2009年08月05日

書籍版JASRACへの道 日本文藝家協会とペンクラブ

著作権に関して、利権ゴロと化している権利者に対し鋭い意見を表明している佐々木譲氏が、日本ペンクラブと文藝家協会について書いています。

日本文藝家協会が山分けするもの

ここで言及されている三田誠広と言う人のWEBページはこちら

過去の遺産で食っている人達が著作権について無茶なことを言うのは、経済原理だから仕方ないですよね。
でも、そのセンスは無いと思います……


それにしても、ペンクラブは表現の自由を守るための集団の筈なのですが、その機関誌上で他団体の商売の宣伝って、どう言うつもりなんでしょう?

そう言う団体の理事であれば、あればこそ、そんな立場の濫用は避けるべきです。そもそも、そんな事をしている場合なんでしょうか?

ペンクラブは、児童ポルノ法が導入された際には、このような声明を出し、非常に真っ当な反対論を提示しました。

それが今回、全く出てこないのはどうしたことかと思っていたのですが、こう言う内部体制の変化もあったのでしょうね。

ちなみに、今回沈黙している団体としては日弁連もありますが、2003年に出した意見書の内容がそのまま当てはまるので、改めて意見書を出す意味は無い、と言う事かもしれません。

余談ですが、リンク先の意見書は非常に良くできているので、一度は目を通しておきましょう。
宗教系の団体などが良いように解釈して滅茶苦茶なことを言っている条約などについて、法律の専門家の立場から詳述されています。

>ポルノコミックにおいては、被害を受けた実在の子どもがいない。芸術性の高いコミックやイラスト、小説と、規制すべきとするポルノコミックとの線引きには困難な場合も想定され、いたずらに表現の自由を侵害する危険がある。目にあまるものについては、刑法のわいせつ物陳列、頒布、販売罪の構成要件に該当するか否かの検討をする余地はあるとしても、本法の対象とすべきではない。実在の子どもがモデルとなっていると推定されるようなコミックが存在するとするなら、名誉毀損罪等、他の犯罪として処断されるべきである。

>「子どもの売買、子ども売買春および子どもポルノグラフィーに関する子どもの権利条約の選択議定書」にも、コミック規制を義務づける条項はない。



この辺など、わいせつ物規制とごっちゃにした議論が行われる事への懸念が、よく示されていますね。


こう言う動きと比較すれば、JASRACと精神的兄弟である利権ゴロが、如何に有害か解るでしょう。
彼らは、目先の金を追いかけて、本当に大切な文化や表現の自由など歯牙にもかけません。
氷山が迫ってきているのに、以下に乗客にボッタクリ価格の船内食堂を使わせるかに汲々としているようなものです。

そもそも著作権法ですら、権利は「もつて文化の発展に寄与することを目的」として認めている、単なる手段。どっちが主かは、問うまでもない筈なのですが。
こんな、会の目的すら知らないかのような人間が理事になってしまうなんて、ペンクラブは大丈夫なんでしょうか?
さすがに、ユーザーに「余計なことをするな」などと言い出すソフ倫よりは、遙かにマシでしょうが……

それでも私は戦争に反対します。
それでも私は戦争に反対します。

その内容に対する賛否はともかく、ペンクラブは主張をしてナンボなんですよ。↑みたいに。

彼らが拠って立つペン憲章の内容は、こちら今回児童ポルノ法改正問題に発言しない方が、むしろ不自然だと解るでしょう。

おまけとして、wikipediaのリンクはこちら。所管が外務省なのは、国際協調を基盤とする団体だからですね。↑の反戦主張もそう言う事です。この辺は、UNESCOと同じと考えると解りやすいでしょう。



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