もありません。
ですが、両者を行う際は、BakaFire Party/惨劇RoopeRの名前だけでなく、こちらへのリンクなり出典明記をお願いします。
これは、私が作ったセットのミスやそれを元にした諸々によって、原制作者さんへ苦情等が行く事を防ぐためでもあります。その点のみ、よろしくお願いします。


さて、上記ファイルの中身は全部EXCELデータで、公式サマリーに準じた(少しだけ情報を追加してあります)プレイ用サマリーと、その他セットになっています。
なお、メインファイルにくっついている推理支援用シートはこのセットの前提となるので、必ず使うことをお勧めします。普通に便利なメモになってると思いますので。


各ファイルの詳細はあとで詳しく書くとして、一応コンセプトから。


この「OLD FASHION」は、basic tragedyにある程度馴れたプレーヤーを前提に、推理ゲームとしての側面を際だたせたゲームです。方向性としては公式で追加された「mistery circle」と同じなのですが、プレイしていて感じた(やりたいと思った)事は同じだったのでしょう。

基本的にこのセットでは、ある一つのアクションで情報が確定することがまずありません。ターン終了時のループパターンが多いのを見て下さい。逆に、あるNPCの役職が疑われた場合に、それを確定する方法も多くなっています。
つまり、いくつかの可能性を平行して考慮しつつ、正に推理をして行くことになります。テストプレイ段階を見ていると、段々と真相が明らかになると言うよりも、一見五里霧中で推移してきた盤面が終盤の展開を機に一気に視界が開け、真相が明らかになる辺りでループ回数を使い切る、と言う感じになる事が多かったです。

こう書くと、単純に難易度だけ上がったようですが(実際、basic tragedyでは物足りなくなったために作られた都合上、難易度は間違いなく上がっているのですが)実際にはループを途中で中断させられない限り、漏れ出る情報は多くなっており、決して脚本家はのんきにしていられません。
便利な能力をどこで行使するか、それを常に考えさせられる(戦略のキモとなる)セットになっています。

と言うわけで、個人的にはかなり楽しめているサプライです。これを使って一人四人でも楽しんでくれる方がいれば、嬉しい限りです。
サンプルシナリオもくっついていますから、プレイして頂ければ幸いです。


あと、各役割の紹介くらい書いておきましょう。

・キーパーソン
基本セットから変化無く残留。と言うか、ゲーム性の正にキーになる役職なので、外せないです。

・テロリスト
追加。一見強いように見えて、エリアへの暗躍C配置は基本的に難しい上、ターゲットと同じエリアにいないと相手を殺せないという残念な人。
使うときは、最低一つは「吹き出す瘴気」を入れておきましょう。
「タイムパトロール」ではかなりの便利さを発揮しますが、大体は一発で正体が割れるので、以後は足止めされて残念なことになりがち。

・クロマク
これも残留。もの凄く便利な一方、濫用すると割とあっさり正体が割れるので、後半まで隠匿してどうしようもないときの切り札に温存すると、クロマクっぽくて良い感じ。
巫女に占われて正体が割れたら、泣きながら暴れると良いと思います。

・シカク
これまたあっさり正体が割れる人。正体を隠したいなら、クロマクを最初から滅茶苦茶に濫用して、複数の可能性を垣間見せるしかないのですが……

・クグツ
テストプレイで色々弱体化された人。友好殺害能力の使い所に注意。脚本家として運用する場合、不慮の事故だけは避けること。
こいつが居る事が予想される場合、主人公側は巫女や情報屋の友好度を3で止め、最後に友好+2を使うテクニックが有効。(この場合、殺されるとしても能力フェイズに友好5能力を使ってからになるから)

・リターナー・友
友と言うけど何もしない。それどころか、良く脚本家に一日目殺人事件の犯人などを割り当てられる(不安も引き継がれるから)。
フレンド死亡などで敗北が確定したあと、とりあえず確認のために友好度を3まで上げるテクニックは重要。

