2009年04月21日

どこまでいっても…… エイベックス取締役の罵詈雑言

先日のアレに続いて、今度はエイベックスの取締役です。

ダウンロード違法化とBD課金の次にすべきこと

とりあえず、竹中と組んで日本を荒らし回ったお前がどの口で制度改革を、と言う正論は置きましょう。

この人に正論が通じないのは、彼が今まで書き飛ばしてきた記事を見れば一目瞭然です。

しかしまあ、また良くもここまでたわごとを並べられる物だ、と言うレベルの言説になっておりまして。

以下、面倒くさいので箇条書き。

>ネット上に違法コンテンツが蔓延し、そのコピー/ダウンロードによりコンテンツ業界が大きな被害を受けてきた

ですから、「違法」コンテンツによる被害について、通説となる研究はまだ無いはずですが?むしろ、提出されている研究では、違法コピーと売り上げに、正の相関が見られちゃったりしてるのですが?

あなた方の売ってるCDが売れないのは、単に買う価値がないからだと思いますが?


ブルーレイ課金に関しても……

>私的録音録画補償金は、オリジナルと同じクオリティーのコピーが無制限に可能というデジタルの特性が、アーティストやコンテンツ制作者の所得機会を減少させることから、逸失所得を補填するために作られた制度である。

そのこと自体が、非難にさらされてるんですよ?
補償金自体、非常に批判の多い制度です。何故なら、当たり前の権利である私的コピー(良く「法で認められた」と言う言い方をされることがありますが、正しくありません。所有権は、近代の法体系を根幹をなす絶対的な権利ですから、著作権という他人の所有物に影響を及ぼせる権利の方が、例外なのです)をするのに、「補償」しなければならない「損害」など、本来存在しないからです。

そして、また例によって……

>iPodなどの携帯音楽プレーヤーやパソコンが中心となっている。にも関わらず、これらの機器は対象に追加されていない。これは明らかに不公平だろう。

パソコンの使途として極めて小さな割合しかない音楽ごときが、記憶領域に対して課金をしようなどと言うのが、「不公平」でなくてなんでしょう?
車にはカーステレオがついているから、車から補償金を取れ、と言うくらい無茶です。


また……

>コストとリスクの応分負担めざせ

これは結論部分ですが、引用しなくていいですよね?
たかが音楽産業の小銭と、ネットワークに対する監視、および捜査機関へのフリーハンドに近い検挙口実を与えるようなリスク・コストは、まるで引き合わない。これがダウンロード違法化問題最大の論点です。
いけしゃあしゃあと、良く言えたもの。
要するに「応分負担」とは、「自分以外の誰かの、金と労力と社会負担」でしかありません。

そして、あきれ果てたのがここ。

>例えば業界として違法コンテンツのアップロードとダウンロードの双方を頻繁に行っている者を徹底的に摘発する(アップロードの方が補足しやすいはず)などの断固たる態度を取ることが、リアルの世界で当たり前のマナーをネットでも普及させることにつながる(太字強調筆者)

アップロードの方が補足しやすく、アップ・ダウン両方を行っている者を訴えるなら(「摘発」とか言っていますが、いつからあなた方は摘発権限を持つ機関になったんですか?)ダウンロード単体を違法化する意味などないではないですか。
言っていることが滅茶苦茶です。

もっと言えば、事が「マナー」の問題なら、それこそ法が立ち入るべきではない、私的な問題となります。もともと合理性など無い事に、後付で理屈を考えるから、こう言う訳の分からない言説ができあがるんですよ。


最後に、極めつけがこの部分です。ダウンロード違法化に関してですが……

>おそらくネット狂信論者の人たちは引き続き反対を続けるのだろうが、まったく理解できないし、彼らの主張に正当性があるとは思えない。少なくとも、リアルの世界で同じ行為を行う人がほぼ皆無であることを考えれば、ネットだけ特別な世界であるかのように考えるのはおかしいと言わざるを得ないのではないか。

MIAUのメンバーも、著作権法の第一人者である中山教授(消極的に懸念を表明)も、狂信者呼ばわりですか。
さすが、エイベックスの御用学者は言うことが違います。
反対論者は全て狂信者…… 2chのゲームハード板にでも、執筆の場を移された方がよろしいと思いますよ?

それと「リアルの世界で同じ行為を行う」人は、残念ながら山ほど居ます。
あなたは、生まれてこの方、全ての音楽を「購入して」聞いてきたのですか?
友人にダビングしてもらう事も、CDレンタルで借りてコピーすることも、ラジオからエアチェックする事もせずに?
それで、「音楽好き」になれる人間が居るとすれば、それは一握りの金持ちだけだと思うのですが。

結局、こう言う連中の言説が全く心に響かないのは、著作物を金儲けの道具としてしか論じていないからでしょう。

MIAUの津田氏にしても、作家の佐々木譲氏にしても、むしろ過度の保護や強引な法規制に反対する人の方に、文化に対する愛がより強く感じられます。

対価確保のためなら社会も文化も消費者(読者・聴取者)も、あるいは未来のクリエイターも知ったことではない、と言う態度の者に、各文化の愛好者が賛同するのは難しいのではないでしょうか。

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