2009年06月20日

民主党は何を考えているのか? 児童ポルノ法改正案審議入りへ

児童ポルノ禁止法:改正案審議入りへ--26日衆院で

要するに、審議入りを拒否していた児ポ法改正案を審議することにしたわけです。
一昨日の段階では、保坂議員の日記(最下部)で、民主党は捜査可視化法案が先だと突っぱねているという報告が出ていたので、喝采を送っていたのですが。結局、重要法案である可視化法が無視されたまま審議入りって、まさか与党の要求を丸呑みしたんでしょうか?


前にビスコンシティと言う概念について書いたことがありますが、このタイミングで民主党が審議に応じると言うことは、これを大きく傷つけます。

本当にあの改正案を重大な問題と思っているのなら、審議に応じる理由はありません。
自民党は最近のゴタゴタで支持率は酷いことになっており、無意味に延長された会期さえ終われば、政権交代は指呼の距離まで迫っています。

つまり、本当に与党案を葬る気があるのなら、解散まで審議に応じず委員会で止めてしまえばいいのです。少し籠城すれば援軍が来て戦況が変わると解っているのに、城門を開いて出撃する馬鹿はいません。要するに、民主党は優先順位か党内政治の結果かはともかく、児童ポルノ法改選案阻止という論点を、捨てることにした可能性が高いと言う事です。

しかも、既にダウンロード違法化が決まっていると言うことを忘れないで下さい。誰でも捜査の対象にできる法案と、誰でも有罪にできる法案がセットになれば、何が起きるかは言うまでもないでしょう。

オウム信者を端から軽犯罪法違反と銃刀法違反で引っ張った警察のやり口を、私はリアルタイムで見て良く憶えています。「相手がオウム信者だから」などと言ってこれを危険視する人間を嘲笑っていた連中は、同じパターンの職質・点数稼ぎが横行する現状をどう思うのでしょう?

現在、オタク、ロリコン、ダウン厨、などと言って上記法案への懸念を嘲笑っている人間は、その辺を良く肝に銘じて頂きたいです。

ニーメラーの言葉を一々引用するのも飽きましたが、有名な治安維持法は、共産主義者以外に適用されるなど、当初誰も想像していなかったのですよ。
(笑えることに、治安警察法制定に反対し、以後同法に痛めつけられて来た各政党も実質的な反対はしなかった)

そして、民主党は正に、我々マイノリティを見捨てつつあるわけです。大多数の人間は「ユダヤ人」でないという理由で……

徒労感が絶望へと転化しそうになっていますが、まだ可決されたわけではありません。民主党・民主党議員への働きかけは、正念場と言えるかもしれません。
是非、最後まで諦めないでできる事をして頂きたいです。

なお、以前手紙を送った民主党議員からは、結局返事がありませんでした。
当時の党の見解をコピペすれば良いだけの筈なのに返事がもらえなかったと言うことは、当該議員が方針に反対だったか、民主党自体が妥協することを決めていたかのどちらかでしょう。

どちらにせよ、北海道二区選出の衆院議員「三井辨雄」には、絶対に投票しないことをお勧めします。


別方向から見れば、今回の民主党の妥協はまだマシと言えるかもしれません。
政権交代してから手の平を返されるよりは、今の内であればしっぺ返し戦略をとることができるのですから。

それにしても、二大政党制を指して「ラベルの違う二本の瓶」とは、良く言ったものです。(ロバと象しか選べない、でも可)両方がどうしようもないとするならば、結局共産か社民か国民新党かという弱小三択になってしまうわけで。泣きたくなってきますね。
右から左まで取りそろえているので、ある意味選り取り見取りですが。

それにしても、現在の民主党の主流派は旧社会党系のはずなのですが、一体何をやってるんでしょうか?社民党がここでは正論を吐いて本当に良い働きをしているのに、恥ずかしくないんでしょうか?

あなた達は、表現の自由が認められない時代に、どれだけ酷い目に遭ってきたか忘れたのですか?
警察の捜査権が無限拡大する国で、どれだけやりたい放題が為されるか、教訓を学んだのではなかったのですか?
お願いですから、普段言っている「過ちは繰り返」さないとの言葉が本心ならば、きちんと行動で示して下さい。

治安維持法小史 (岩波現代文庫)
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無駄に大きな力を持った法律は、恣意的な運用によってあっさり凶器に変わるのです。


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この記事へのトラックバック
児ポ法の審議について「共産党」から返事のメール来ました。
共産党=単純所持に関してはやはりかなり慎重な政党であるって事ね。

ははははは、しかし本当北へ。の国様が言うように...
選択肢は限りなく少ない【チラシの裏(3周目)】at 2009年06月21日 16:25
この記事へのコメント
同感ですね。

これが自由と人権を憲法に掲げた国家のする事だとはとても信じられません。

よく言われる、対面を守る為の審議入りだとしても、この法律を審議入りするのは、腹を空かせた猛獣の檻に手を突っ込んでビスケットを取るようなもの。

二大政党がこの様では、仮に政権交代したところで日本の未来は暗い。
21世紀は、この馬鹿どもが残した負の遺産の返済で終わりそうです。
Posted by KG at 2009年06月21日 01:48
こんにちわ。
個人的にも同感ですね。

まぁ、3月時点で民主は聞く耳持たないヤオをやらかす政党と判断していたのでアレですが、こうあっさり手のひらを返すとならば時期選挙では絶対に投票しませんね。
少なくともポーズだけだったという典型的な例でしょう、まともに国民や冤罪の事等考えているわけがない。

とりあえず手紙は出してみましたが、こいつらの事だからまともに読みはしないかなーっと思ってたりします。
正直かなり参りますよね。

信用できる政党が例え弱小でもひとつくらいあればよかったのですが。
Posted by りず at 2009年06月21日 15:57
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