2009年06月21日

けいおん! 最終話 「けいおん!」 感想

気づけば「けいおん!」も最終回。密度の濃さは見事でしたが、いくらでもダラダラ続けられる素材だけに、もっと話数を費やして欲しかったという無い、ものねだりもしたくなります。
まあ、番外編はあるようですが。

ところで、最終話になって、舞台の学校が女子校だと気づいた私は、やっぱりダメですか?あずまんが辺りから、舞台が共学でも画面上では女子しかいない、と言うパターンが多かったので、すっかりだまされました。
だって、沢ちゃん先生の想い人とか、出てきてたじゃないですか…… 確かに、同じ学校だとは一言も言ってませんでしたけど。

冒頭。あちこちで沢庵沢庵言われていたのは、こう言うことですか。まさか、割とシリアスなはずの最終話でこう来るとは思わず。つかみはバッチリですね。

そして、唯を看病する憂。抜き出した後勝手に生えてくるボックスティッシュにも気を取られないほど、ニヤニヤさせてもらいました。

さて、最後のオープニングですが、今頃になってはじめて各キャラの紹介画面の飾り枠に、ひらがなでキャラ名が書かれていることに気づきました。てっきり、グラフィックアートみたいなもんだとばかり……
一回そういう風に見てしまうともう気づかないわけで、全く困ったもんですね。最終回で気づけたのは僥倖ですが、最初から気づいていれば序盤から名前をすぐ憶えられたのに。

なお、9話の感想でした期待は残念ながら裏切られ、梓は最後までオープニングでは演奏シーンのみの登場。日常風景にも出て欲しかった。

憂の「口移し」発言を、さらりと流せる自分が嫌です。と言うか、憂ならそれくらい普通に思うよね、みたいな。

澪が衣装を選んでいておかしくなるシーン、モデルが全部ムギというのは、澪の妄想なのかと思ってたら、本当に着てるというオチ。最後まで、ムギは良い汚れ役(違)です。
まあ、次のシーンの空気読まないさわ子先生も、相変わらずでしたが。

そして、まさかと思ったらやっぱり入れ替わってる憂。一瞬そうかなと思ったんですが、リボンの色も違うし、熱に浮かされておかしくなったのとどっちか悩みました。それにしても、明らかに唯より才能ありますよねえ……

さて、涙ぐんで赤らむ梓が見れて眼福だった所でライブへ突入。
ステージ衣装?……なんて言うか、バスローブと言うかアメリカ映画に出てくるコールガールと言うか。こちらは、目の毒じゃなく気の毒な感じだったので、スルーで。
ナチュラルにスキンシップに持ち込む唯の同性キラーっぷりは、存分に見せつけて頂きましたが。

で、ここでも憂が出てくるわけですが、お姉ちゃん以外と仲良くするなって言ってるだろ!!

失礼。
まあ、最後にはお姉ちゃんが中心だったので良いですけどね。

それにしても、まさかクライマックスで、ああいう場面作りをすると思わなかったので、本当に意外でした。
ただ、一話と同じ構図で、一話と同じ道を、しかし一話よりも遙かに格好悪く遮二無二走る唯。その姿は、最後の最後で、見事に一年間の成長を感じさせてくれます。

そう。「格好悪い」事が、本当に格好良いんです。
どうでも良いことに夢中になって、下らない活動なんかに必死になって、そしてそれを大切に思う気持ちを共有できる仲間がいる。結局、「けいおん!」が描いてきたのは、そう言う当たり前の姿なわけですから。

最初から何度も指摘してきた、彼女たちのダサさ、格好悪さ、普通さは、ここで完全に昇華されて、かけがえのない価値を画面上で表現してみせるわけです。

だから、最後に唯は、一人だけステージ衣装を着ず、歯をむき出し、汗を飛ばし、顔を歪めて、馬鹿みたいに恥ずかしい歌詞を熱唱しなくてはならないのです。だって、それが最高に格好良いのですから。

格好良いと思わなかった人は、要するに作品がその魅力に捕まえ損ねた人と言う事。その多寡が、つまりこの作品の評価と言う事になるでしょう。

少なくとも私は、ニヤニヤではない晴れやかな笑顔で、この作品の終わりを見る事が出来たと思います。

後は、幕が下りる所の演出ですが、「おしまい」の所は要らなかったかなあ、と言うのが正直な感想。夕日の差し込む無人の部室に音楽を重ねて終わった方が、いずれ終わる・もう戻ってこない学生達の日常物語として、綺麗な幕になったのではないかと。

ただ、番外編がこの後にある、と言う事を前提にするならば、あの「締まらない」締め方もありな気がしてきます。この辺は、DVDなりになった時、どう整理されるかで決まるかな?


けいおん! 7 (初回限定生産) [Blu-ray]
けいおん! 7 (初回限定生産) [Blu-ray]

結局13話だとすると、7巻には一話しか入らないんでしょうかね?




けいおん!関連エントリーはこちら





同じカテゴリー(アニメ・映像系)の記事画像
「HELLSING X 上映イベント」に行って来ました
アニメ PSYCHO-PASS #06 「狂王子の帰還」 感想
アニメ版「リトルバスターズ!」 第6話感想
アニメ PSYCHO-PASS #05 「誰も知らないあなたの顔」 感想
アニメ PSYCHO-PASS #04 「誰も知らないあなたの仮面」 感想
アニメ版「リトルバスターズ!」 第5話感想
同じカテゴリー(アニメ・映像系)の記事
 意志決定の機会を与えられない物語『この世界の片隅に』 感想 (2016-12-07 00:00)
 「作家性」とは歪さと見つけたり/『君の名は。』感想 (2016-09-08 00:00)
 面白いのが一番!『ゴーストバスターズ』リメイク版 感想 (2016-09-02 01:00)
 素晴らしい、そして欠点だらけの怪作 『シン・ゴジラ』感想 (2016-08-04 00:00)
 これはダメな映画では? 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想 (2015-07-10 00:00)
 酷いなこりゃ 映画版Steins;Gate 『負荷領域のデジャブ』 感想 (2013-05-02 00:00)

この記事へのコメント
けいおん!愛を感じる素敵なコメントに
感服いたしました。

唯Verの「ふわふわ時間」が澪Verと比べ
ちょっと下手に聞こえてしまいましたが
それは、それで自分的にはアリだと思いました。
これってCDとかには収録されないのかな?
Posted by ポン吉 at 2009年06月22日 11:28
1話目では転んだ廊下で再び転びそうになるもぎりぎり踏みとどまるカットも
またさりげなく成長を暗示してるんでしょうね。

ポン吉さん
唯バージョンのふわふわは「5人バージョン」として来月発売のミニアルバムに収録されるようです。ちなみにだみ声の方は映像ブルーレイ版の初回特典だそうで……アニメのコンテンツを揃えるのは大変のようですねえ。
なお、前述のミニアルバムには12話のもう一つの劇中歌の「ふでペン~ボールペン~」、新歓の回の「私の恋はホッチキス」も収録されるようです。

それにしても、一連の独特の曲タイトルやふわふわ時間の歌詞は原作では一発ネタに過ぎなかったはずですが、原作者もまさかここまできちんと楽曲にされるとは思ってなかったでしょうね。作曲のほとんどは新進気鋭な23歳の若手ミュージシャンによるものですが、なかなかいい仕事してると思います。
Posted by MJ at 2009年06月22日 15:42
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。