2012年06月30日

主人公がひどすぎる…… ロボティクスノーツ 感想2

ROBOTICS;NOTES (通常版)

ここまでとこれ以降の感想は、こちら

ROBOTICS;NOTES、今回の感想範囲は、フェイズ2の頭からフェイズ3ラストまでです。

序章ラスト近辺でそれなりに動き始めて好感度の上がっていた主人公ですが、本編開始と同時に元の木阿弥に。鬱陶しい態度と無意味に偉そうな言動で、プレーヤーのストレスを押し上げます。もうね、こいつは基本的に、基本的にコミュ障でろくに取り柄もないダメ人間なんですよ。たった1つのゲームの世界ランカーと言う、ゲームオタクとしても非常に半端な位置の癖に、全ての言動が上から目線で何こいつ状態。新入生を馴れさせるために模擬格闘をやったらどうかと言われて「俺、練習試合だろうと相手が素人だろうと、絶対に手を抜かない主義なんだよね」と言い出すシーンとか、もう寒気が止まりません。心が折れた仲間を前に俺は折れなかったけどね、とか発破をかけるためではなく素で言い放つ馬鹿に、どう好感度を醸成しろと言うんでしょうか?
冗談ではなく、なんでこいつが学校でハブにされていないのか不思議でなりません。純粋に不快ですもん、こんなの居たら。音頭取る人間が居なかったとしても、自然に全員からシカトでしょう。

あげくに、幼なじみも空気を読まない行動を連発し始め、物語は失速します。

しかも、フェイズ2の大部分を使って行われる資金集めが、物語のパーツとして破綻しているのが大問題。実質動いているのが幼なじみだけで、他の部員は全く別の行動をしていて参加せず、「最終目的に向けた第一段階」として機能していません。そもそも、資金難自体が設定的なこじつけて演出された物で盛り上がりに欠け、しかも解決はやっつけのイベント一個。
端的に言って、このパートは要りません。君島レポートを巡る裏の事情を垣間見せつつ、本編自体は追加パーツが届くまでの間一時停止、とかにしておいた方が良かったでしょう。そうすれば、主人公のクソうざい態度や幼なじみの空気の読め無さを強調するような、不要どころか有害なシーンを入れずに済んだわけですし。

また、一番キャラの立っているスバルが本格的に参加するきっかけも、「本当にこれで良いの?」と言いたくなる展開。課題の提示と達成という手順を踏まず、本質的な問題にも踏み込まず、結果論としてのシナリオ進行が続くのはちょっといい加減すぎるんじゃないかと。

ただまあ、悪印象だけかというと決してそうではなく、むしろそれ以外の部分はきちんと作り込まれているだけに、「異物」としての主人公やおかしな展開が目に付く、と言う感想になります。
大目的である巨大ロボット制作だったり、電波混じりに嫌な「裏」の可能性を垣間見せる君島レポートなどは、シナリオフックとして良くできているのです。しかし、シナリオ自体がそれらの魅力的なギミックを無視して迷走するので、「そんな事より面白いあれにとっとと取りかかれよ」「やる気ねえ主人公死ね」と言う感想が第一に来てしまうわけで。

それにしても、このバランスの悪さはどうにも不思議でなりません。シナリオだけの話ではないのです。キャラにしても、「一見嫌味」なスバルや「一見うざいオタク」のオカリンと言った、好感を持てるオタクキャラを作れるんですよ。このチーム。なのに、今回の主人公みたいなひどいキャラ造型をしてしまうのは何なのでしょうね?

まあ結局は、短期決戦の力押しが命の構成で、細部は強引に押し流す手法をとっていることの弊害なのでしょうが。勿論、この方法論自体は十分に有効で、実際に面白い物を作っている以上、表裏一体で仕方がないと言えるのかもしれませんが。
実際、強引なシナリオ展開でスバルが参加したあとの、ロボドクターのあざとい回想から「あのキャラ」登場へつながるシーケンスなど、緩急も付いて見事にワクワクさせられるのですから。

Steins;Gateのアニメが全く再現できていなかった、この章をまたぐ「引き」の強さは今回も健在。どんなに各章の中盤でイライラが募っても、一気に盛り返してやめ時を見失う力強さは本当に凄いですね。

とりあえず、やっと物語が動き始めたようなので、引き続きプレイ続行したいと思います。



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