2009年04月17日

無茶言うな

大人に見えた?京都の10歳児、顔認証自販機でたばこ購入

リンク先のニュースを要約すると、たばこ自販機についている大人/子ども自動判別機能が、10歳の少年を大人と判定しちゃいましたよ、と言う話。

所詮骨格やしわ等で判別してるんですから、そんなもの誤認証が起きるのは当たり前。
大体、人力で見ていたって、誤認証は幾らでも起きるわけですから。
老け顔の奴がエロ本購入担当、と言う中学生ルールと同じ話です。

逆に、システマティックに弾いたら、成人してから中学生に間違われた私はどうなるのかと。

だから、これは本当に当然の話なのです。
そう言う誤認証をどの程度まで許容して認可を行うのか、と言うのが普通の判断基準です。
別に、こんな物に限らず、飛行機でも薬品でもクレジットカードでも、問題となるのは、事故率・危険率が「許容できる範囲内」かどうかであって、ゼロか否かではありません。

そして当たり前ですが、危険率は絶対にゼロになりません。

飛行機は1万回飛んで1回事故を起こす程度でも危険とされますが、ロケットは100回に1回の事故で安全と判断される。そんな話を聞いたことがある方もいるでしょう。

なのですが、これを受けて楽しいことを言っているところが……


 府警は製造会社と財務省に必要な措置を取るよう要望。財務省も「100%の判別が出来るよう改善を求めた」としている。(強調筆者)


何が恐ろしいと言って、これが「財務省」のセリフだと言う事実以上に恐ろしいことはないでしょう。

100%に近似する安全性を求めれば、コストは天井知らずに高くなる。だから、安全率は「許容範囲内」かどうかが重視される。これ、常識中の常識です。

万引きに苦しむ店があったとして、私服警備員を一人雇ってカメラを三台取り付けるのは、多分効果的でしょう。
ですが、そこから私服警備員をさらに一人、カメラをもう三台取り付けたとして、かかるコストは同じですが、被害額の減少は確実に落ちるわけです。

なんというか、経済学、と言うのも馬鹿馬鹿しい常識の範囲ですね。

そして財務省は、「費用対効果が低い」という理屈(これ自体、完全な言いがかりと言って良い、非科学的な言説です)で、医療費や福祉費と言った分野を削りまくり、「医療破れて医療制度有り」「財政再建なって万骨枯る」とでも言うべき事態を演出した戦犯です。

その財務省がどの面下げて、幾らかかるか、可能かどうかも解らない、「100%の判別」を要求しますか?

あとですね、一番基本的な所をききたいんですが、この自販機を認可したのは財務省自身ですよね?

仕様書は当然提出されてるはずで、(認識率100%なんて書いてある仕様書を通したとしたら、それこそ無能・ザルチェックと言わます)認識率が100%でないなんて、先刻承知していた筈なんですよ。何を今更、メーカーにだまされました、みたいな事を言ってるんですか?監督官庁の意味、解ってるんでしょうか?きちんと、「誤認識があるのは当然」「その数値は実際には極めて低く……」などとフォローしなければ、納入企業だってたまったものではないでしょう。

勿論、仕様書より大幅に誤認識率が高いと解った、などという話なら非難すべきですが、これではど素人の妄言でしかありません。
専門性の極めて低い官僚制度(最大3年で担当変更。担当になってから知識を泥縄で仕入れる)の問題ですらない、最低限記録調べて物言えよ、と言うレベルで呆れてしまいました。


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