2009年02月20日

北海道はお荷物?

良くネットなどで見かける論調として、「北海道はお荷物」というものがあります。
ちなみに、「北海道はお荷物」で検索したら、トップがそのまんまの内容が出てきます。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1313136308

↑に端的に表されていますが、税金が大量に投入されている、と言うのがその理由ですね。根拠は良く解りませんが、年間1兆円と言う数字も良く見ます。

それでは、この島は「ない方がいい」のでしょうか?

勿論、そんなわけはありません。
ですが、ここで細かい「あると良いこと」を、並べ立てるつもりはありません。まあ、防衛とか、食糧供給とか漁業資源とか、幾らでもあります。そもそも歴史的経緯や果たしてきた役割というものもありますが、実はそんな事は問題の本質ではありません。

では、一体何が問題か?

それは、「政府が予算を投入している(赤字だ)から、お荷物」と言う考え方です。
重要な点は二つあります。

1,税金の役割は何か?
2,投入されたお金(予算)はどうなるのか?


まず1番です。

税金の大きな機能として、「余分なところか取って足りないところに足す」と言うものがあります。専門用語で「再配分機能」と言います。大雑把に言って、税金は一旦集めてから再び撒く訳ですから、渡す側と貰う側が出るのは当り前です。と言うか、渡す側ばかりと言う状況は、必要もないのに税を取りすぎているだけですよね。

そもそも、同じ産業に従事していても、儲かる(税を納める)ところと儲からない(税をもらう)側は、必ず出てきます。

例えば、東京の大手ゼネコンが建設工事を行うとしましょう。ダムでも高速道路でもいいです。この場合、

・受注した東京の本社
・機械を納入するメーカー
・労働者を調達する派遣企業
・現地の下請け工務店
・現場で働く労働者

と、様々な団体や人が関わりますが、儲けが上に行くほど大きいのは自明でしょう。(1番目と2番目は微妙ですが)
儲けの幅が違うと言うことは、儲かった人が納める税金も違うと言う事になります。
どの団体・人も居なければこの事業は出来ませんが、その恩恵は異なります。これは、どんな事業にも言えます。
これを放置すると、当然お金が一部に集中してしまいます。ですが、これは色々と非効率です。よって、これを是正して経済が回るために必要な状態を維持するために、色々な施策が行われるわけです。

と言うか、払う人間・地域と貰う人間・地域が同じなら、そもそも税金なんて必要ありません。それだけは、理解してください。


次に、2番。
投入されたお金(予算)は、どうなるのでしょう?勿論、実際には道内に落ちない物もあるわけですが、それは置いておいて。

おかしいと思いませんか?毎年一兆円もの道内経済に投入されているとして、ではそのお金はどこに行ったのでしょう?それだけ投入されているならば、道内経済は毎年豊かになるはずでは?

実は、単純な話です。つまり、「予算として入っても、他の方法で出ていく」です。
税金で、作業員や公務員を雇います。彼等はお給料をどう使うでしょう?
車を買う?本土の企業にお金が払われます。
家電製品?本土の企業ですね。ヨドバシやビックカメラなら、小売りの利益も本土の物です。
DVD?ゲームソフト?キャラクターグッズ?これも然り。
あ、この島はエロゲーメーカーはやたらと豊富ですが、通販サイトや専門店は大体本土の資本ですよ。
スーパーで売られる食料品ですら、北海道産だけではありません。

勿論、入ってくる分もあります。農産物や漁業資源が主ですね。観光収入も一所懸命増やそうとしています。ですが、それは上記に比べれば当然少ないわけです。

つまり、何のことはありません、最終的に投入されたお金は本土の環流(流出)するわけです。だからこそ、税金という逆環流が必要になるわけで。
この逆環流を止め、北海道に「勝手に生きろ」と言ったとして、単純に経済の規模が縮小して、本土も大損害を被るわけです。いきなり、国内市場が560万人から減るわけですから。

実は2番に関しては、北海道に関する物よりももっとたちの悪い事がネット上では言われているわけですが、それはまた今度。

タグ :経済

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