2013年04月01日

「GUILD 02」 各作品の感想

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全体感想はこちら

と言うわけで、個別タイトルの感想です。いずれも、最初にまとめを書いて、下に詳細を記述する書式になってます。


「虫けら戦車」
・良くできた「戦車遊び」。でも、データとシナリオ何とかしろ

虫けら戦車は、二次大戦末期に、スモールライトを浴びたごとく小さくなってしまったドイツ軍戦車部隊が、虫けら相手にサバイバルするゲームです。
アクションの割り切り方は見事で、自車の操作と砲塔旋回以外はフルオート。装填・射撃はオートで、俯角の調整という概念はなく、戦車という七面倒くさい操作系の車両を気持ちよく動かせます。
こう書くとお手軽単純で「戦車っぽくない」と思われるかもしれませんが、砲塔と車体だけに専念できるので、「右側面に砲塔を向けて、虫けら相手に相手にドッグファイト/一人T字戦法」、「後方に砲塔を向けて主砲を乱射しつつ全力逃走」と言った「戦車らしい」動きが手軽に行えて、楽しく遊べることになります。

ええ、「楽しく遊ぶ」と言う言葉がしっくり来るゲームです。無意味にリアルに作られた虫けらCG相手に88ミリをぶっ放しながら森の中を動き回っていると、庭に戦車のオモチャを持ち出して遊んでいた、幼い日々に戻った感じがするかもしれません。アリって虐殺対象だったよなあ、とかね……

一方、その反動なのか何なのか、実在戦車が大量に登場するにもかかわらず、戦車の性能が滅茶苦茶なのは何なんでしょうね?砲塔と車体をペナルティ無しに組み合わせられるのは全く正しい(制限あったらつまんないじゃない!)「アンリアル」なのですが、ファイアフライの威力が軽戦車以下とか、T34のこの性能何なのとか、いやIV号ってそんな圧倒的じゃねえよとか、「細かくない」問題が山盛りなのはちょっとどうかと思います。もうティーガー最強伝説に文句言うほど狭量じゃないですが、データ入れ間違ったとしか思えない力関係はやめて欲しかった所。と言うか、使えない車両が多すぎるんですよ。もう少し性能の格差をマイルドにすれば、「俺はIII号で戦い抜くぜ!」みたいな楽しみ方もできたと思うのですが。

そしてもう一つの問題点が、「話がサッパリ終わっていない」という所で、こちらは多分弁護の余地無し。何しろ、「連合軍の仕業じゃありませんでした」というのが解ったところで話は終了。アニメで言えば全52話中13話くらいの辺りです。どう言うつもりなのか、赤軍部隊とも戦わせてくれないし……
とにかく、未完というレベルではないので、これはもうどうしようもありません。別に細かいシナリオが必要なゲームでもないですし、終わらせない理由を説明して欲しい所です。

と言うわけで、良くできてるんですが、以上二点でお勧めしきれない困った作品。面白いんですけどねえ。



「怪獣の出る金曜日」
・「ぼくのなつやすみ」類型のお使いアドヴェンチャー。雰囲気はいい……のか?

「怪獣の出る金曜日」は、昭和47年辺りの世田谷区を舞台にしたぼくのなつやすみみたいなAVGです。テーマはウルトラマン。以上!
と言う、潔い作りの良く見るタイプのゲーム。制作者がぼくのなつやすみの人なので、パクリと言う話ではなく、単に「またか」と言って上げるのが正しいかと。

ああ言う雰囲気自体は嫌いじゃないのですが、ゲーム内容はただのお使いだし、ミニゲームはシナリオとリンクしない(雰囲気は良く出てますが)上にゲーム性が低く、余り誉められない作品です。そもそも時代考証おかしだろう(オート3輪が走るあの風景は、大目にみても1960年代まででしょう。つまり、10年ずれてます)と言うのも、減点ポイント。

ただ、やっぱり雰囲気が悪いわけではないので、こう言うのが好きな人は気に入るかもしれません。例によってプレイ時間は短いですし。
個人的には、もう少しキャラクターを立てられていれば、だいぶ違ったかと思います。印象に残らないんですよね。(一名除く)

で、これもシナリオ未完なんですが、一区切りついているので虫けら戦車ほどのぶつ切り感はありません。前作GUIL01収録「クリムゾンシュラウド」のように、短編・1エピソードとして完全に独立しているほどの完結性を持っていないのは、やや厳しいところ。


