2009年07月18日

「MASS EFFECT」 ファーストインプレッション

このエントリーは、結構前に書いてあったのですが、児ポ法関連等に押し出され、今頃になってのアップとなりました。


Mass Effect
Mass Effect


洋ゲーでささくれだった気分を癒そうと、タイムリープを買いにヨドバシに出かけたはずが、気づいたらこれを掴んでレジに並んでいたでござる。

と言うわけで、マスエフェクトです。店頭ムービーが格好良すぎて、嫌な匂いを感じ取りながらも衝動買いしてしまいました。

内容は、要するにスター・ウォーズ。
古代異星人の遺跡を利用して宇宙に進出した人類と、元々銀河に進出していた異星人(彼らも同じ古代種族の遺跡を使っている)が織りなすスペースオペラです。

主人公は、人類初の超法規捜査官「スペクター」となった海兵隊少佐。絶滅種族の遺産を巡る陰謀を追って、宇宙を飛び回ることになります。
一応RPGと名乗っていますが、基本的にはFPS(TPS). レベルアップで増えるのも戦闘系の能力だけで、この辺FALLOUT3(前に書いたレビューはこちら)とは傾向が違います。

でまあ、ファーストインプレッションなんですが、最初に書いた「スター・ウォーズ」の一言で、良い点も悪い点もまとめられてしまうのですよ。

まず、メカデザインや宇宙空間、古代異星人の残した巨大構造物の映像などは、本当に見事。これがあったから衝動買いしたわけで、さすがとしか言いようがありません。本場ですもんね。

一方、ヒューマノイドばかりが闊歩する都市の様子や、あまりにも人間的な論理が横行する異星人の描写には溜息が出ます。そもそも、モーションキャプチャーを使ったせいなんでしょうが、ヒューマノイド異星人は、どいつもこいつも「着ぐるみを着た人間」の動きにしか見えません。

一応象とゴリラの中間のような種族や、タコとクラゲの中間のような種族はかなり面白いのですが、こいつらは完全に脇役。戦闘参加すらありません。
大体、こう言う種族が居るのに、各種族が共同で使う都市に階段がやたらとあるデザインってどうなんですか?バリアフリーにしとかないと、通行不能の種族が大量にいるんですが……

まあ、この辺スペースオペラだから、としか言いようがないとしても、なんでアメリカ人にスペオペを作らせると、どいつもこいつも海軍と海兵隊になるのやら。往年の名作TRPG、トラベラーなんかもそうでしたが、これは完全にアメリカ人の病理ですよね。海外、つまり宇宙に出る人間は海軍の軍人だけ、と言う大陸根性。あんたらの住んでる土地を「発見」したのは、軍人じゃないだろうと言いたい所です。なんで、海兵隊の少佐が、新鋭宇宙戦を駆って地道に惑星探査してるんでしょう?
スター・ウォーズだって、一番の人気キャラは、王族でも軍人でもないハン・ソロだったはずなのですが……

諧謔とブラックジョーク溢れる、良い意味でアメリカンだったFALLOUT3と、どうしても比較してしまう所。

まあ、そう言うお約束はとりあえず流すとして、やはり刮目すべきはそのボリューム。
十数個ある星域にそれぞれ複数個ある星系の各惑星(場合によっては衛星や浮遊基地)に全て設定やイベントがついており、そこを見て回るだけで十時間くらいは軽く経つでしょう。会話や情報端末の検索で得た情報は、即座にデータベースに登録され、適宜参照可能。また、データベースに新しい単語が登録される度に経験値が入るので、ちゃんとゲーム的な意味が持たされています。
金を手に入れる主な方法は、未探査星域を回っての鉱脈・遺物探索ですし。

おかげで、乱舞する固有名詞にも、大して苦労することはありません。

勿論、サブクエストを含めて詳細なレポートがリアルタイムで追加されるため、同時に十数個のイベントが進行しても全く問題ありません。

この辺、かけているお金が違うので当然ですが、この前の無限航路(関連レビューはこちら)とはできが違います。

一方、最初に基本はFPSと書いたように、戦闘と会話以外の要素はかなりなおざり。地質探査も鍵の解除もデータベースのクラックも、全て旗挙げゲームのようなできの悪いミニゲーム(画面上で光ったボタンを五回押すだけ)にまとめられています。

また、最悪なのが飛ばせないムービーと飛ばせるセリフ。

まず前者ですが、惑星への着陸、星系の移動、ゲーム起動時と、一々スキップ不可のムービーが流れます。戦闘前のムービーも同じで、キツいバランスのボス戦など、完全な嫌がらせ状態に。
そして、エレベーター!階層を移動する間、一分近く見てるだけ。文明の中心シタデルはこれがやたらと多く、発狂しそうになります。会話イベントが流れる場所もありますが、イベント中の時間は別換算で、結局一分待たされる○○仕様。

後者は、もっと切実。セリフのスキップ(字幕を読み終わったら、そりゃ飛ばします)と選択肢選択が同じボタンのため、誤クリックが頻発。
こんな物、選択肢表示時は選択肢をニュートラルにするか、Xボタン押しっぱなしで選択になるという××仕様を何とかするだけの事の筈なのですが……

基本となる戦闘のできが良く、スペースオペラとしても十二分に及第点。なのに、この辺の脇の甘さは、正にMICROSOFTの面目躍如でしょうか。

やっていて楽しいのに、基本的なゲーム設計以外の部分でストレスがたまる、そんな勿体ない作品というのがとりあえずの感想です。




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この記事へのコメント
>なんでアメリカ人にスペオペを作らせると海兵隊になるのやら。
 アメリカ海兵隊が「殴り込み部隊」と渾名される程の特殊な軍隊だからです。
 真っ先に敵地の上陸を目的とした厳しい任務のため、アメリカの軍隊の中でもかなり厳しい訓練をする軍隊で、映画「フルメタルジャケット」にもその訓練風景が出てきます。
 まぁ、アメリカの人が外地に進出するイメージは、軍隊による侵攻という考えなのでしょう。
 「エイリアン2」でも何故か宇宙なのに宇宙海兵隊が出てきたのは、屈強の軍隊を派兵するということだったんでしょうね。
Posted by ものじものじ at 2009年07月18日 23:12
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