2009年08月10日

結構良いバカゲー 「NUGA-CEL!」(ヌガセル!) 感想

NUGA-CEL!(ヌガセル!)
NUGA-CEL!(ヌガセル!)(PlayStation2)



死ぬまでゲームをやり続ける覚悟と気合を持ったゲーマーは、子どもの心を持ち続けるのが大切だと思います。

と言うわけで、中学生のような純粋な気持ちで、こんなソフトを購入してみました。

内容は、「初音ミクのイラストレーター描く美少女キャラを、コスプレさせてパワーアップ!戦闘では、敵の服を脱がせれば大幅パワーダウン!」と言うもの。

……なんか、中学生と言うよりオヤジ臭い気がしてきましたが、多分気のせいでしょう。部下の美少女に旧スク水着せて戦場に放り込むとか、よく考えたらセクハラの上にパワハラじゃねえですか。

閑話休題、オタクたるものB級好きは先天性の病みたいなもの。バカゲー騎士団残党としても、やらないわけにはいかないでしょう。
で、期待に胸ふくらませて起動したのですが、ここで私にとって非常に残念なお知らせが……


(C)2009 IDEA FACTORY


やっちまった!?

メーカー差別は良くない、と言う正論は、積み重なった経験の前には無意味です。「ネバーランド戦記」とかな!


とは言え、もともと「ろくでもない」ゲームを期待して買ったのですから、どんなに辛くても残さずいただく覚悟でゲームスタート。

まず、お約束の世界設定ですが、ナレーターがノリノリで心底どうでもいい設定を語っている所に、ヒロインが突っ込みを入れて切上げると言う趣向。
これがなかなか面白く、

「何シリアスなゲームみたいな解説してるのよ?パッケージ見なさい」
「……エロゲー?」
「恐ろしいこと言わないでよ!ただでさえ最近厳しいんだから」

みたいな会話にテンションが上がってそのままスタート。

基本的なルールは、鬼畜王ランスみたいなSRPG。敵の領土に攻め込むとターン制のRPG型戦闘になり、規定回数勝利すると領土を奪えます。敵味方共に戦力はゆっくりとしか回復しないため、戦闘に出すパーティを交代させる事が重要。基本部分は、ちゃんとしています。
もっとも、収入が上がると毎ターンこちらは全回復が基本となり、この前提は崩れますが。

そして、お待ちかねのコスプレ&脱がせですが、すいません、勘違いしてました。
「脱がせると有利になる」ではなく、「脱がせなければ話にならない」です。

まず、前提として敵は強いです。しかも、味方の服はやけに破れやすいため、短期決戦で敵を無力化する必要が出ています。

ここで、基本システムの解説。

基本的に敵味方共に武装はコスチュームのみ。そして、ステータスは、初期レベルから不変の固定値プラス、モンハン型の装備依存。ちなみに、レベルが上がっても上昇するのはHPのみで、しかもレベル毎1とか2のカスみたいな数字です。

しかも、服が脱げるとキャラクターは悲鳴を上げてへたり込んでしまい、1ターンの間行動不能に。

つまり、脱がされたキャラは完全に無力化されます。
前述の通り、レベルが上がってもステータスは上がりません。よって、後半に行けば行くほど、服が脱げた時のステータス下降は過激になります。

一応服を着替えるコマンドもあるのですが、1ターン消費してしまいます。また、脱がされた後このコマンドで着直そうとしても、素早さも低下しているために敵に先手を取られ、即死するだけ。そして、死亡からの復活と服の耐久力回復は、戦闘中は一切不可という仕様。

そして、服の残り耐久力は、大まかにしか解りません。プレイした感覚としては、攻撃を受けた「回数」が重要。恐らく、属性ごとの固定値(弱点か、弱点でないか)に、ダメージのレベル毎の区分値(0ダメージ、小ダメージ、大ダメージくらいの区分だと思います)をかけた値が低下しているのではないかと思います。ただし、防御をしているとほとんど下がらないようなので、この辺を上手く使えるかが勝負の鍵。

