2012年10月19日

アニメ版「リトルバスターズ!」 第2話感想

Little Busters!
Little Busters!


第一話の感想はこちら

感想が遅れたのは忙しかったからであって、第一話の内容に鑑みて全然期待してできない、という事実とはとりあえず関係ありません。
と言うわけで、リトルバスターズ!第2話「君が幸せになると、僕も幸せ」の感想です。



前回ラストで登場し、今回メインとなる小毬さんは、アンチの皆様から愛を込めて「いつもの池沼」「Keyの馬鹿一キャラ」と呼ばれてらっしゃる方ですが、映像で動くとやっぱり可愛いので問題ありません。少なくとも、イライラが限界値を突破する数分間は。
と言うか、セリフを常時強制スキップする原作より、印象深くなったりとか。

ところで、色気の欠片も無くてまるで嬉しくないパンチラシーン、物理的に体が引っかかっている箇所がないっぽいのが気になりますね。


バトルは、前回よりは笑えるんですが、これって原作のシステムその他を把握しているからであって、基本的にクズみたいな尺稼ぎです。本筋を進めて、とっととメンバーだけでも揃えてしまわないと、離岸流のごとく視聴者は逃げていくでしょう。

ここでちょっと確認しておきたいのですが、原作におけるミニゲームの役割は、「仲間と一緒に過ごす日常」をプレーヤーに体験させるための小道具です。できその物は必ずしも良くありませんが、毎回数分間の時間を使わせることで、「仲間達と一緒に楽しく野球をした」「下らないバトルで騒いだ」記憶がプレーヤーと主人公に共有され、オーラスへ向けた仕込みとなります。
しかし、アニメの場合、何をやったところで視聴者はそれをプレイして「体験」するのではなく見ているだけ。つまり、見てつまらない・楽しそうに見えないバトルや野球練習など、そのまま入れるのは論外になります。

要するにこのアニメ、現状では原作プレイ者の記憶に寄りかかって、単品として面白くする工夫がまったくされていないのです。結局、KANON~CLANNADに至る、原作の面白さをアニメで高めて新規ファンを開拓するという目標を捨て、ファン向けアイテムお布施回収モデルで創られていると見られても仕方ない状況です。


例えば、アニメでリンがコミュ障でしかないのは、主人公一人称視点・主たる登場キャラはバストアップの制約から仲間だけ、のゲームに対して、画面全体で空間を描き出してしまうアニメの特性故です。
しかしそれならそれで、コミュ障レベルを許容範囲内に収めておかないと、キャラクターへの愛着は湧きにくくなります。原作の構造では、リンがコミュ障であることは「後半に指摘されることで、はじめて現実的な『問題』として認識される」事が重要でした。一旦ファンタジーの霧を晴らして、KEY的世界観では普通の「変わった奴」に、現実としての問題点を(一時的とは言え)突きつけてみせるのが、終盤における転換の意味です。

要点を言えば、物語前半では、仲間内の描写だけで話が進む事が重要なのです。そこを失敗すると、「仲の良い友人グループ」がアニメ版のように「周囲から孤立した変人集団」に化けてしまいますから。


あと、絵自体は頑張っていると思うんですが、これ↑を「リンの瞳はワクワクしていた」って言わせちゃうようなレベルの低さは……
そもそも、理樹が言葉で絵の意図を説明している段階で、最低の脚本なんですよ。原作で似たようなことをやるのは、表情パターンが限られるゲームだから仕方ないんですが、これは動画。


と言うか、小毬入団だけで一話使っちゃったんですが、これどうすればいいんでしょう?
物語の目的が不明確な状態で、面白くもないテンポの悪いグダグダを続けたら、いくら後半面白くなる、などと言ったところで誰も見てくれませんよ。既プレイの私ですら苦痛なんですから。


また、「こんな楽しそうな時間が続けばいい」とか理樹に台詞で説明させているんですが、それは視聴者が思わなければならないことであって、ちっとも面白くない物を登場人物が面白がっても仕方ないんですよ。クソつまんない内輪ネタを垂れ流すバラエティ番組と、一体何が違うんですか?

元の素材がよいので「いつかは」面白くなるはずなんですが、リトルバスターズ!は、こんな残念な形でしかアニメ化できないような代物ではなかったはずです。
本当、どうしたもんですかねえ。



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この記事へのコメント
KEYの原作信者っていつもアニメ化に難癖つけるけど
原作通りにやるとメディアの違いを理解しろ
原作をアニメ用にアレンジすると原作レ○プ

はっきり言えばいい原作そのものがロクなものじゃないって
誰がやって面白くするのは無理
出崎版が一番よくまとまってると思う

つかKEYなんて「やってるオレ」にドキドキ、ワクワクしてるナルシズムでやってるんでしょ
Posted by uun at 2012年10月21日 12:04
物語の進みの遅さも気になりますが、主人公のモノローグの多さも気になりますね。絵の動きは少ないのに台詞は多いというのがグダグダ感に拍車をかけているような気がします。

ご指摘の通り、イベント関係はメンバーが集まる前のより集まった後のものを厚くするべきなのに、どうしてここまで馬鹿丁寧にやってしまうんでしょうかね?

それこそメンバー集結後は原作スタッフの力を借りてオリジナルエピソードの1つや2つ入れればいいのに、この分だとそういうのは期待できなさそうですねぇ。
Posted by 名無し at 2012年10月21日 13:37
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