「宇宙船ダムレイ号」
・不親切だけどギリギリセーフ。でもオチ……

操作説明すらない主観視点AVG。操作説明もないのはゲーム性のうちとのことですが、それほど意外な反応があるわけでもなく、本当にただ不親切なだけになっているのが辛いところ。
攻略も、無駄な行程を踏ませる点が幾つかあって(容器取得→オイル入れる までは解っても、それを熱するという発想はありませんでした)、詰まると本当にはまります。まあ、攻略サイトが発展した昨今、別に問題ではないのかもしれませんが。

とは言え、ファミコンAVG時代をくぐり抜けてきた我々のようなオールドゲーマーにとってはそよ風みたいな物。ヒル全殺しを普通に達成しつつ、3時間もあればクリア出来るでしょう。ただ、おまけ要素のトリガーは厳しいので、素直に攻略サイトを見るが吉。「何処にあるか」「何をやるか」の目星はちゃんとついていても、キーアイテムを発見できずにサイトを見る羽目になりましたから。

一方、操作ミスを誘発しない事を主眼に置いた操作系は悪くないのですが、単純なFPS方式の方が楽だったんじゃないかとか、ショートカットルートもっと寄越せとか、引っかかる点があるのも確か。もっとも、この値段の小規模ゲームとしては、多分最適解なんだろうなと思います。恐らく一番違和感のある90度方向転換システムにしても、ああするのが一番楽なはずですから。

それと、おまけ要素とったんだから、エピローグはもう少し真っ当な物になりません?せめて、彼のその後くらいは明確にして良かったのでは?あのままだと、単に記憶が混乱した○○を操作させられていた、と言う凄く後味の悪い話にしかならないのですが。
スッキリしないのは多分制作者の意図通りなんでしょうが、あのAVGをクリアさせられた結果が何も明かさないエンドでは勘弁してくれと言いたくなります。


とまあ、全三作、操作性や雰囲気などは良くできおり、基礎部分の欠点は小規模ゲームとして必然なものが主。いずれもシナリオ以外良くできている、と言う事になるかと思います。
今作は個別に売ってますので、気になった物だけプレイするくらいの感じでいいじゃないでしょうかね?個人的には虫けら戦車が一番面白かったです。
こう言う勧め方になってしまうのが、つまり全体感想の方で書いた問題なわけですが……



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この記事へのコメント
はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいておりますが、書き込むのは初めてになります。

記事の内容とは関係なくなってしまうのですが、
管理人さんは「ガールズ&パンツァー」はご覧になりましたか?
この記事の中で戦車に触れられているので、ちょっと、お尋ねしたくなりました。
個人的には、2010年代を代表するアニメであると思います。
ものすごく勝手な評価ですが「陰のまどマギ、明のガルパン」と位置づけています。

私はミリタリーにはまったく詳しくないので分かりませんが、
そっち方面に詳しい人たちの感想を見てみると
「戦車ものの極北」「これ以上の戦車ものは実写を含めても存在しない」
と、ものすごい高評価です。(特に最終回)
これらの感想がまっとうなものなのか、過剰なものなのか、
管理人さんであれば判断がつくのではないでしょうか。
ただ、最終回を見終わってもなお、戦車がまったく分からないままの私でも、
手に汗握って、食い入るように見入った作品であるということは記しておきます。

「まどマギ」にここまでハマっていらっしゃる管理人さんであれば、
「ガルパン」に夢中になる可能性は極めて高いと思うので、
もし宜しければ、時間を割いてみてはいかがでしょうか。
合う合わないはともかく、知らないままでは、あまりに勿体無い作品だと思いますので。

長文、失礼しました。
Posted by あ~せん at 2013年04月02日 01:56
基本的に活字畑で、兵器関係は何度調べても型番と写真が一致しない私ですが、ガルパンは楽しめました。関連でWORLD OF TANKS インストールして、愛すべき38tはやっぱり中途半端だなあ、とか言いながらダラダラプレイする程度には色々と感化されましたし。

ただ、基本的に一点特化のキワモノなので、「総合芸術」(この言い方は大っ嫌いなんですが)のアニメとしては、「私も好きです」以上の事は言えません。
勿論、一点特化に絞り込むための、キャラクターの描き分けだったりドラマを控除する手法は刮目すべき見事さなのですが。

気が向いたらエントリーを起こすかもしれませんが、基本的にはこう言う感想です。
Posted by snow-windsnow-wind at 2013年04月05日 21:49
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