・リターナー・敵
頼りない上に比べて、恐ろしく強力な存在。配置カードの無効化は、暗躍+1や+2を無条件に置けることを意味するので、脚本家側の切り札になる。
能力使用は1ループ1回なので、勝ちが確定する局面でしか使わないようにしたい。逆に主人公側にとっては、「その時リターナー・敵の能力を脚本家が使わなかった」と言う情報が重要になったりする。
こいつを使うと「絶対に勝てないゲーム」ができる場合があるので、シナリオ制作者は注意。

・フレンド
強力な隠匿能力を追加セット制作者に嫌われ、ルールXで理不尽なおまけがつき、上限が「男女1ずつ」に変更された。後者は、終盤で地味に効いてくる。

・ラバーズ&メインラバーズ
本当は外そうと思ったのだけれど、ルールX「デロリアン」を思いついてしまったが為に残留。ルールXでこれが選ばれると、推理ゲームとしては難易度が下がる一方、カードの置き合いは面倒なことになってくる。(メインラバーズへの暗躍配置が横行するため)

・パニックメーカー
テストプレイで徹底的に弱体化された人。とりあえず、1ループ目の初日にキーパーソンを殺害するのが役目か。こいつが居るならループ回数を+1で考えておくと良い。
同じ相手は殺せないので、ゲームが進むと主人公側の「フレンド&クグツあぶり出し作戦」の道具となっていく。どういじってもバランス取りが難しい。この役職を別の物に変えるというのは、一番手っ取り早いハウスルール作成手法になりそう。

・ミスリーダー
隠匿力ナンバーワン。と言ってもこのサプライではパーソンが不足しがちなので、消去法で正体が割れたり、消去法でサラリーマンに役が振られる光景が散見される。
こいつの隠匿力を高くしすぎたくない脚本家は、キーパーソンの自殺を使わざるを得ない&キーパーソンの不安臨界が高いシナリオを組んでおくと良い。





最後に、ファイル詳細は以下の通り。

old fashion.xls
シート3つから構成されており、1つめがこのセットで使うルールの明確化。2つめが公式のサマリーに準じたこのセットのサマリー。最後が推理用のシートになっています。
なお、サマリーで太文字囲いになっている部分は、基本セットから変わっている所です。

_シナリオ用シート.xls
シナリオをメモするための紙で、そのままプリントアウトして真ん中から切り離すと、公開シートと非公開シートのセットになります。これは別に、このセットでなくても使えます。

「シナリオ」フォルダ
中に4つ、このルールで遊べるシナリオが入っています。一応テストプレイはしているので、そこまで極端にバランスがおかしいことはないはず。難易度は☆4つクラスですが。
ただ、テストプレイの結果を適用してルールを変えているので、多少バランスは上下している可能性があります。


シナリオの解説は割愛。要望があれば書きますが、ロールプレイを重視するゲームでもないですし、システマティックに遊ぶだけで十分でしょう。




その他、その他、アナログゲーム関係のエントリーはこちら





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この記事へのコメント
はじめまして。
old fashion、ありがたく遊ばせて頂いております。

ひとつ細かい質問なのですが、
ルールY:「タイムパトロール」の敗北条件は
テロリストのいるエリア、またはテロリストの死体のあるエリアに暗躍Cが2つ以上ある
(テロリストに暗躍Cが2つ以上あっても敗北条件は満たさない)
という解釈で正しいでしょうか?
Posted by nnsh at 2012年07月19日 17:27
>nnsh さん
おお、遊んでくれている人がいらっしゃるとは。どうもありがとうございます。

質問の件ですが、その通りです。テロリストは、「エリア」に置かれた暗躍カウンターのみを利用できます。
イメージとしては、あくまでも「場所」に仕掛けた爆弾等を使っている、とでも考えて下さい。
Posted by snow-windsnow-wind at 2012年07月20日 07:57
 おひさしぶりです。こちらの記事で存在を知り、先日ようやっと本体を入手しました。
 まだBasic Tragedyも遊んでいない状態ではありますが、Old Fashionでいくつか疑問点がありましたので確認させてください。

