2009年06月08日

俺たちに翼はない 攻略完了

俺たちに翼はない -Limited Edition-
俺たちに翼はない

まずは、隼ルートクリア。

このシナリオは、別れを描くんですね。良いキャラクターが揃っていただけに、本当に悲しさもひとしお。勿論、みんな幸せに笑って去っていくのですが、それが慰めになるわけではありませんから。

でも、別れのCGは各キャラクターに欲しかったかも。特にアリスとマルチネスは、短く綺麗に決まった良いシーンなので、是非とも一枚絵で描いて欲しかった。

そして、ギャルゲーとしては今一という今までの経過があるためか、恋愛パートはやっぱり面白くありません。
確かに鳴は非常に面白いキャラクターですし、どこかずれた恋愛模様も見ていて楽しいです。ですが、物語の焦点はそこにはないわけで、そんな傍流の話に区切りが付いたことをもってエンディングに入られても、気持ちが放り出されてしまいますよね。

と、同じパターンが三度続いてゲンナリしていた所でなんと夢ラジオからコンドルの声が。
どうやら、グランドルート解放の条件は、全員クリアではなく、全主人公で一回ずつクリアだったようで。おかげで、どうにも好きになれない山科さんはスルーして良いようです。

と言うわけで、スキップを駆使して封印されていたラストルートへ。

ルート分岐がされると同時に、初代ペルソナを彷彿とさせるムービーが流れ、ラストシナリオが始まります。

まさか、これだけ気合の入った移行の仕方とは思いませんでした。5年前のCLANNADが思い出されて少し警戒レベルが上がりましたが。

なお、この時点で、開いてないCG数を見ても相当ボリュームがあるのは明らかでした。プレイ時間、既に30時間は超えていたはずなのですが、期待はふくらむと言うものです。

こうして始まる統合編。一番大事な統合の同意をすっ飛ばしたのはさすがに唖然としましたが、そこは書いても長くなるばかりで楽しくないと判断したのでしょう。
まあ、いい判断だったと言う事にしておきます。

実際、統合した主人公がどこかずれた受け答えをしながら馴染んでいく様子は、非常にほほえましく面白い内容で、余計なシリアスシーンを前に挟む意味はなさそうです。特に、五倍になった妹への愛情(彼らの存在意義そのもの)が暴走する様は、エロでも18禁でもなく、本当におかしくて笑えます。

何より、カルラ編の痛々しさの混じる笑いと違って、完全な統合に向けての言わばリハビリ過程ですから、安心して笑うことができるのが大きいでしょう。

エロシーンが邪魔だろうと言うのは、強く主張したい所ですが。

しかし、リハビリがそのまま終わっては、物語としてヤマがありません。と言うわけで、人格が統合してなお思い出せない記憶という、最後の謎が大きく鎌首をもたげてきます。

ここからは、主人公の過去を辿り、記憶を回収するお約束ルート。ありきたりではありますが、一つ一つのイベントをきちんと描き込み、プレーヤーを置き去りにすることはありません。一枚絵や背景、音楽も丁寧に作られていて、シーンを綺麗に演出しています。

ところが、またしても!またしても、話がきちんと落ちない内に、何やらなし崩し的に、物語は終幕へ。多重生活のそれぞれについて、オチが付いていません。明日香のちょっかいも、高内の行動も、カケルも鳴もアリスも全部途中で放り出したままです。何ですか、これは!?

プレーヤーが望んでいたのは、全ての物語に幕が引かれるグランドフィナーレだったはずです。これでは、単なる小鳩ルートでしかありません。一人メタ視点で話していたコンドルや、プレーヤーとの関係が曖昧な「観察者」「死神」の話も、ハァ?としか言いようのないオチを付けて放擲。

これは、「やっちゃった」感が漂いますね。序盤がキツかったのは中盤以降で相殺しましたが、ラストがこれでは…… 中途半端にせず、きちんと全ての風呂敷を畳めていたら、名作になったかもしれないのに。

ある意味群像劇なのですから、それぞれの落とし前が付けられているかどうかが、重要な所でしょうに。
あー、こう言う勿体ないパターンが、一番ガッカリします。ここまでボリュームを作り込んだのだから、最後の最後で手を抜くなと。

何だか、これだけ長時間付き合ってきて、一気に力が抜けました。なんで、こんな事になっちゃったのかなあ。



あ、ギャルゲーとして見た場合、一番許せないのは妹が本当の「妹」じゃないって事なんですがね!新世紀もここまで来て、「マルチ従妹システム・お兄ちゃん」(by νばるへぶ 過去ログ消えてるけど)かよ!



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