要するに、如何に「脱がされる前に脱がす」かが、最重要のポイントとなります。


逆というと、このシステムによって、どんな強力な敵でも、細かな攻撃を当て続けて服を壊して逆転を狙うことが可能になります。
逆に、雑魚相手と侮っていると、集中砲火を受けて敵に金星を上げられる事もあり、戦闘は緊張感が溢れます。

なお、戦闘時の命中および予測ダメージは事前に全て提示されますが、ターンの進行によってステータスは変動するので、参考程度ですね。一番重要な服の耐久力関係は、上記の通りですし。

そして、余り長いとだれることが目に見えている事もあって、クリアまでの必要時間は、長くても25時間くらいかと思われます。

とまあ、相変わらずバランスが悪い面があるものの、(服をガンガン改造してステータスを上げる事を憶えないと、二つめのイベント辺りでにっちもさっちも行かなくなります)ゲーム自体は結構面白くまとまっています。

特に、最強ランクの装備が解禁され、素材も揃って力押しが効くようになってくると、さくさく進んで一気に楽しくなります。
バカゲーなんですから、毎回敵キャラの服が破れるのを見ながら、見せ技など交えつつ攻略を続けるのが王道でしょう。中盤が辛いのが難点ですが、後半のカタルシスにつながると思えば、悪くありません。


ただ、オープニングであそこまで飛ばしてくれたのに、あんまり面白くないシナリオはどうしたものでしょうかね?テンプレートの友情劇とか対立劇とか、別に要らないでしょう?
B級のネタ作品と言うことで、短期開発で手間を余りかけずに送り出されていることはすぐ解ります。ですが、それならそれで、オープニングのようなノリで終始押し通して欲しかった。手間も暇もかけられないから、テンプレートの適当なシナリオでお茶を濁すというのは、この手のギャグ作品としては致命傷かと。何しろ、「ありきたり」では意味がないのですから。

この辺り、電波ソングとふざけた内容紹介で注目を集めながら、シナリオで益体もない「ドラマ」を展開して全部をぶち壊しにした「巫女みこナース」が思い出されます。

こんな世知辛い状況下にバカゲーをリリースした心意気は買いますが、(実際「買った」わけですし)不徹底なのが残念です。

キャラクター達など、わざとらしいまでのテンプレで、説明書でセルフ突っ込みが入っている位なのですから、いくらでもネタに出来たはず。
まだエンディングは見てないのですが、そこまで行けば印象が変わるのかな?何にせよ、結構面白いのは確かなので、最後まできちんとやるつもりです。


ところで、私はあちこちの店を回って見つからず、結局新宿ヨドバシで指名買いしました。(棚には、切れていたのか見つからず)変に売れているのか、そもそも入荷数が少ないのか解りませんが、これから買おうとする人は、通販を使うのが良いと思います。
(うちのアフィリエイトで買ってくれ、と言う意味ではなく。本当に探すのに苦労したので)





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この記事へのコメント
私も、発売前からどうもいまいち吹っ切れていない印象を受けたのでスルーしました。
バカかエロか、どっちかに徹底して突き抜けたほうが良かったと思います。

それにしても最近アイデアファクトリーは乙女ゲーにも力を入れているようですが、大丈夫なのでしょうか。
『俺がオマエを守る』とかは思わずタイトル買いしてしまいましたが。
Posted by 白川嘘一郎白川嘘一郎 at 2009年08月12日 12:33
アイデアとか、手間をかけない中で上手くまとめてる絵とかは、ポイント高いんですけどね。海腹川背をセンス良くしたような背景とか。
つまらなくはないだけに、勿体ないです。
戦闘ギミックがこれのセガガガがやって見たいなあ、とか思ったり。

乙女ゲー……
供給が少ない市場なら、多少バランスやチューニングが甘くても、って事なんでしょうか?
どうも未だに、乙女ゲーの受け手がゲーマーカテゴリーでどの辺になるのか解りません。
Posted by snow-windsnow-wind at 2009年08月12日 20:02
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