2009年07月12日

涼宮ハルヒの憂鬱15話 「エンドレスエイト」(その4) 感想

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)


全く変化のない(勿論、カット割り等はガンガン変わっていますが)あいかわらずのエンドレスエイト。今回は前回から13ループ後のようですが、本当に変化がありません。
恐らく、長門の言っている、バイトや縁日などの内容が異なる例外パターンを飛ばして、あえて標準的なループを選択して放映している、と言う事なのでしょう。

今回見ていて思ったのですが、これは26話まで本当にこのまま行ってしまいそうですね。
ふざけていると言えばふざけていますが、相変わらず絵は背景から全て描き直し、セリフも再収録で、ほとんど通常と手間は変わらないはず。らき☆すた辺りから始まる実験作の系譜に、このハルヒ1.5期は位置づけられるのかなと思います。

ある意味これって、凄く贅沢であると同時に納得できませんか?
ハルヒという、搦め手演出で大人気となったアニメの続編だからこそ、こんな無茶苦茶な実験も許される。制作会社がこう言う試みをやってみようとした場合、一番企画を通しやすい土壌にあるわけです。

潤沢な時間と予算をかけて、ほぼ同じシチュエーション・ほぼ同じ話を様々なカット割りや演出で作り替えてみる。こんな面白い事、普通はできません。スタッフの訓練としても、もの凄い経験値になるんじゃないでしょうか?

でまあ、面白いかと言われると、「これはこれで」という感じでしょうか……
手間暇かかった映像作品を毎週見せられているのは確かなわけで、そう言う試みだと割り切ってみれば、別に腹を立てる事も無いかと。
「そんな実験に付き合ってられるか」と見るのをやめる人間が多数出るのは、織り込み済なのでしょうね。
だからこそ、第2期ではなく、あくまでも第1期の再放送+αとし、事前に情報を絞ったのかなと。もし、従来どおり散々盛り上げて新シリーズと宣伝してこれだったら、本気で怒り出す視聴者は今よりずっと多かったでしょうから。


以下、一応今回の見所。

今回ハルヒはプールではリボンを解き、バイトの時には例の短式ポニーテイルにしています。この辺も、繰り返すトライ&エラーの描写かもしれません。




初めてツーピースの水着を披露し、結果「気の毒」としか言いようのない貧乳ぶりを露呈する長門。
って言うか、腹と胸の比率が……




残ったのは木棒。




前回のまるで似合わない清純ワンピース姿も、この心象風景と重ねれば不気味な魅力を発揮。「過ぎ去る夏」の象徴によく使われる図像を、こういう風に料理。
もっとも、魅力の大部分は、「セリフがない」事から来ているかもしれませんが……




一方、今回の長門の態度は、終始完全に鬱状態です。巻き込まれた事態への対応で、キョン達は気づいていないようですが。かくして、「消失」における暴走への伏線は、着々と積み上がっています。

やっていることが「観測」だけとは言え、観測は必然的に観測対象に影響を与え、観測者自身もフィードバックを受けざるを得ない。基本的なSF話です。

何かもう色々と吹っ切れてきたので、開き直って次のループを楽しみに待ちたいと思います。



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