事件フェイズ:犯人が不安臨界を『越えて』いれば、予定の事件が発生

 基本ルールでは『以上』ですが、これは実質『全キャラクターの不安臨界が1上がった』という解釈で正しいでしょうか(確かにお嬢様の不安臨界1は恐怖ですが、一方これだと女子学生が鉄壁すぎるような……)。

パニックメーカーの能力発動条件で「同一エリアに『他の』キャラクター3人以上」

 初期配置では都市・学校の3人が最大人数ですが、これは『第一ターンにパニックメーカーの能力を発動させるためには、移動で該当エリアの人数を4人以上(=パニックメーカー以外が3人以上)にしなければならない』という認識でよいでしょうか。

 ラバーズ&メインラバーズは、やっぱり不安カウンター6個は洒落にならないと見做されたんでしょうか、公式追加セットでも削除されてしまいましたね。連鎖を組む上では色々面白そうなんですが。

 それでは。
Posted by あまね at 2012年11月02日 13:19
>あまね さん

遊んでいただきありがとうございます。
事件フェイズの説明は、「不安カウンターの数が臨界値を上回っていれば」と言うような書き方をするとスペースが足りなくなるため、そう言う書き方になっているだけです。解りにくくてすみません。
数値適用は、基本ルールと変わらず、臨界値「以上」で事件発動です。

パニックメーカーはその通りです。1エリアに1人または4人以上でなければ、パニックメーカーの能力は発動せず、つまりその中にパニックメーカーが居るかどうかは解りません。

ラバーズ・メインラバーズは、遊んでみると解りますが、あっという間に正体がばれる&対策が容易です。なので、追加セットで入れ替えられたのは、飽きられるというのが大きいと思います。


時間のかかるゲームですが、楽しんで頂ければ紹介した甲斐があります。
Posted by snow-windsnow-wind at 2012年11月03日 00:12
古い記事にコメント失礼致します。
公式サイトから来てこちらを拝見させていただきました。

かなり面白そうなので是非プレイさせていただきたいのですが、
一つ質面です。

ルールY「リプレイヤー」は
①【強制:最終日ターン終了フェイズ】 主人公は死亡する。
②【強制:毎ループ】 1ループ毎に終了日が1日早まる。非公開。

とありますが、
①に関して、つまりこれは何も仕掛けがなくてもどのループでも最終日に主人公が負ける、ある意味「最後の戦い」を前提としたルールということでしょうか?
そして敗北する最終日が②によって1日ずつ早まるということなのでしょうか?

ご回答お願いいたします。
Posted by ゆっけ at 2013年02月04日 02:43
>ゆっけさん
コメントありがとうございます。遊んで頂けるなら、こんなに嬉しいことはありません。

ご質問の件ですが、「リプレイヤー」は、書き込まれた解釈のとおりで、直接ループを抜けることが不可能なルールです。そして、最終日は1ループ重ねるごとに早まります。
元ネタである古典SF「リプレイ」の設定をルールに落としたため、かなり特殊な物になっています。解りにくくてすみません。

シナリオ調整としては、「ルールYがリプレイヤーであることを見破られると、一気に脚本家が不利になる」様にしておくと面白くなるかと思います。
Posted by snow-windsnow-wind at 2013年02月04日 19:54
おひさしぶりです。

先日名古屋で行われた惨劇Rooperオンリーのゲーム会に参加してきたのですが、Old Fashion+Χ(カイ)で一卓立ってました。脚本家はBakafireさん。
私は別卓で脚本家やってましたので、残念ながら参加できませんでしたが。

ルールXの片方が『作られた世界』だと、やり方次第ではΧで18人全員登場シナリオとかでも回せるかもしれませんね(^^;;
Posted by あまね at 2013年06月03日 23:40
>あまね さん
おお、コンベンションで使って頂けるとは、光栄の至りです。しかも、使って下さったのはBakafireさんとは。
実は、カイは時間が無くてまだきちんとプレイできていないのですが、確かに「作られた世界」との相性は面白い感じになるかもしれませんね。
Posted by snow-windsnow-wind at 2013年06月06日 12:24
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